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仙台ローカルとグローバルの両輪駆動グループ GAGLEの魅力

仙台ローカルとグローバルの両輪駆動グループ GAGLEの魅力

『CROSSING CARNIVAL』
テキスト
川口真紀
編集:久野剛士

豊富な音楽ボキャブラリーを持つ3人が、最新作で見せた新境地

仙台が生んだ3人組ヒップホップグループ、GAGLE。このグループの魅力を端的に言えば、MC HUNGERの滑舌が良く変幻自在なラップと、MITSU THE BEATSによるグル―ヴィーでクロスオーバーなビート、ということになるかもしれないが(そしてもちろん、多大な音楽知識で2人に影響を与え、確かなスキルでGAGLEのステージを支えるDJ Mu-Rの存在も忘れてはならない)、しかし言葉で書くとあまりに陳腐で、彼らの魅力がまるで伝わっていないように感じてしまう。もちろんそれらも彼らの魅力であることに間違いないのだが、それ以上に彼らの音楽的ボキャブラリーの豊富さと可能性の無限さ、これこそがこのグループの最大の魅力であり武器ではないだろうか。

左から:DJ Mu-R、HUNGER、MITSU THE BEATS(HUNGERとMITSU THE BEATSは実の兄弟)
左から:DJ Mu-R、HUNGER、MITSU THE BEATS(HUNGERとMITSU THE BEATSは実の兄弟)

そう再確認させられたのが、今年1月にリリースされた通算6作目のニューアルバム『VANTA BLACK』。テクノからの影響も伺えるような無機質でインダストリアルなベースミュージックの数々は、これまでジャズやソウルのエッセンスを基調にしてきたGAGLEにとっての新機軸だろうし、それに乗ったHUNGERのラップもいままでになく感情的で(珍しく毒を吐いている“?!!Chaos!!?”は特に)ゾクゾクさせられる。

以前とは違った角度からこちらを驚かせてくれたわけだが、思えば彼らはファーストミニアルバム『Bust The Facts』(2001年)以降、いつだってその独自性でこちらを驚かせてきたし、常に変化を恐れず進化し続けてきた。果たしてそんなグループが他にどれだけいるのか。

GAGLE / VANTA BLACK official MV

GAGLE『VANTA BLACK』ジャケット
GAGLE『VANTA BLACK』ジャケット(サイトを見る

海外アーティストとも積極的にコラボするグローバルな音楽性

そんな彼らが、他のアーティストから熱い支持を受けるのも当然かもしれない。七尾旅人、Ovall、VERBAL(m-flo)、MONKEY MAJIKなどコラボアーティストはジャンルレス且つ枚挙に暇がない。ソロでもHUNGERはRHYMESTERやDABO、HIFANA等、数多くのアーティストの作品に参加。昨年8月にはタイやモンゴル、韓国などのアーティストらとコラボしたソロアルバム『SUGOROKU』もリリースしている。

そしてMITSU THE BEATSもまた、ホセ・ジェイムズ、Dwele、エリザベス・シェパードなど世界のアーティストと共演している。そのワールドワイドな活躍は日本人クリエイター随一だろう。その求心力、才能の豊かさに感服させられる。

MITSU THE BEATSがプロデュースし、ホセ・ジェイムズのアルバムにも収録された“Promise In Love”

GAGLEのMC、HUNGER
GAGLEのMC、HUNGER

東日本大震災が影響した、拠点・仙台でのローカルな活動

また、仙台を拠点とする彼らが東日本大震災後、すぐにチャリティーソング“うぶごえ”を発表した行動力にも心底、恐れ入る。そしてこの曲をきっかけに「うぶごえプロジェクト」を発足、「音楽の力」で復興支援を続けてきた(現在同プロジェクトはGAGLEの手を離れ、彼らの意志を受け継ぐ人々によって運営されている)。彼らのこういった真摯な姿勢は作品にも反映されているように思うし、だからこそ彼らの音楽は心に響くのかもしれない。

東日本大震災チャリティーソングとして発表された“うぶこえ(See the light of day)”

GAGLEのライブの様子
GAGLEのライブの様子

彼らの魅力を色々と書き綴ってきたが、ライブでなお一層その魅力が増すということを最後に付け加えておきたい。4月22日に行われるイベント『CROSSING CARNIVAL』にはKGE THE SHADOWMENと鎮座DOPENESSもゲストとして登場し、『VANTA BLACK』収録の“和背負い”を披露する予定。三者三様に独特なフロウを聴かせるラップ巧者であり、その3人が絡み合って生まれるケミストリーにぜひとも衝撃を受けてほしい。

4月22日に開催される『CROSSING CARNIVAL’18』タイムテーブル
4月22日に開催される『CROSSING CARNIVAL’18』タイムテーブル(サイトを見る

もちろん代表曲“雪ノ革命”“屍を超えて”や新作からの“Always” “FLOW”などで聴くことが出来る、HUNGERの魂みなぎるエモーショナルなラップにも痺れることだろう(当日のセットリストは現在不明だが)。この日のライブを観てGAGLEフリークがまた増えるかと思うとワクワクしてしまう。

『VANTA BLACK』に収録された”FLOW”

HUNGER

Page 1

イベント情報

CROSSING CARNIVAL
『CROSSING CARNIVAL』

2018年4月22日(日)
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-EAST、TSUTAYA O-WEST、TSUTAYA O-nest、duo MUSIC EXCHANGE
出演:
KOHH
Chara×韻シストBAND
GRAPEVINE(ゲスト:康本雅子)
大森靖子(world's end girlfriendとコラボライブも)
藤井隆
おとぎ話(新作の完全再現ライブ)
前野健太
Awesome City Club feat. Jiro Endo
world's end girlfriend × Have a Nice Day!
THE NOVEMBERS(ゲスト:志磨遼平(ドレスコーズ))
GAGLE(ゲスト:鎮座DOPENESS、KGE THE SHADOWMEN)
DADARAY
WONK
Tempalay
King Gnu
LILI LIMIT(牧野正幸による映像とコラボ)
Emerald(ゲスト:環ROY)
料金:前売6,000円 当日6,500円(共にドリンク別)

リリース情報

VANTA BLACK
GAGLE
『VANTA BLACK』

2018年1月12日(金)発売
価格:2,700円(税込)
品番:JSPCDK-1038

1. Vanta Black
2. Grand Gainers
3. 適者生存
4. Bohemian Style
5. 和背負い feat. KGE THE SHADOWMEN & 鎮座DOPENESS
6. 小こい円盤 feat. 菅原信介
7. うつろぎ
8. Black Rose
9. ?!!Chaos!!?
10. 日日Living feat. Mitsuyoshi Nabekawa (ATATA)
11. Flow
12. Always

プロフィール

GAGLE
GAGLE(がぐる)

1996年結成。DJ MITSU THE BEATS, HUNGER, DJ Mu-Rの3人からなる仙台在住のHIP HOPアーティスト。 2001年「BUST THE FACTS」でデビュー。時代とリンクしながらも譲らない曲制作と高い音楽性、卓越したライブパフォーマンスで着実にファンを獲得している。 数々のライヴイベント、音楽フェスティバルの出演を経て、2018年1月12日待望の6枚目のアルバム『VANTA BLACK』をリリース。

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