多屋澄礼とサノワタルの居酒屋巡礼記〜四条河原町編 その2〜

京都で今宵もはしご酒。夜になると友人たちから「今日は何処で集合しよう?」と声がかかり、そこを出発点に、色々な場所に寄り道しながら気がつけばほろ酔いでいい気分に。訪れる店それぞれに個性や魅力があるのが京都のいいところ。カウンターに座っている常連のお客さんの表情や会話の断片を肴にしながら呑むのも乙です。 はしご酒3軒目は、コの字型のカウンター席で常連さんに混ざって楽しみたい「きみや」へ。

本記事は『HereNow』にて過去に掲載された記事です。

きみや / 河原町

四条木屋町を2本北へ。飲み屋が密集するこのエリアの中でもひときわ活気のある人気店「きみや」。ガラガラっと引き戸を開けると、今夜もカウンターにはずらりと人、人、人。

15人ほど入ると満員電車のようにぎゅうぎゅうになってしまうコンパクトな店内は、他のお客さんとの距離感が近いのもあって、初めてでもスッとその場の空気に馴染めるのが嬉しい。「きみや」は常連さんが多く、毎日通っている強者もいるそう。

「マルちゃん」の愛称で呼ばれる大将の手際の良さや笑顔、スタッフのお兄さんの粋のいい接客を見ていると、この「きみや」が愛される理由がじわりと伝わってきます。

サノ「ここ初めて来た」

澄礼「私も五条モール(下京区にあるショッピングモール)のオーナー・さっこさんに教えてもらったんですよ。さっこさんがここの常連で」

サノ「この雰囲気好き。とりあえずお酒注文しようか。さっき日本酒だったからチューハイにしようかな」

澄礼「私は一番好きなハイボールにします」

ということで、改めて乾杯!

「きみや」の魅力はお酒だけではない。ここでは新鮮な魚や、大衆居酒屋ではなかなかお目にかかることのできない「ビフカツ」、そして大将お手製の牛しぐれ煮でお腹も心も満たされる。近くに住んでいたら誘惑に負けて毎日通ってしまいそうなくらい魅力的。

澄礼「うわ〜! このビフカツ、結構本格的! マスタードのこの感じもめっちゃ好み」

サノ「頼んだやつどれも美味しいね」

澄礼「次から次へと人が来るし、人気店だな〜。ビールの中瓶が400円っていうのも安くてびっくりだし、サノさんが頼んだ生トマトチューハイにはトマトがゴロゴロ入ってて珍しいし」

トリハツフライやマカロニサラダなどメニューは黒板でチェック。酒のアテはもちろん、中華そばやオムライス、チャーハンなど、〆のメニューが充実しているのも嬉しい。コンパクトな調理場からこんなにたくさんの種類のフードが出てくることに驚きを隠せません。

澄礼「気になるメニューがありすぎるのに、選べなくて辛い(笑)」

サノ「贅沢な悩みだよね。ここは常連さんに聞いてみよう」

(隣のお客さんに)

サノ「ここの定番メニュー、オススメあります?」

お客さん「チヂミもピザも美味しいからみんな頼むよ」

澄礼「チヂミ美味しそう!」

すかさずチヂミをオーダー。大将のライブ感溢れる調理姿もみどころです。そして出てきたのは顔くらいの大きさの巨大なチヂミ。これで400円なのが凄い。

澄礼「さっきから美味しいと、凄いしか言ってない(笑)」

サノ「僕がよく行く“わたなべ横丁”からもすぐだし、ここはまた来たいね。いい店が知れて嬉しいよ」

澄礼「カウンターの中も外も活気があるお店って最高ですよね〜。私も早く常連になりたいです!」

3軒目の「きみや」でお腹も心も満たされ、今日の最終地点「おネェとおばんざい bar 源」へ向かいます。

きみや
住所: 京都府京都市中京区西木屋町通四条上ル紙屋町369-1
営業時間: 17:00~23:30
定休日: 日曜・祝日

おネェとおばんざい bar 源 / 河原町

「きみや」から北へ歩くこと約5分。先斗町にある明るい看板が目印のダイコービル4階にあるお店が「おネェとおばんざい bar 源」。友人から勧められて恐る恐る訪れたら私は一発で気に入り、ことある毎に友人を誘って通っています。初めて扉を開けるときはちょっと緊張するけど、女将の「萠」ネェさんが優しく、そして熱く「イラっしゃ〜〜〜い!」と迎えてくれるので、勇気を出して店内へ。

澄礼「源には絶対サノさんを連れて来たいと思ってたんですよ」

サノ「澄礼ちゃん、ここ相当お気に入りだよね。前にもここの話してたもんね」

澄礼「つい足が向かっちゃうんですよ。萠ネェさんに弄られたり、男子に熱烈な接吻したりするのを眺めたり(笑)。いつも行くメンバーはUnitって服屋のカンジ君とLADERっていうキッチン雑貨を扱うお店のツカサくんで、特にカンジ君が萌ネェさんのキスの餌食になってますね(笑)」

サノ「それはあんまり見たくないかも(笑)」

「源」はバーとスナックの中間くらいのお店。チャージは500円の明瞭会計(カラオケチャージは別途1000円)で、おばんざいが一品付きます。小鉢に入った美味しい日替わリのおばんざいを肴にウィスキーや日本酒をいただく時間は至福です。カラオケで盛り上がるもよし、しっぽりと呑むのもよし、居心地の良い空間を楽しく演出してくれる萠ネェさんの懐の深さ。女性客も多く、カウンターにはお酒を呑みながら恋愛、人生相談をするお客さんの姿も。

サノ「澄礼ちゃんは、どんな時にここに来るの?」

澄礼「3軒目くらいのタイミングですかね。木屋町で呑んでると、最終地点はここになっちゃう。サノさんがキスされてるところ見たいな」

サノ「えっ……!?」 

澄礼「冗談ですよ(笑)。女子は傍観して楽しむっていう楽しみ方がここにはあるんですよ。それが好きで」

サノ「澄礼ちゃん怖いわ(笑)」

カラオケで盛り上がる常連さんを眺めているだけで楽しい「源」。お酒もカラオケもおばんざいも楽しめる京都らしいこの場所が今日のゴール地点。次はどのエリアではしご酒しようか、そんな話を交わしながら京都の夜はさらに深まっていきます。

おネェとおばんざい bar 源
住所: 京都市中京区先斗町歌舞練場前材筋木町176-3 ダイコービル4F
営業時間: 21:00~4:00
定休日: なし
プロフィール
多屋 澄礼
多屋 澄礼 (たや すみれ)

現在京都に移住し2年。KBS京都ラジオで番組「多屋澄礼のNew Kyoto」でのパーソナリティ、DJ、執筆、Twee Grrrls Clubとして海外アーティスト招聘など音楽を軸に活動し、ショップViolet&Claireのオーナーでもある。



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