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言葉豊かな女性SSW エリーニョ インタビュー

言葉豊かな女性SSW エリーニョ インタビュー

インタビュー・テキスト
タナカヒロシ
撮影:柏井万作
2011/02/25
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クラシックからロック、ジャズ、はたまたプログレ的解釈まで、様々な音楽要素をポップソングとして昇華する女性シンガーソングライター「エリーニョ」が、アルバム『コンクリート下の水母について』をリリースする。物事の核心を突く言葉でドキッとさせるフレーズを随所に盛り込み、「恋愛とか、生活とか、些細なところから抜け出したかった」、「ワイドショーみたいな話ばかりじゃつまらない」と言う彼女が目指す音楽とは何なのか。少し変わった価値観で、うっすら毒のある言葉を発する彼女に、これまでの歩みと今作への想いを語ってもらった。

(インタビュー・テキスト:タナカヒロシ 撮影:柏井万作)

就職が決まらず、やけになってバンドを始めて(笑)。

―まずは音楽を始めたきっかけからお伺いしたいんですけど。

言葉豊かな女性SSW エリーニョ インタビュー
エリーニョ

エリーニョ:小さいときからクラシックピアノをやっていたんですけど、小学生まで親がポップミュージックを聴かせてくれなかったというか、テレビも見せてくれなかったんですよ。そのコンプレックスがあったので、中学生になってからラジオをずっと聴いていて、ようやくポップミュージックを知るようになったんです。それから大学でコピーバンドを4年間やったんですけど、就職が決まらず、やけになってバンドを始めて(笑)。後になって就職はできたんですけど、ドラムが何回も変わったり、バンド内でうまく活動ができなくなって、ソロになりました。

―ピアノはどのくらいやってたんですか?

エリーニョ:4歳から高3までですね。そんなに真面目にやってなかったんですけど、発表会とかがあると、やたら張り切って練習するようなタイプでした。印象派のラヴェルとかドビュッシーとかが好きで、そういう音の使い方はいまだに意識してますね。

―ポップソングに関しては、中学でラジオを聴くようになって影響を受けたんですか?

エリーニョ:影響を受けたというよりも、「こういうふうに作ってるんだ」っていう、ひとつの形式を知ったというか。でも、ラジオでは邦楽ばかり聴いていたので、洋楽とかは全然知らなかったんです。大学に入ってから、まわりの話に入っていくために友達が言ったバンド名やアーティストをかたっぱしから聴き始めて。「こういうのが流行ってるんだ」って。

―大学時代に好きだったアーティストとかは?

エリーニョ:周りの友達が好きなバンド名と曲を一致させるのに大変だったので、好きだったアーティストと言われると悩みます。まわりのみんなが「やる」って言った曲を耳コピしたりしていましたけど。あと、高校のときに弾き語りもやってたんですけど、そのときは原田知世さんとか、古内東子さんとか。

―なんか、あんまり音楽をガツガツやっていこうみたいな動機が見えてこないですね。

エリーニョ:ソロをやる前まではふわふわしてましたね。なんか、ある程度のところまで自分でやれば、そのうちどこかから声がかかるんじゃないかとか、そういう発想だったと思うんです。その当時は必死にやってたと思うんですけど、自分で何かやりたいとか、発信していきたいとか、そういうことはあんまり思ってなかった気がします。

自分が伸びてない感じとか、自分が殺されてる感じって、やっぱり自分でわかるんですよね。

―今回のアルバムは、資料に「原動力は嫉妬やコンプレックスから、もっと大きなものに変わっていきました」と書いてありましたよね。

エリーニョ:汐見さん(レーベルの担当)が作ったやつ(笑)。

汐見:エリーニョと関わって深い話をたくさん聞いていくうちに、表現に向けての根本にも学歴社会やら競争社会やらそういった中で味わってきたことからくる嫉妬やコンプレックスが大きく影響してるなととても感じていたんです。でもこの1年半くらいで、すごく顔がやわらかくなったように感じるんですよ。たぶん自分自身のことを大好きになれて、さらにそれが大好きな人を呼び寄せて、今その人たちに囲まれて活動できてるからなんだろうなって。

―そういう実感が?

エリーニョ:ありますね。バンド編成の曲も多いんですけど、ソロになる前はバンドメンバーに対して、「なんでこんなのも弾けないの?」とか思ってたんですよ(苦笑)。でも、「このメンバーだからこそ出来ること」というのを考えて作れるようになって、それから自分が想像もできないようなものができたりして。

―考えが変わるきっかけがあったんですか?

エリーニョ:私自身がサポートメンバーとしてキーボードを弾いたりしていたときに、音楽をやること自体が苦しくなったことがあって。そうなるのはお互いに嫌じゃないですか。自分が伸びてない感じとか、自分が殺されてる感じって、やっぱり自分でわかるんですよね。そういうのを感じてほしくないっていうのは、1番にありますね。一緒にやってるメンバーだから。

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イベント情報

エリーニョ 2nd Album『コンクリート下の水母について』リリース記念ワンマンinプラネタリウム
『クラゲ、大地を駆け巡り空を行く。』

2011年3月19日(土)OPEN 17:00 / START 18:00
会場:東京都 王子 北とぴあ “スペースゆう”プラネタリウムホール

出演:
エリーニョ&The sweetest friends
(エリーニョ(Vo,Key)、石川ユウイチ(Gt/ANIMA)、スガハラナオト(Ba/CONTACT)、ヨシカワタダシ(Dr/mokyow)、田中さと子(Fl)、谷崎航大(THEラブ人間/Vn)、谷崎舞(Vn)、志賀千恵子(Vc))
VJ:oku、yumiko、mari honma
照明:Gong Internantional

料金:前売3,000円 当日3,500円

リリース情報

エリーニョ<br>
『コンクリート下の水母について』通常盤
エリーニョ
『コンクリート下の水母について』通常盤

2011年2月22日発売
価格:2,222円(税込)
TOTR-1101

1. 水上呼吸
2. 透明なアルコールとサイダー
3. 映る
4. ピクニック
5. free
6. 隙間の嘘
7. 小さい大人
8. シロトアサ
9. パノプティコン
10. jellyfish

コンクリート下の水母について
エリーニョ
『コンクリート下の水母について』真空パック水母パッケージ盤

2011年2月22日発売
価格:1,111円(税込)
TOTR-1102

1. 水上呼吸
2. 透明なアルコールとサイダー
3. 映る
4. ピクニック
5. free
6. 隙間の嘘
7. 小さい大人
8. シロトアサ
9. パノプティコン
10. jellyfish

プロフィール

エリーニョ(vo,piano)

3月4日、東京生まれ。4歳よりクラシックピアノを始める。2004年よりピアノボーカルとしてバンド活動を開始。2009年にソロユニット「エリーニョ&The Sweetest friends」をスタートし、10月に1stアルバム『ヒヨコと猫の鳴いた、ココにある日常的。』をリリース。東京を中心とした国内での活動はもとより、韓国でもライブを行うなど活動範囲を広めている。ピアノ弾き語りのソロライブ、The Sweetest friendsを率いてのバンドライブ、完全アンプラグドでのThe Sweetest friends(道端バージョン)など、多彩なライブ形式をとり、個性的な歌声と、唄うピアノ、人間味溢れるライブ、そして多彩な要素を持つ楽曲で浮かび上がる歌の歌詞が共感を呼んでいる。

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