コラム

高畑勲、さくらももこ、スタン・リー…2018年に逝去したカルチャー界の50人

高畑勲、さくらももこ、スタン・リー…2018年に逝去したカルチャー界の50人

佐伯享介(CINRA.NET編集部)

「平成最後の」というフレーズが乱舞した2018年。日本国内では北海道胆振東部地震、大阪府北部地震、島根県西部地震、西日本豪雨、台風や猛暑といった自然災害が猛威をふるいました。国外では死者2千人超となったインドネシアの大地震や、タイの洞窟で少年たちが救出された事件も。史上初となる米朝首脳会談の実現もありました。スポーツ界では平昌冬季五輪やサッカーのFIFAワールドカップ ロシア大会の開催、大谷翔平選手や大坂なおみ選手らの活躍がありました。

CINRA.NETでは2016年、2017年に引き続き、今年亡くなった人の中から後世に大きな影響を与え、カルチャーの発展に貢献した50人を紹介します。高畑勲、さくらももこ、樹木希林、アレサ・フランクリン、スタン・リー、Avicii、ECD……彼らの功績を次の時代に伝え、生かし続けていくこと。この記事がそのきっかけになればさいわいです。

藤岡幹大(ミュージシャン、36歳)

1981年、兵庫出身。音楽学校「MI JAPAN」の講師を務める傍ら、アーティストやセッションギタリストとして活動。BABYMETALのバックバンドである神バンドに参加し、世界各地を巡りました。神バンドでの愛称は「小神」。バンド・仮BANDを結成し、2017年にデビューミニアルバム『仮音源 -Demo-』を発表していました。1月5日逝去。


仮BAND(中央が藤岡幹大)

フランス・ギャル(ミュージシャン、70歳)

1947年、フランス・パリ生まれ。1963年にデビューし、1965年に『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』でセルジュ・ゲンスブール作詞作曲による“夢見るシャンソン人形”を歌って優勝。同曲は日本を含む世界各地でヒットし、一世を風靡した。フレンチポップを代表する歌手の1人。本名はイザベル・ジュヌヴィエーヴ・マリ・アンヌ・ギャル。死因は乳がん。1月7日逝去。

エディ・クラーク(ミュージシャン、67歳)

1950年、イギリス・トゥイッケナム生まれ。1976年にMotörheadに加入し、1982年に脱退するまで同バンドの黄金期を支えました。「ファスト」の愛称で知られ、1983年にはFastwayを結成。中心人物として長期にわたって活躍しました。1月10日逝去。肺炎で入院中でのことでした。

ドロレス・オリオーダン(ミュージシャン、46歳)

1971年、アイルランド生まれ。1990年にボーカリストとしてThe Cranberriesに加入。“Linger”“Zombie”といった楽曲をヒットさせ、映画『ユー・ガット・メール』に“Dreams”が起用されました。バンドは2003年に活動休止した後、2009年に活動再開。死因は急性アルコール中毒で泥酔したことによる溺死とのこと。1月15日逝去。

ECD(ミュージシャン、57歳)

1960年、東京生まれ。1987年にラッパーとして音楽活動を開始し、1996年には東京・日比谷野外音楽堂で行なわれたヒップホップイベント『さんピンCAMP』のプロデュースを手掛けました。2016年に進行性のがんであることを公表した後も、闘病生活を送りながら音楽活動を続けていました。執筆活動も行なっており、著書に『失点イン・ザ・パーク』『いるべき場所』などがあります。妻は写真家の植本一子。1月24日逝去。

マーク・E・スミス(ミュージシャン、60歳)

1957年、イギリス・ブロートン生まれ。ワーキングクラスの両親のもとで育ち、1976年にThe Fallを結成。バンド名の由来はアルベール・カミュの小説『転落』。ポストパンクの代表的なバンドのフロントマンとして40年以上にわたって活動し、欧米をはじめとする数多くのミュージシャンに影響を与えました。1月24日逝去。

ヨハン・ヨハンソン(作曲家、48歳)

1969年、アイスランド・レイキャビク生まれ。電子音楽からクラシックまでを横断する多彩な作風で、ソロミュージシャンとして活動したほか、映画『博士と彼女のセオリー』『ボーダーライン』『メッセージ』などの音楽を手掛け、世界的な評価を得ていました。2月9日、ドイツ・ベルリンで逝去。

石牟礼道子(詩人・作家、90歳)

1927年、熊本・天草生まれ。主婦を経て、1958年頃から詩作を開始。熊本・水俣を襲った公害病である水俣病を題材とした『苦海浄土 わが水俣病』を1969年に発表し、『第1回大宅壮一ノンフィクション賞』を与えられましたが、これを固辞。その後も九州の土地に根ざしながら、公害を引き起こした近代文明を告発するだけでなく、人間や生命のあり方を洞察した小説や詩を発表しました。死因はパーキンソン病による急性増悪。2月10日逝去。


石牟礼道子『苦海浄土 わが水俣病』表紙

Febb As Young Mason(ミュージシャン、24歳)

1994年生まれ。MCでトラックメイカー、DJとしてJJJ、KID FRESINOと共にFla$hBackSのメンバーとして活動。PERBとのユニットCRACKS BROTHERS、A-THUG、KNZZらとのDAWG MAFIA FAMILYや、ソロ名義でも活動していました。死因は不慮の事故と発表。2月15日逝去。


GRADIS NICE & YOUNG MAS(Febb)

大杉漣(俳優、67歳)

1951年、徳島生まれ。1973年に別役実作『門』で舞台デビューを果たし、ピンク映画や日活ロマンポルノ、Vシネマなどに出演していましたが、北野武監督『ソナチネ』での演技で注目されました。その後は『キッズ・リターン』『HANA-BI』といった北野作品のほか、SABU監督作、黒沢清監督作といった映画に加えて、ドラマにも数多く出演し、名脇役として活躍しました。死因は急性心不全。2月21日逝去。


大杉漣

ラッセル・ソロモン(タワーレコード創業者、92歳)

1925年、アメリカ・カリフォルニア州サクラメント生まれ。地元サクラメントの映画館「タワーシアター」内で父が営んでいたドラッグストアで、レコード販売コーナーを担当。レコード売り場拡大時に「タワーレコード・マート」と名付け、これがタワーレコードの原型となりました。スーパーマーケットのようなレコード店を作るという構想のもと、世界各地に出店し、音楽文化の普及に寄与しました。3月4日逝去。

Page 1
次へ

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

BIM“Wink”

BIMの新作『NOT BUSY』より“Wink”の映像が公開。ゆるめに結んだネクタイは軽妙洒脱でも、背伸びはしない。どこか冴えない繰り返しのなかで<だって俺らの本番はきっとこれから>と、吹っ切れなさもそのままラップして次へ。BIMの現在進行形のかっこよさと人懐っこさがトレースされたようなGIFアニメが最高にチャーミング。(山元)

  1. ルパン三世・大野雄二が語る物作りの流儀「マンネリを恐れるな」 1

    ルパン三世・大野雄二が語る物作りの流儀「マンネリを恐れるな」

  2. 実写『浦安鉄筋家族』に水野美紀、岸井ゆきの、本多力、斎藤汰鷹、坂田利夫 2

    実写『浦安鉄筋家族』に水野美紀、岸井ゆきの、本多力、斎藤汰鷹、坂田利夫

  3. 賀来賢人が新川優愛に「バスドン」&岡田准一も修学旅行満喫 SoftBank新CM 3

    賀来賢人が新川優愛に「バスドン」&岡田准一も修学旅行満喫 SoftBank新CM

  4. Eveが『Smile』で果たした変化と独白。クロスレビューで探る 4

    Eveが『Smile』で果たした変化と独白。クロスレビューで探る

  5. 『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』が問いただす我々の歪んだ自意識 5

    『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』が問いただす我々の歪んだ自意識

  6. 妻夫木聡が「クルマ目線」で新型FITの気持ちを語る新CM 曲は奥田民生 6

    妻夫木聡が「クルマ目線」で新型FITの気持ちを語る新CM 曲は奥田民生

  7. モネら印象派の作品世界に「没入」 体験型展『Immersive Museum』4月開催 7

    モネら印象派の作品世界に「没入」 体験型展『Immersive Museum』4月開催

  8. 映画『Red』に岩井俊二、山下敦弘、あがた森魚、宇垣美里らがコメント 8

    映画『Red』に岩井俊二、山下敦弘、あがた森魚、宇垣美里らがコメント

  9. ビリー・アイリッシュ『007』主題歌“No Time To Die”音源公開&新予告編 9

    ビリー・アイリッシュ『007』主題歌“No Time To Die”音源公開&新予告編

  10. 椿昇×松倉早星 反逆のアートフェアが描こうとする京都の未来図 10

    椿昇×松倉早星 反逆のアートフェアが描こうとする京都の未来図