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andropが開け放つ新たな扉とは?

andropが開け放つ新たな扉とは?

タナカヒロシ
2011/02/14

プロフィールが公開されていないながら、次々と大型フェスへの出演を果たし、ライブをすればチケットは即ソールドアウト。さらには、2月16日にニューアルバム『door』をリリースし、大きな注目を浴びているandrop。彼らは一体何者なのだろうか。なぜここまでの支持を集めているのか。その原因を探ってみると、閉塞感漂う今の時代と、それに対する彼らのリアルな心情が見えてきた。10年代の音楽シーンはどこへ向かうのか、andropはその鍵を握っているかもしれない。

andropのホームページやMyspaceを見ても、そこに書かれているのはライブやリリースの情報だけ。Myspaceで音を聴くことはできるが、プロフィール的なものは掲載されておらず、メンバーの名前すらわからない。彼らのことが知りたくて、一生懸命ネットで検索しても、インタビュー記事ひとつ出てこない。その正体は謎に包まれているにも関わらず、彼らは2009、2010年と2年続けて『SUMMER SONIC』に出演し、昨年10月に行われたリキッドルームでのワンマンライブを即ソールドアウトさせた。さらに年末には『COUNTDOWN JAPAN 10/11』にも出演し、今年の2月16日、いよいよニューアルバム『door』をリリースする。

なぜこんなにも情報の少ないバンドが、ここまでの盛り上がりを見せているのか。その理由を彼らの音楽から分析してみようと思うが、その前に最低限の情報だけ記しておくと、彼らは男性4人組のバンドである。それはYouTubeで公開されているライブ映像を見ればわかる。また、ここまでにリリースされたCDは、2009年12月に発売された『anew』と、昨年4月に発売された『note』の2枚。いずれもロングセラーを記録。そして前述のニューアルバム『door』が3枚目の作品となる。




彼らの音楽性を端的に説明するならば、00年代の日本語ギターロックの系譜を受け継いだバンドとも言える。ただし、J-POP感の強いキャッチーな楽曲もあれば、反対に難解で緻密なアプローチをした楽曲もあり、より的確に言うなれば、「ギターロックを大きな振れ幅で拡大解釈したバンド」といったところだろうか。こうした00年代から10年代への進化を現在進行形で感じさせるサウンドは、彼らの魅力のひとつとなっていることは間違いない。特に照明や映像が一体となって表現されるライブは、斬新なインパクトを与えてくれるだろう。しかしながら、10年代という部分をより強く意識させられるのが、彼らの歌う詞世界である。



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