長瀬智也×宮藤官九郎『俺の家の話』 キャストや見どころ紹介

(メイン画像:『俺の家の話』公式サイトより)

ピークを過ぎたプロレスラーが実家に戻り、能楽師である父親の介護を手伝う

新ドラマ『俺の家の話』の放送が1月22日からスタートする。主演・長瀬智也、脚本・宮藤官九郎という、これまでも数々の人気作を手掛けてきた2人のタッグ作ということで、放送前からドラマファンの期待を呼んでいる本作。ここではキャストやあらすじなど、作品の見どころを紹介する。

宮藤官九郎によるオリジナルストーリーである『俺の家の話』は、ピークを過ぎた42歳のプロレスラー・観山寿一が主人公だ。17歳で家出した寿一が、能楽の人間国宝である父・寿三郎が倒れたと知って25年ぶりに実家に戻り家族を驚かせるところから物語が展開していく。奇跡的に一命を取り留めた寿三郎は、介護ヘルパーの志田さくらと婚約して、全ての遺産を彼女に譲ると宣言。一方、寿一はプロレスラーを引退して寿三郎の介護を手伝うことに。そして家族や謎のヘルパー・さくらを巻き込んだ、介護と遺産相続をめぐる大騒動が幕を開ける。

『IWGP』『タイガー&ドラゴン』『うぬぼれ刑事』に続く、長瀬智也×宮藤官九郎のタッグ作

長瀬が今回演じるのは、能とプロレスという2つの全く異なる世界を生きる男。「ブリザード寿」というリングネームのプロレスラーに扮したビジュアルでは、トレーニングを積んで大きくした身体を披露している。

長瀬と宮藤とTBSドラマでタッグを組むのは、『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)、『タイガー&ドラゴン』(2005年)、『うぬぼれ刑事』(2010年)に続いて4度目、11年ぶりだ。長瀬は、宮藤が監督・脚本を手掛けた映画『真夜中の弥次さん喜多さん』(2005年)、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016年)でも主演を務めており、池袋の不良から地獄の赤鬼までキャラクターの濃い主人公を体現してきた。

本作のチーフプロデューサーを務める磯山晶も宮藤ドラマにはお馴染みの人物だろう。宮藤の連続ドラマ初脚本作である『池袋ウエストゲートパーク』からタッグを組み、長瀬が主演を務めた作品以外にも、野球の試合の「表」と「裏」になぞらえて物語が展開する『木更津キャッツアイ』(2002年)や、登場人物のイニシャルのアルファベット順に恋愛模様が連鎖していく『マンハッタンラブストーリー』(2003年)など唯一無二の世界観を持つ宮藤のドラマを手掛けてきた。

長瀬は本作の放送発表時のコメントで、「磯山プロデューサーと宮藤さんと11年ぶりにタッグが組めて幸せに思います。演じる気持ちは『IWGP(池袋ウエストゲートパーク)』の頃と何も変わりません。42歳の思い出にさせていただきます」と2人への信頼を滲ませていた。

同じく宮藤は「僕にとっては長瀬くん自体が、連載少年マンガの主人公のような存在です。まだまだ描ける、いくらでも描ける、描きたいと思わせてくれる。落語好きのヤクザ、恋愛体質の刑事、地獄の鬼。どんな無理な設定でも、絶対面白くしてくれる。『長瀬くんと次やるなら、プロレスラーが親の介護をするホームドラマがいいです』こんな提案を受け入れてくれるプロデューサーは磯山さんだけだし、なんの疑問も持たずに肉体作りに励んでくれるのは長瀬くんしかいません」とコメントしていた。

西田敏行が長瀬の父役に。「謎のヘルパー」役には戸田恵梨香

長瀬演じる寿一の父で、観山流の宗家・寿三郎を演じるのは西田敏行。西田と長瀬はこれまでも宮藤作品で父子、もしくはそれに近い関係のキャラクターを演じている。『うぬぼれ刑事』で長瀬演じるうぬぼれの父、『タイガー&ドラゴン』で落語の師匠を演じていたのが西田だった。

そんな寿三郎の婚約者であり、遺産の相続者として突如現れる謎の介護ヘルパー・志田さくらを演じるのは戸田恵梨香。戸田は宮藤脚本の『流星の絆』(2008年)でメインキャストのひとりを演じており、長瀬と宮藤作品で共演するのは『うぬぼれ刑事』にゲスト出演して以来だという。

そのほかの共演者としては、寿三郎の一番弟子で芸養子でもある寿限無役の桐谷健太、寿一の弟で弁護士の踊介役の永山絢斗、寿一の妹で、女性という理由で宗家を継げず兄弟に劣等感を抱いている舞役の江口のりこ、舞の夫で自称ラッパー兼ラーメン店経営者である「O・S・D」役の秋山竜次(ロバート)ら多彩なキャストが集う。本人役で登場する長州力や、現役レスラー役の勝村周一朗など格闘技界からの出演にも注目だ。

「王道のホームドラマを目指す」

磯山チーフプロデューサーは本作について「前代未聞の設定ですが、『家族っていいな』と思える王道のホームドラマを目指しております」とコメントしている

2016年に日本テレビ系で放送された『ゆとりですがなにか』では、現代を生きる20代後半の若者が仕事や恋愛で直面するさまざまな問題をシリアスなトーンも交えながら描き、「新境地」とも評された宮藤。今回は40代の男性が向きあうことなる親の介護や相続問題というテーマに挑む。家族のあり方も多様化していくなかで、宮藤が2021年に描く「ホームドラマ」はどのようなものなのだろうか? 『俺の家の話』第1話は1月22日、22:00からTBS系で放送される。

番組情報
『俺の家の話』

2021年1月22日(金)から毎週金曜22:00~TBS系で放送
脚本:宮藤官九郎
演出:金子文紀、山室大輔、福田亮介
出演:
長瀬智也
戸田恵梨香
永山絢斗
江口のりこ
井之脇海
道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)
羽村仁成(ジャニーズJr.)
勝村周一朗
長州力
荒川良々
三宅弘城
平岩紙
秋山竜次
桐谷健太
西田敏行



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