特集 PR

「愛と平和」を歌うワケ 藤井フミヤインタビュー

「愛と平和」を歌うワケ 藤井フミヤインタビュー

インタビュー・テキスト
タナカヒロシ
撮影:柏井万作
2010/09/29

チェッカーズでのデビューから27年、ポップ・ミュージックのド真ん中で、常に最前線を走ってきた藤井フミヤが、通算31枚目のシングル『今、君に言っておこう』をリリースした。映画『おにいちゃんのハナビ』の主題歌にもなっている本作は、映画のストーリーともリンクした「生きていること自体が奇跡」という命の大切さを歌った心に染み入るバラードだ。いま、藤井フミヤがこの曲を歌う理由とは、一体なんなのか? 長年の経験から築き上げられた音楽論から、いまの日本社会についてまで、意外な本音も交えて終始気さくに語ってくれた。

(インタビュー・テキスト:タナカヒロシ 撮影:柏井万作)

日本人はなかなか素直に口に出せないじゃない。

―今回リリースされた“今、君に言っておこう”は、映画『おにいちゃんのハナビ』の主題歌ですよね。もともと映画を意識して作られた曲だったんですか?

藤井:いや、もともと主題歌とか関係なく自由に作ってたんだよね。デモみたいなものができたときに、レコード会社のスタッフが監督(国本雅広監督)に聴かせてみたら、すごく映画とのマッチングがよかったらしくて。そこから映画向きに仕上げていった感じかな。最初は愛の大切さみたいなことを歌った曲だったんだけど、映画を意識したことで命の大切さみたいなものも入ってきて。

「愛と平和」を歌うワケ 藤井フミヤインタビュー
藤井フミヤ

―歌詞は「風船」がキーワードになってますよね。

藤井:風船が手を離れて飛んでいってしまったときって、本当にどうしようもないんだよね。とりあえず走って追っかけるんだけど、どこかに引っかかってくれない限りはもう…。そこに見えてるのにどうしようもないっていうかね。そういう儚さを歌にしたいなと思って。映画のことを知る前から風船がキーワードにはなっていたんだけど、それが白血病のドナーがいれば助かるのにっていう映画の内容と繋がったんだよね。

―「生きてること自体が奇跡」みたいなメッセージがあると思うんですけど、フミヤさんが映画を見ていちばん強く感じた部分がそこだったんですか?

藤井:そうだね。それと、この映画を知るちょっと前に、親鸞(鎌倉時代初期の日本の僧。浄土真宗の宗祖とされる)にハマってたときがあって。五木寛之さんが書かれた小説の『親鸞』を読んで、比叡山にまで行ったり。なんとなくそのくらいから愛とか命とか、いろいろ考えてたんだよね。

―もうひとつ僕が思ったのは、曲のタイトルや映画のテーマもそうだと思うんですけど、普段「ありがとう」とか「好き」とかを素直に言えない人に対しての“今、君に言っておこう”なのかなと。

藤井:そこがサビのいちばん強い部分だからね。日本人はなかなか素直に口に出せないじゃない。この曲は最初は夫婦とか、長く付き合ってる男女をイメージして作っていたんだけど、それが映画を意識したことによって、対象を広げてくれたというか。友情としても通じるものになったし。

―フミヤさん自身は「ありがとう」とか素直に言えるタイプなんですか?

藤井:それが、意外と言えるタイプなんだよね(笑)。

―おぉ〜。でも、なかなかパッと出てこない人も多いじゃないですか。

藤井:なんかね、俺はお茶とかもらったりしただけでも、「ありがとう」って言うのよ。そうすると、持ってきてくれた人がハッとした顔つきしてたりして。例えばスタバとかでも言うんだけど、スタバの人とか、言われ慣れてないと思うんだよね。

―店員からお客さんに「ありがとう」はありますけど、その逆はあんまりないですよね。

藤井:そうそう。レストランで食べ物が運ばれてきたときに、無視して会話を続けてる子とかいるじゃん。あれ、けっこうムカつくんだよね(笑)。いま持ってきてくれてるんだから、軽く会釈するとかさ、そういうのがないと嫌なんだよ。でも、そんなこといちいち言いたくもないしね。子供に対してとかだったら、「お前、運んできてくれてるんだから、ちゃんと見とけよバカヤロー」って言えるけどさ(笑)。

Page 1
次へ

イベント情報

FUMIYA FUJII CONCERT TOUR 2010
『Sweet Groove』

2010年11月13日(土)
会場:千葉県 市川市文化会館 大ホール

2010年11月14日(日)
会場:千葉県 市川市文化会館 大ホール

2010年11月20日(土)
会場:滋賀県 びわ湖ホール 大ホール

2010年11月21日(日)
会場:香川県 サンポートホール高松 大ホール

2010年11月23日(火・祝)
会場:愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール

2010年11月27日(土)
会場:広島県 広島ALSOKホール

2010年11月28日(日)
会場:福岡県 福岡サンパレス

2010年12月4日(土)
会場:大阪府 大阪国際会議場 グランキューブ大阪メインホール

2010年12月9日(木)
会場:栃木県 足利市民会館大ホール

2010年12月11日(土)
会場:長野県 東御市文化会館サンテラスホール

2010年12月12日(日)
会場:岐阜県 多治見市文化会館

2010年12月17日(金)
会場:東京都 アミューたちかわ大ホール(立川市民会館)

2010年12月18日(土)
会場:兵庫県 神戸国際会館こくさいホール

2010年12月25日(土)
会場:新潟県 新潟県民会館 大ホール

2011年1月16日(日)
会場:福島県 福島県文化センター 大ホール

2011年1月22日(土)
会場:大阪府 大阪国際会議場グランキューブ大阪メインホール

2011年1月23日(日)
会場:大阪府 大阪国際会議場グランキューブ大阪メインホール

2011年1月29日(土)
会場:埼玉県 大宮ソニックシティ 大ホール

2011年1月30日(日)
会場:埼玉県 大宮ソニックシティ 大ホール

2011年2月10日(木)
会場:埼玉県 サンシティ越谷市民ホール 大ホール

2011年2月11日(金・祝)
会場:東京都 東京エレクトロンホール宮城

2011年2月18日(金)
会場:兵庫県 尼崎アルカイックホール

2011年2月19日(土)
会場:京都府 京都会館第一ホール

2011年2月26日(土)
会場:東京都 東京国際フォーラム・ホールA

料金:6,800円(指定)※未就学児童入場不可

リリース情報

藤井フミヤ<br>
『今、君に言っておこう』初回生産限定盤(CD+DVD)
藤井フミヤ
『今、君に言っておこう』初回生産限定盤(CD+DVD)

2010年9月22日発売
価格:1,500円(税込)
AICL-2175〜2176

1. 今、君に言っておこう
2. ひとみ
3. 今、君に言っておこう(Acoustic Version)
[DVD収録内容]
1. 今、君に言っておこう (MUSIC VIDEO)-「おにいちゃんのハナビ」Spin Off Version-
2. 今、君に言っておこう (MUSIC VIDEO)-Fumiya Only Version-

作詞・作曲:藤井フミヤ
スーパーバイザー:小田和正

藤井フミヤ<br>
『今、君に言っておこう』通常盤
藤井フミヤ
『今、君に言っておこう』通常盤

2010年9月22日発売
価格:1,223円(税込)
AICL-2177

1. 今、君に言っておこう
2. ひとみ
3. 今、君に言っておこう(Acoustic Version)

作詞・作曲:藤井フミヤ
スーパーバイザー:小田和正

プロフィール

藤井フミヤ

1962年7月11日、福岡県生まれ。83年、「チェッカーズ」としてデビュー。93年以降、ソロアーティストとして活躍。『TRUE LOVE』や『Another Orion』等ミリオンヒットを世に送り出し、あらゆる世代から支持を得る。2008年、デビュー25周年を迎え、翌年にかけて2枚のコラボアルバムを発表。2010年9月には、映画『おにいちゃんのハナビ』主題歌となる3年半ぶりのニューシングル『今、君に言っておこう』をリリース、11月からは全国ツアー『Sweet Groove』開催。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

BIM“Wink”

BIMの新作『NOT BUSY』より“Wink”の映像が公開。ゆるめに結んだネクタイは軽妙洒脱でも、背伸びはしない。どこか冴えない繰り返しのなかで<だって俺らの本番はきっとこれから>と、吹っ切れなさもそのままラップして次へ。BIMの現在進行形のかっこよさと人懐っこさがトレースされたようなGIFアニメが最高にチャーミング。(山元)

  1. BiSHから届いた胸が詰まるような手紙。全員で語る空白の数か月間 1

    BiSHから届いた胸が詰まるような手紙。全員で語る空白の数か月間

  2. VTuber集結『NHKバーチャル文化祭』にキズナアイ、シロ、さだまさしら 2

    VTuber集結『NHKバーチャル文化祭』にキズナアイ、シロ、さだまさしら

  3. YOASOBI楽曲の原作小説集『夜に駆ける YOASOBI小説集』9月刊行 3

    YOASOBI楽曲の原作小説集『夜に駆ける YOASOBI小説集』9月刊行

  4. 著名人が選ぶ『ゲーム・オブ・スローンズ』ベストエピソード一挙放送 4

    著名人が選ぶ『ゲーム・オブ・スローンズ』ベストエピソード一挙放送

  5. 芦田愛菜『星の子』永瀬正敏と原田知世が「あやしい宗教」信じる両親役 5

    芦田愛菜『星の子』永瀬正敏と原田知世が「あやしい宗教」信じる両親役

  6. 星野源、去年11月のニューヨークライブの模様をNHK総合で地上波初オンエア 6

    星野源、去年11月のニューヨークライブの模様をNHK総合で地上波初オンエア

  7. 森七菜が歌う“スマイル”カバー配信リリース ホフディランがプロデュース 7

    森七菜が歌う“スマイル”カバー配信リリース ホフディランがプロデュース

  8. 田丸雅智×曽我部恵一が登壇『真夏のショートショート食堂』オンライン開催 8

    田丸雅智×曽我部恵一が登壇『真夏のショートショート食堂』オンライン開催

  9. のん×林遣都が共演 大九明子監督、綿矢りさ原作の映画『私をくいとめて』 9

    のん×林遣都が共演 大九明子監督、綿矢りさ原作の映画『私をくいとめて』

  10. もう、人間と自然は共生できない 環境学者・五箇公一インタビュー 10

    もう、人間と自然は共生できない 環境学者・五箇公一インタビュー