中村佳穂という「歌」の探求者。魂の震えに従う音楽家の半生

芸術の本質とはなにか? その解釈は人によって様々だろうけど、僕はやはり「コミュニケーション」なのだと思う。芸術を通して自分を知り、芸術を介して人とつながり、それによってさらに深く自分を知ることにもなる。京都在住の音楽家、中村佳穂のこれまでの歩みを振り返ると、そんなことを改めて考えさせられる。

京都精華大学在学中に本格的に音楽活動をスタートさせると、ソロ~デュオ~バンドと流動的な形態でライブ活動を展開。固定メンバーを決めずに、全国各地で出会ったミュージシャンを引き入れては、セッションを行ってきた。2016年に発表した1stアルバム『リピー塔がたつ』は高い評価を獲得し、同年『FUJI ROCK FESTIVAL』への出演も果たしている。

レミ街の荒木正比呂と深谷雄一、CRCK/LCKSの小西遼、吉田ヨウヘイgroupの西田修大らとともに制作された新作『AINOU』は、生演奏とプログラミングが有機的に溶け合ったトラックの上で、中村がソウルフルかつ土着的な歌を響かせる、ポップでありながらも先鋭的な文句なしの傑作。Hiatus Kaiyoteらとのリンクもありつつ、あくまで魂の震えに従って作られた、オリジナルな作品であることは強調したい。音楽と美術で悩み続けた学生時代から、2年間のコミュニケーションの結晶である『AINOU』についてまで、存分に語ってもらった。

絵か音楽か、大学に入る直前まで、どっちの道に進むか悩みに悩み続けて……というか、幼稚園のころから悩み続けていた。

—プロフィールには「京都精華大学に入学した20歳から本格的に音楽活動をスタート」とありますが、まずは中村さんが「音楽」という表現を選ぶに至るまでをお伺いしたいです。

中村:幼いころから歌を歌うことと絵を描くことが大好きで、鼻歌を歌いながら何時間も絵を描いてるような子どもでした。両親が教師で、いろいろ習い事をさせくれてたんですけど、そのなかでも音楽と絵が特に好きだったみたいです。

中村佳穂

—お母さんがかなりの音楽好きなんですよね。

中村:そうです。奄美大島の人なんですけど、手に入りにくいCDやレコードを頑張って探して、それをずっと聴いているような人でした。結婚して、関西に移ってもそれは変わらずで、昔から家ではずっと音楽が流れていました。

—お母さんは奄美大島ご出身なんですね。中村さんの歌から感じる、土着的なフィーリングのルーツが少しわかったような気がします。中高は吹奏楽部だったそうで、そのころから音楽にシフトしていった?

中村:いや、まだ絵も音楽もどっちもやっていました。高校のときは美術部の半幽霊部員みたいになりながら、美術の大学を目指していたんです。その一方で、吹奏楽部でフルートとサックスと学生指揮をやってたので、毎日どっちもやってた感じですね。大学に入る直前まで、どっちの道に進むか悩みに悩み続けて……というか、幼稚園のころから悩み続けてた(笑)。

高校は普通科だったんですけど、美術が強い学校で、「中村さんは美術がいいと思うから、美大に入りながら音楽をやったら?」って先生に言われていたんです。その先生がすごく変わってて、「なぜ君は絵を描くのか?」とか「こういう表現をしたいなら、なぜ黄色を選んだのか?」とか、根本的なところを聞くタイプの人で。

中村:そうやって3年間自分と向き合いながら絵を描いてきて、実際に美大合格の直前までこぎつけたんです。でも、卒業制作として大きなキャンバスに絵を描いていたら、なんか泣けてきて。悲しくも嬉しくもないのに、でも泣けてきて、泣きながらずっと筆を動かしてて。

—それはどんな涙だったんだと思いますか?

中村:ずっと「なぜ描くのか?」ってことに向き合ってきたので、なにか本質的にズレてるんじゃないかって、描きながら体が無意識に反応していたんだと思います。

ずっと絵か音楽かで悩んでたなかで、「絵をやりつつ、上手くいけば音楽もやるか」くらいの気持ちでやっていたけど、「これは一本にしたほうがいい。しかも、絵ではないんだ」って直感したというか。確信はないんですけど、「これだけ泣けるんだから、音楽なんだろう」くらいの感じ。それで「歌にしよう」って決めて、両親を説得して、もう一度オープンキャンパスで大学を選び直すところからはじめました。

音楽に対しても、「なぜこの曲を書きたいのか」「自分はどう思ったのか」って考えることが癖になっている。

—結果的に、絵ではなく音楽を選んだわけですけど、「芸術との向き合い方」という意味では、高校の美術の先生との出会いは大きな出来事だったと言えそうですね。

中村:かなり大きかったと思います。なぜ絵を描いているのか、ちゃんとレポートで言葉にしなくちゃいけなくて、しかも、それを提出してもだいたいダメなんですよ。「安易な気持ちで考えている」「芸術に正解はないから、ちゃんと自分で答えを出しなさい。今のは答えのない答えだよ」って、ずっと返されて、すごくムカついてたんですけど(笑)。

—ははは(笑)。

中村:今、私は音楽を通じて、言葉にできないものを形にしているんですけど、なるべく言葉にするっていう順序を踏むようにしていて、その感覚は高校時代に培われたものだと思う。音楽に対しても、「なぜこの曲を書きたいのか」「自分はどう思ったのか」って考えることが癖になっているのは、あの時間があったからこそだなと。本当に変な先生だったんで、当時の友達とは「あの人に振り回されてよかったね」ってよく笑ってます。

固定のメンバーで時間をかけて一緒に作るっていうのは、「崖が見える気がする」って思った。

—ライブ活動を開始してからは、ソロ、デュオ、バンドと、いろんな編成で活動をされてきました。しかも、バンドは固定のメンバーを決めず、全国各地で出会った人を引き入れて、セッションをしてきたのが特徴ですが、これにはどんな意図があったのでしょうか?

中村:単純に、「誰もバンドの組み方を教えてくれなかった」っていうのが大きいです(笑)。あと最初のころは、私が演奏したものにすぐ音をつけてくれる人がこの世に存在することも知らなくて、みんなきっちり練習してやってるものだと思っていたんですよ。

でも、私がパーって弾いたものに対して、すぐに音楽で返してくれる人がいるってわかって、「めちゃくちゃすごいじゃん!」って思って。ライブが終わってから、朝までセッションに付き合ってもらったり、それを全国でやってきた感じです。

—メンバーを固定しようとは思わなかったですか?

中村:「なぜ自分は歌うのか?」をずっと考えているなかで、「自分が飽きてしまったらやめなければならない」とか、終わりのこともすごく考えていて。固定のメンバーで時間をかけて一緒に作るっていうのは、「崖が見える気がする」って思ったんです。

自分がどこまでできるかわからないなかでスタートしてるのに、ずっと決まった人と合わせていると、知らない間に自分を囲ってしまったり、「このくらいがちょうどいい」みたいに、勝手に線引きをしてしまって、それ以上のスキルの出し方がわからなくなってしまうんじゃないかって。なので、「まずは1人でできるところまでやって、責任を持たなければいけない」と思って、最初は絶対ソロでやろうと思っていました。

中村:もちろん、単純に「いろんな人とセッションするのが楽しい」というのもありました。でも、常に先を見て、勇気を出して、「また会いましょう」って出会っては別れを繰り返してきたんです。

ただ、そうは言っても次いつまた出会えるかはわからないので、CDを出したり、節目のタイミングでこれまで出会った人たちを集めて、一緒に音を出す機会を作るようにはしていて。『リピー塔がたつ』(2016年に発表した1stアルバム)はそうやって出会ってきた人を集結させて、大学4年間の集大成として作ったアルバムだったんです。

ジェイムス・ブレイクは音数が少なくて、低音がバーッて鳴ってるだけなのに、こんなにかっこいいんだって。

—新作の『AINOU』は「中村佳穂BAND」という固定メンバーとともに作られています。前作のリリース以降、どのような意識の変化があったのでしょうか?

中村:さっきも言ったように、私は「音楽する自分に飽きたら、それはやめるとき」と思っているので、活動するうえで、「自分の心がワクワクする」っていうことにウェイトを置いているんです。これまではフィジカルの要素が強くて、いろんな人と音楽でぶつかってきたんですけど、それだけを突き詰めると、いつか飽きてくるんじゃないかって思いもどこかあって。

そうやって「じゃあ、なにをすればいいんだろう?」って悩んでいたときに、自分も出た2016年の『フジロック』でジェイムス・ブレイクを観たんです。それがめちゃくちゃかっこよくて。それまで私が好きだったのは、フィジカルに音がぶつかり合うタイプの音楽、「歌」そのものにパワーがある人だったけど、そうじゃなくて、音数が少なくて、低音がバーッて鳴ってるだけなのに、こんなにかっこいいんだって。そんなの初めてで、衝撃的でした。

中村:そのときに周りにいたのが荒木さんや深谷さんで、「彼らの秘密はどこにあるんですか?」って聞いたら、「サウンドメイクだよ」って教えてくれて。低音がここで鳴ってて、その上に声がある、そういうバランスを意識して作られているから、気持ちよく聴こえるんだって。

私はその年、「Gypsy Avalon」(『FUJI ROCK FESTIVAL』のステージ名)に出て、いつものようにライブをやったんですけど、盛り上がっているのはある程度視界に入ってる人たちだけだった。少し離れた人たちにはちょっとゴチャゴチャして聴こえるから、イマイチ没入できてないように見えたんですけど、ジェイムス・ブレイクは後ろのほうで聴いててもかっこよかったんですよね。だから、「もしかしたら、ここに自分が自分に飽きないように進んで行くヒントがあるかもしれない」と思って。

私は音楽を聴いて、震える人に興味があるんです。

—それでサウンドメイキングを重視した音楽を、荒木さんや深谷さんと一緒にやってみようと思い至った。

中村:そう。ただ、このサウンドをイチから組み立てなければいけないとなると、直感で「2年かかる」って思ったんです。なので、「次のアルバムはサウンドメイキングを中心に、一緒に話し合いながら作っていきたいです。あなたの人生を一定期間奪うことになってしまいますが、協力していただけませんか?」って、2人には直接お願いしました。もともとレミ街やtigerMosは、サウンドメイクに尽力しているバンドだと認識していたので。

—荒木さんと深谷さんは『リピー塔がたつ』にも参加しているから、中村さんに対する理解ももともとあったでしょうしね。

中村:そうだと思います。あとは当時、すごくフィジカルなのに聴きやすいっていう点で、ローラ・マヴーラの1stアルバム(2013年リリースの『Sing To The Moon』)に感銘を受けていたこともあって、その謎を解明したいという気持ちも同時にありました。それで、しっかりサウンドメイクされているけど、生々しさや流動性も感じるものがいい。なおかつ、できれば日本語で。難しそうだけど、そういう音楽をやってみたいなって思ったんです。

ローラ・マヴーラ『Sing To The Moon』を聴く(Apple Musicはこちら

—Hiatus KaiyoteやThe Internetとのリンクも含め、時代性はどの程度意識にありましたか?

中村:時代性やジャンル、住んでいるところみたいなことには基本的に興味がなくて、私は音楽を聴いて、震える人に興味があるんです。私、ライブ動画を見るのが好きで、「Tiny Desk Concert」(アメリカの公共ラジオ放送NPRで催されているオフィスライブ)とか、新作がアップされるとすぐにチェックして、震える音楽をやってると、それを1日中繰り返し見るんです。

そのなかに、Hiatus Kaiyoteだったり、The Internetだったり、アンダーソン・パークがいて、彼らの音楽が私の血肉になって、作ったものにちょっと出ているのかもしれない。国内のものか海外のものか関係なく、そのとき震える人たちと、シームレスに仲よくなれたらいいなって思いますね。

「ディープ禁止」って書いて、ずっと壁に貼ってました(笑)。

—サウンドをイチから構築していくにあたって、どのようなやりとりをしながら制作を進めていったのでしょうか?

中村:とにかく話し合いが大事だと思っていました。たとえば、MockyとかDirty Projectorsを同じように「かっこいい」と思って聴いていても、レミ街の人たちはビートやバランスを、私は歌や流れを聴いてるんですね。根本的に音楽の聴き方が違うのに、でも同じように「寂しい曲だね」って感じる。「それはなぜなんだろう?」ってことに向き合う時間を大事にしました。

ほかにも「ビートミュージックってちょっと長めの曲が多い印象だけど、なぜそれがかっこいいのか?」とか、いろんな音楽を検証する作業を1年間続けたんです。そのなかで見つけたものを一つひとつ貯めていって、その感覚を膨らませたものが今作の軸になっています。

中村佳穂『AINOU』を聴く(Apple Musicはこちら

中村:だから「こういうジャンルを目指そう」じゃなくて、「あの人の音楽かっこいいね。じゃあ、あの人に聴いてもらえる音楽を作るために、私たちの結論を出そう」っていう感覚が近いかもしれない。小西くん(CRCK/LCKSの小西遼)や西田くん(吉田ヨウヘイgroupの西田修大)も、話し合いに立ち会って、解釈をつけ加えてくれたりしました。

—その検証作業の結果、最初にできたのはどの曲でしたか?

中村:“きっとね!”と“SHE’S GONE”が最初にゴールした曲です。“きっとね!”の冒頭は私の手癖で弾いているんですけど、サビの<きっとね!>っていうところは、ビートミュージック的に「こういうメロがかっこいいんじゃない?」っていう荒木さんのアイデアがベースとしてあったんです。

それはもともとホーンのパートとしてあったものなんですけど、1年くらいずっと呪いのように私に歌い続けてて(笑)。それが頭に残っていて、日本語をハメられるか考えてみたときに、<きっとね!>だと閃いて、ガーって書いたんです。そしたら、若干メロディーが変わっていたみたいで、あとで「俺のと違う!」って怒られました(笑)。

中村佳穂“きっとね!”を聴く(Apple Musicはこちら

—ボーカルだけを聴くと、スキャットを織り交ぜつつ自由に歌っているようにも聴こえますが、実際にはビートとの相性が緻密に考えられていると。

中村:そうです。バラードとか一部の曲以外は、ビートミュージック的にこういうメロディーがかっこいいっていう、彼らの提案を膨らませたものが基本になっています。今までは、ずっと弾き続けてきたフレーズなりパートなりをトリミングして、かっこいいと思った部分を即興的に膨らませるっていう曲作りだったので、メロディーの尺が先に決まっているのが苦しくて。

ただ、彼らも私をがんじがらめにしようとしたわけじゃなくて(笑)。さっきの「ずっと横で歌ってる」みたいな、伝言ゲームみたいに提案してくれて、それを自分がどう咀嚼して、解釈するかっていう作り方でした。

—だからこそ、作り込まれている部分と、生々しい部分が同居していて、新鮮な聴き心地になっているんですね。

中村:そうはいっても、彼らの持ってくるメロディーって英語のほうがハマるんですよね。“GUM”とかも、メロディーだけ抽出すると、英語しかハマらない感じで。でも日本語にしたかったから、五十音を何回もノートに書いて、どの音がハマるかを探して、そこからアイデアを膨らませて詞を書いたり、今までにない感覚で作りはじめた曲も多いです。

—できあがったものを聴くと、日本語詞もすごくハマっているし、決して小難しい感じもせず、すごくポップな仕上がりになっているのも素晴らしいなって思いました。

中村:もうちょっとディープな感じになるかなって思っていたんですけど、なるべくポップにしたかったんです。だから、「ディープ禁止」って書いて、ずっと壁に貼ってました(笑)。聴きやすいものであってほしいとは思ってたけど、思った以上にベクトルはポップに向いていて、蓋を開けてみれば、バラエティパックみたいな感じになったなって思いますね。

今作のメンバーとは人生をわかち合ってきた感覚がある。

—最後の曲はASAYAKE01をゲストに迎えた“AINOU”で、アルバムタイトルにもなっていますね。

中村:この曲は私たちが練習していたときにASAYAKE01さんが遊びに来てくれて、ワーッて歌い出して、私もワーッて歌って、そこにちょっとシンセを足しただけで、そのまま音源になっているんです。でも、今作に通じることを言っているなって思って、タイトルに採用させてもらいました。<知らない方が近いんだよ>って、かっこいいなって。

—この言葉をどのように解釈したのでしょうか?

中村:曲を書くという行為って、どこにもない感情を、「こういう感情」って、ある種言い切ってしまうことなんです。ふんわりしているときのほうが近いように感じていたのに、言葉にしちゃうと、その感覚を自分のボキャブラリーで囲むことになるので、「あれ? 安っぽく見えるな」って感じることもあって。だから、<知らない方が近いんだよ>っていうのは、そのとおりだって思うんです。

中村:私はいつも「AかもしれないけどBかもしれない、Cって言う人もいるよね」みたいな歌を歌っているなって自分でも思うんですけど、それは嘘をつきたくないからなんですよね。そうは言っても、一度パッケージングしてしまうと、なにかから遠ざかってしまう。けど、「それもわかってる」と言いたいっていうか。

—つまり、「AINOU」=「I know」ということですね。

中村:パッケージングすることで遠ざかってしまうかもしれないけど、パッケージしないと消えてしまう感覚というか。“SHE’S GONE”は、感情にちょっとでも付箋をしておかないと忘れてしまうから、自分の言葉で付箋をしておこう、少しの言葉でいいからって曲なんです。

だから、形にすると遠ざかってしまうことも、形にしてとっておくことが大事っていうのも、本当はどっちもわかっているんです。そのニュアンスも込みで、“AINOU”という曲名にしたんです。「全部わかってるんだよ」って、私のなかで初めて言い切りたかった。でも、ASAYAKE01さんは<知らない方が近いんだよ>って言ってる。それがいいなって思って、この曲を“AINOU”と名づけて、最後をまとめてほしいと思ったんです。

—面白いですね。すごく重層的で。

中村:今回一緒に作った人たちとよく話していたのが、手にとりやすいことも大事だけど、その奥にレイヤードで物語があったり、うねりがある作品を意識したいってことで。今回パッケージが帯になっていて、帯を人肌の色にしたのは、人が作った感覚を感じられるものにしたかったからなんですけど、右側にちょっと出ているように、その向こうには稲穂のうねりがあるんです。

中村:制作の拠点にしていた荒木さんの家の周りには稲穂があって、“SHE’S GONE”もそうですけど、そのうねりに感動しながら歌詞を書いていて。なので、レイヤーの先にうねりや、きらめき、感動があるものにしたいっていう祈りを込めて、デザイナーの尾花大輔さんと一緒にパッケージを考えました。

—たくさんの人とのコミュニケーションの先に生まれた作品という意味では、『AINOU』は『リピー塔がたつ』から通底しているものがありつつ、それをより深めた作品だと言えそうですね。

中村:今回は各々がずっと折れずに作り続けたので、レコーディング中も静かにずっと揉めてて(笑)。でもそれって話し合うことができる仲間だからこそのことだと思うんですよね。今作のメンバーとは人生をわかち合ってきた感覚があるので、ありがたいなって思います。

—「AINOU」からは「愛」の文字も取り出すこともできますしね。

中村:そうですね。「U」は「YOU」でもあるから、「I know you」でもあるし、ローマ字読みで「愛のよう」とも読めるんですよね。話し合うっていうのは、ときには批評というか、ディスに近いときもある。でも私たちの場合は、お互いにリスペクトがあって、「好き」っていう前提で言っていることなので、「それは『愛のよう』ですね」って。「AINOU」はレーベル名でもあり、チーム名でもあるので、それを2ndアルバムとして発表できるのは最高だなって思います。

リリース情報
中村佳穂
『AINOU』(CD)

2018年11月7日(水)発売
価格:3,024円(税込)
DDCB-14061

1. You may they
2. GUM
3. きっとね!
4. FoolFor 日記
5. 永い言い訳
6. intro
7. SHE'S GONE
8. get back
9. アイアム主人公
10. 忘れっぽい天使
11. そのいのち
12. AINOU

イベント情報
『中村佳穂BAND presents. 2nd album「AINOU」release party』

2018年12月4日(火)
会場:京都府 磔磔

2018年12月6日(木)
会場:愛知県 名古屋 TOKUZO

2018年12月22日(土)
会場:東京都 下北沢 club251

『中村佳穂 presents. 2nd album「AINOU」release party~好きな人の音楽で旅立たせるの巻~ at下北沢440』

2018年12月22日(土)
会場:東京都 下北沢 440
開場 12:00 / 開演 13:00

出演:
中村佳穂SOLO
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プロフィール
中村佳穂
中村佳穂 (なかむら かほ)

「彼女が自由に歌うとき、この世界は輝き始める。」数々のイベント、フェスの出演を経て、その歌声、音楽そのものの様な彼女の存在がウワサを呼ぶ京都出身のミュージシャン、中村佳穂。ソロ、デュオ、バンド、様々な形態で、その音楽性を拡張させ続けている。ひとつとして同じ演奏はない、見るたびに新しい発見がある。今後も国内外問わず、共鳴の輪を広げ活動していく。2016年、『FUJI ROCK FESTIVAL』に出演。2017年、tofubeats『FANTASY CLUB』、imai(group_inou)『PSEP』、ペトロールズ『WHERE, WHO, WHAT IS PETROLZ?? -EP』に参加。2018年11月、2ndアルバム『AINOU』をリリース。



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