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韓国発の気になるバンド「チャン・ギハと顔たち」インタビュー

韓国発の気になるバンド「チャン・ギハと顔たち」インタビュー

インタビュー・テキスト
タナカヒロシ
撮影:柏井万作

特に異性の関心をどうしたら惹けるか、そうした気持ちが少しはあるのではないか、むしろそれが核心なのではないかと思ったわけなんです。

―「チャン・ギハと顔たち」というバンド名は、日本的に解釈するとすごくユニークな名前なんですけど、どういう意味を込めているんですか?

チャン・ギハ:特に大きな意味はないのですが、「チャン・ギハと○○」という名前にしたいなとは思っていました。「顔たち」は韓国語で「オルグルドゥル」という発音になるのですが、非常に響きがいいなと思いまして。それと、顔がたくさんあるグロテスクなイメージも浮かびました(笑)。あと私はトーキング・ヘッズも好きなのですが、それは「頭たち」という意味だと思いますので、「顔たち」にしてみようかなと。

韓国発の気になるバンド「チャン・ギハと顔たち」インタビュー
チャン・ギハと顔たち

―チャン・ギハと顔たちの曲は、どれも哀愁や懐かしさといった要素があると思うんですけど、曲はどんなことを大切に作られてますか?

チャン・ギハ:例えば今日、歌を作るということになったら、その日に自分が感じたもののなかで最も重要なこと、最も核心的なこと、そうしたものを率直に表現していけばいいと思います。それをできる限りおもしろい方法、聴く人に訴えかけるような方法で作るのであれば、聴いてくれる人も、深い何かを掴んでくれるのではないかと思います。

―歌詞の世界観が非常に興味深いのですが、例えば「俺を愛している人間は全員前に出ろ」と歌う1曲目の“出ろ”は、どういうきっかけでできた曲なんですか?

チャン・ギハ:ビートルズスタイルで、ロックンロール風の曲を作りたいなと思いました。ビートルズの初期の歌は、「愛しているよ」とか、「君のために何でもしてあげる」みたいな、そういう甘い歌が多かったと思うのですが、彼らもステージで自分たちが歌っているときは、「みんな俺たちのことが大好きだろ」と思っていたのではないかなと。そういう気持ちを歌詞にしたんです。

―自分の気持ちではなく、ビートルズの気持ちになって?

韓国発の気になるバンド「チャン・ギハと顔たち」インタビュー

チャン・ギハ:ビートルズだけを対象にしたわけではないですが、ステージの上に立つ人は、こんな気持ちなんじゃないか、言葉には出さなくても、こんな気持ちのはずだと。それを書きました。ステージの上では、「みなさんに楽しんでいただくために」とか、奉仕するような気持ちのコメントをするわけですよね。でも実際は、どうしたらお客さんの関心をもっと惹けるか、特に異性の関心をどうしたら惹けるか、そうした気持ちが少しはあるのではないか、むしろそれが核心なのではないかと思ったわけなんです。

―確かに、それは核心を突いてるかもしれないですね(笑)。

チャン・ギハ:実はこういう話は韓国のインタビューではしたことがなくて、いま初めてしています。韓国ではいつも歌を聴いてくれとか、適当にはぐらかしているんですけど、なぜ今日はこのようにベラベラ話しているのか、自分でもわかりません(笑)。

―ありがとうございます(笑)。

チャン・ギハ:韓国語の歌ですので、韓国の人は歌をダイレクトに聴いて、こういう意味なんじゃないかと想像したり、理解してくれるわけですよね。でも、今回は自分の曲を翻訳して日本語で歌う計画はないので、事前に説明をしておいたほうがいいのかなという気持ちで、いま歌詞について自分は話しているのではないかと、自分の心を推測しています。

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イベント情報

2010年11月22日(月)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京都 渋谷 LUSH
出演:
チャン・ギハと顔たち
ヒカシュー
料金:前売3,300円 当日3,800円(ドリンク別)

2010年11月23日(火・祝)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京都 渋谷WWW
出演:
ZAZEN BOYS
チャン・ギハと顔たち
トクマルシューゴ
料金:前売3,800円 当日4,300円(ドリンク別)

リリース情報

{チャン・ギハと顔たち(チャンギハワオルグルドゥル)<br>
『何事もなく暮らす(ピョルリルオプシ サンダ)』
チャン・ギハと顔たち(チャンギハワオルグルドゥル)
『何事もなく暮らす(ピョルリルオプシ サンダ)』

2010年11月17日発売
価格:2415円(税込)
P-VINE RECORDS PCD-93375

1. ナワ(出ろ)
2. アムゴット オプチャノ(何もないじゃないか)
3. オヌルド ムサヒ(今日も無事に)
4. チョンマル オプソンヌンジ(本当にいなかったのか)
5. サムゴリエソ マンナン サラム(三叉路で出会った人)
6. マラロ ガヌン ギル(話しに行く道)
7. ナルル パダジュオ(俺を受け入れてくれ)
8. ク ナムジャ ウェ(あの人はなぜ)
9. ミョクサル ハン ボン チャッピシプシダ(胸ぐら一回つかませて)
10. サグリョ コピ(安物のコーヒー)
11. タリ チャオルンダ、カジャ(月が満ちる、行こう)
12. ヌリゲ コッチャ(のんびり歩こう)
13. ピョルリルオプシ サンダ(何事もなく暮らす)

プロフィール

チャン・ギハと顔たち(チャンギハワオルグルドゥル)

全ての作詞・作曲を担当するヴォーカルのチャン・ギハを中心として2008年にソウルで結成。70〜80年代の韓国ロック/フォークのエッセンスを受け継ぎつつ新たに発展させたユニークな音楽性、独自の言語感覚で様々な心象を描き出す歌詞、さらには視覚的なインパクトも強いライヴ・パフォーマンスが爆発的な人気を呼び、デビュー・アルバム『何事もなく暮らす(ピョルリルオプシ サンダ)』が近年の韓国インディーズでは異例の大ヒットを記録した。

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