芥川賞受賞・市川沙央がEテレ『バリバラ』に出演。「読書バリアフリー」について考える

2023. 07.24

7月28日放送のEテレ『バリバラ 愛と憎しみの読書バリアフリー』に市川沙央が出演する。

Eテレ『バリバラ』は「生きづらさを抱えるすべてのマイノリティー」にとってのバリアをなくすバリアフリーバラエティー番組。7月28日の放送では、障害のある人が読書に感じるバリアに迫る。筋力が低下する難病で紙の本を読めなくなった女性と、視覚障害があり紙の本を読むのが難しい研究者に取材したほか、知的障害のある人が漫画に感じる困難さ、誰もが楽しめる漫画を目指す研究開発の最新事例にもスポットが当てられる。

ゲストとして出演する作家・市川沙央は、小説『ハンチバック』で『第169回芥川龍之介賞』を受賞。同作には、障害のある主人公の女性が重たい書籍を読めないと苦悩する場面があり、「私は紙の本を憎んでいた」と語られる。受賞スピーチでも「読書バリアフリー」に向けた環境整備を求める発言が話題となった。自身も筋疾患の先天性ミオパチーと診断され身体障害を抱える市川、「本が好き」と語る小沢一敬(スピードワゴン)と共に誰もが読書をあきらめずにすむ社会について考える。

【制作担当者のコメント】
4月、雑誌に掲載された『ハンチバック』を読み、その衝撃にいても立ってもいられず市川さんに取材を申し込みました。小説とその主人公の人間的な魅力に強く心ひかれると同時に、作品自体が社会に投げかける強烈なメッセージに打ちのめされたからでした。楽しく刺激的なはずの「読書」に多大な困難を抱える人々がいる、豊かなはずの文化から排除されている人がいる……そうした人々の声にまず耳を傾けることが、あらためて社会の多様性を“みんなで考える”きっかけになればと思います。「読書好き」な方も、「読書はちょっと苦手…」という方も、ぜひご覧ください。

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