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都市の息苦しさから抜け出して SIDE-SLIDEインタビュー

都市の息苦しさから抜け出して SIDE-SLIDEインタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:豊島望
2013/07/19

「庭園の島」というニックネームを持ち、自然の宝庫として有名なハワイのカウアイ島。波乗りと自由を愛し、音楽という名の旅を続ける二人のミュージシャン、KazzとKeisonがSIDE-SLIDEというユニットを結成し、そのカウアイ島で過ごした2週間をそのままパッケージしたような作品、それが『Mahalo Ke Akua』だ。ENIGMAのヒット曲“Return To Innocence”のカバーや、それぞれが作詞作曲を担当した曲、ジャムって作ったであろうインストの小品など、実にさまざまなタイプの楽曲が収録されたこのアルバムを聴けば、あなたもカウアイ島に流れるゆったりとした時間を追体験することができるだろう。

「事前に何も決めずに行ったから、最初はアルバムが完成するか心配だった」というエピソードに象徴されるように、KazzもKeisonも理屈で考えるより、感覚で行動するタイプ。質問に対する答えも簡潔なものが多く、インタビュアーとしては困ってしまう瞬間もときどきあったりはしたのだが、日々時間に追われ、物事を複雑に考えてしまいがちな生活の中に、新しい風を吹き込んでくれる音楽の重要性を改めて感じた取材となった。写真撮影のために建物の屋上に上がった際、街並みを眺めていたKazzが「やっぱり東京って特殊な場所だよね」とこぼしたことを、今でもよく覚えている。

ミュージシャンってラッキーで、どこに行っても壁がないんだよね。(Kazz)

―お二人はいつ頃からのお知り合いなんですか?

Kazz:葉山の海の家で出会ったんだけど……10年ぐらい前かな。俺そこでライブやったり手伝ったりしてて、Keisonもそこでライブをやって、それで会ったんだよね。

Keison:一緒にツアーを回ったりするようになる前から、地方のイベントでちょくちょく一緒になったりもしてて。

左:Kazz、右:Keison
左:Kazz、右:Keison

―一緒にやるようになったのは、何かきっかけがあったんですか?

Kazz:いや、自然に(笑)。「これをこうやってこうやろう」みたいな話は一切したことなくて、大体流れだよね。

―昨年はスペインとフランスに行かれたそうですが、それはどういう流れで?

Kazz:向こうでサーフフェスティバルがあって、静岡で映像やったりしてる仲間が「出店するから、行く?」って。

Keison:あれも突発的だった。ちょうどスケジュールも空いてたから、「行く!」って(笑)。

Kazz:スペインは飯も美味かったし、波もよかった。女の子もすごいきれいだし、ビーチはトップレスだったし(笑)。

Keison:生ハムたっぷり食ったなあ。

―話を聞いてるだけで僕も行きたくなります(笑)。お二人はそれぞれいろんな国に行かれていると思いますが、その中でも特に印象に残っている国を挙げるとすれば、いかがですか?

Kazz:うーん、どこ行っても一緒っちゃあ一緒なんだよなあ。ミュージシャンってラッキーで、どこに行っても壁がないんだよね。普通に旅行に行ってもディープなところって入れないけど、音楽をやりに行くと、すごくローカルに受け入れてくれるから、全然違う。だから、どこに行っても自分がやることは基本的に変わんないし、人種が違ってもそんなには変わんないかな。日本人だって変なやついるし、外人だって変なやつもいれば、いいやつも悪いやつもいるし。ホントにどこも同じなんですよ(笑)。

Kazz

Keison:違うのは食い物くらいかな。あとは(海が)しけてるかしけてないかとか。

―音楽と生活の距離感の違いとかはどうですか?

Kazz:ああ、それは違うかも。日本が一番生活と音楽が離れてるかもしれないなあ。

―逆に、どこの国だと距離が近いとかってあります?

Kazz:それぞれいいところがあるから……比べることはできないよね。そこに行けばそこ、あっちに行けばあっちだし。

―例えば、ライブに来るお客さんだと、日本人は基本的にシャイで、欧米はもっと熱狂的とかってあるんじゃないですか?

Kazz:でも、日本も地方によって全然違うもんね。九州ひとつとっても宮崎と福岡だとノリが違ったりとか、寒い北海道でも小樽のやつが裸になったりしたし(笑)。

Keison:淡々と聴いてくれるところもあれば、誰も聴いてくれないところもあるけど、結局は同じ人間なんですよ。

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イベント情報

2013年10月3日(木)OPEN 19:00 / START 20:00
会場:東京都 青山 CAY
出演:SIDE-SLIDE Kazz×Keison
フラダンス:フラ・ハラウ・カフラ・オ・ハワイ
Live Mix&Sound Design:久保田麻琴
料金:予約3,500円 当日3,800円

2013年10月27日(日)
会場:神奈川県 横浜 Thumbs Up

リリース情報

SIDE-SLIDE<br>
『Mahalo Ke Akua』
SIDE-SLIDE
『Mahalo Ke Akua』

2013年7月3日発売
価格:2,800円(税込)
UBCA-1033 / Tuff Beats

1. SLIDE TO OPEN
2. 5730
3. 雨
4. Mahalo Ke Akua
5. 砂嵐
6. SIDE-SLIDE
7. Hanalei-Hanauta
8. Ku'u Ipo Ika He'e Pue One
9. 月の道

プロフィール

Kazz(かず)

北海道出身、葉山在住。20代をアメリカ、フランス、西アフリカで過ごす。2年半滞在したニジェール共和国では、アフリカ人ドレッドロッカー達とニジェール初のレゲエバンドを結成。西アフリカをライブツアーして廻り、現地のTV・ラジオにも多数出演。帰国後、サイケデリック・ジャムバンド、“ミラクルサル”を結成、国内外で活動する。葉山に移り住んでからはアコースティックの音の素晴らしさに目覚める。2009年、久保田麻琴のプロデュースでアルバム『ギタレレ・トリップ』を発表。独特のオープンチューニングのギター、打楽器やサンプラーを操るトランシーな演奏は最高のライブ感を醸し出す。

Keison(けいそん)

1999年6月にはアマチュアながらDavid Lindrey、2000年3月にはSPEECHの来日時オープニングアクトを務める。2000年3月8日、シングル『Fine』(Epic Records)でデビュー。同年7月19日1stアルバム『Keison』(Epic Records)をリリース。2002年、"Keison&Caravan"としてLIVEを中心に活動を行う。2005年3月に2nd アルバム『BOTTLE』(Tuff Beats)を発売し、同年EDWINのイメージキャラクターとしてTV-CMに出演。ギターとサーフボードを片手に日本国内のみならず、オーストラリアや台湾など海外でも精力的にライブ活動を行っている。

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