サマソニは暑くなったのか?初開催からの気温の推移を紹介

メイン画像:©︎掬茶(Wikimedia Commons)

8月16日、17日に『SUMMER SONIC 2025』が開催される。

年々暑さが過酷になりつつある日本でも夏フェスは変わらず開催され、多くの人の夏の楽しみとなっているが、開催地の暑さはどのくらい変わったのだろうか?

いまでは夏の定番となった『SUMMER SONIC(以下、サマソニ)』が初めて開催されたのは、25年前の2000年。四半世紀がたったいまの変化を、気象庁のデータを元に見てみよう。

2000年のサマソニ、気温は何度だった?

過去のデータを振り返る前に、参考として昨年開催されたサマソニの気温を確認する。

東京会場である幕張から最も近い観測地点の千葉では平均気温30.3度、最高気温36.3度を記録。

大阪会場である万博記念公園から最も近い観測地点の豊中では平均気温29.9度 、最高気温35.3度を記録しており、どちらも35度超えの厳しい暑さだ。

では、第1回はどうだったのだろうか?

サマソニが初めて開催されたのは2000年の8月5日と6日。東京会場は現在の幕張ではなく山梨県にある富士急ハイランド コニファーフォレストで、大阪会場は咲洲にあるWTCオープンエアスタジアムで開催された。

「巡回型」フェスのスタイルを日本に初めて本格的に導入した初のフェスで、ヘッドライナーはGreen DayとThe Jon Spencer Blues Explosionが務めた。

初日となる8月5日の河口湖周辺の平均気温は22.9度で、最高気温も29.8度と、ここ数年の気温から考えるとかなり快適に感じる。

一方、WTCオープンエアスタジアムから近い観測地点である大阪は平均気温が30.3度、最高気温37.2度を記録。近隣の観測地点である大阪の気温であり、海沿いの咲洲に位置する会場ではもう少し違った可能性も否めないが、意外にもいまと近い気温だったことがわかる。

第2回からは東京会場が幕張に移転。千葉マリンスタジアム(現ZOZOマリンスタジアム)と幕張メッセが会場となったほか、大阪はWTCオープンエアスタジアムに加えて、インテックス大阪も会場となった。

初日である8月18日には、千葉で平均22.9度、最高気温26.6度を記録。大阪では平均30.0度、最高気温35.9度を観測しており、やはり大阪のほうが気温が高かったようだ。

その後、2007年には大阪会場が舞洲に移転。東京会場は現在まで幕張、大阪会場は2023年まで夢洲で開催されてきた。幕張で開催された2001年から2024年と、咲洲、舞洲で開催された2000年から2023年の開催初日の平均気温の変化をグラフにまとめると、以下のようになった。

グラフにしてみると、大阪の平均気温はあまり変化がないのが意外である。一方、千葉の平均気温は少しずつだが上昇しており、開催当初は25度前後だった平均気温も2007年以降は30度付近となることが増えている。2015年ごろは少し落ち着いていたものの、ここ2年は30度を超えており、今年も警戒が必要だ。

今年のサマソニも猛暑日に。熱中症対策も公開中

暑さが過酷になるなかで、熱中症対策も重要だ。

第一生命の公式サイトでは、サマソニを楽しむための対策ガイドも掲載されており、こまめな水分補給やほどよい塩分補給のほか、前日の睡眠の重要性を紹介。暑さ対策の持ち物リストも公開されている。

また、サマソニ公式サイトでも、熱中症対策のページが公開中だ。

8月15日正午時点での天気予報は、幕張では16日が晴れときどき曇り、17日が晴れ、万博公園では16日、17日ともに晴れときどき曇りで、大阪の初日は最高気温35度の予報となっている。

熱いフェスを最後まで楽しむため、対策は万全にしたほうが良さそうだ。



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