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弱さを隠したいの?見せたいの? ORESAMAに訊く渋谷女子の本音

弱さを隠したいの?見せたいの? ORESAMAに訊く渋谷女子の本音

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:豊島望
2015/11/26

昨年12月にシングル『オオカミハート』でデビューを果たした男女ユニットORESAMAが1stアルバム『oresama』を発表する。今年1年はじっくり制作とライブに取り組みながら、小島英也はDAOKOや吉澤嘉代子への楽曲提供も手掛けるなど、作曲家としても着実に成長。そんな中で完成した、ファーストにして堂々のセルフタイトル作は、ファンクやディスコをベースとした小島のトラックに、キュートでポップなぽんの歌声が乗り、1980年代風のキービジュアルさながらにカラフルな世界を展開する、期待通りの仕上がりとなっている。

しかし、その一方では、やや内省的な歌詞や曲調も目を引き、これは同じ渋谷の2.5Dを活動の拠点とするDAOKOにも通じるもの。果たして、このせつなさはどこから生まれるものなのか? 渋谷女子の本音を、こっそり訊き出してみた。

今まで使ってなかった脳みその変な部分をたくさん使った1年でした。(小島)

―去年の12月に『オオカミハート』でデビューしてから約1年が経ちました。まずは2015年を振り返っていただけますか?

小島(Gt,Program,作曲):僕にとっては、音楽に対する考え方がガラッと変わった1年でした。人生でこんなに音楽と向き合ったことはなかったし、それが楽しくもしんどくもある1年を過ごしましたね。今まで使ってなかった脳みその変な部分をたくさん使ったというか。

―それってどんな部分ですか?

小島:第三者的な視点で見るということですね。「リスナーが自分の曲を聴いてどう思うか」というのは、メジャーデビューするまではほとんど考えてこなかったので、そこをより深く掘り下げるのに頭を使いました。作った曲を一歩引いたところから見てみて、「ここはもっとこうした方が伝わるかも」とか、推敲するような作業が増えましたね。

―DAOKOさんをはじめ、楽曲提供の機会も増えてきましたし、そこでも第三者的な視点って必要ですよね。

小島:そうですね。提供となると、相手のアーティスト性を大きく崩すことはしちゃいけないと思うので、そういう意味でもより人のことを考えて音楽を作る機会は増えました。

作曲:DAOKO / 小島英也、編曲:小島英也

―ぽんちゃんにとってはどんな1年でしたか?

ぽん(Vo,作詞):試行錯誤の1年だったと思っていて、特にライブがそうでした。ダンサーをつけてみたり、衣装と髪型を変えたり、VJも最初は自分で映像を作ってたんですけど、他の人にお願いしたり、あとはサポートベースを入れたりとか、どうやったら一番いい形でORESAMAのライブが見せられるかをみんなで考えた1年でしたね。

ぽん

―2人組だと自由度が高いから、何でもできちゃう分、逆に試行錯誤も多いでしょうね。具体的には、ライブに関してどんな意識の変化がありましたか?

ぽん:最初は歌うことでいっぱいいっぱいだったんですけど、今はお客さんの顔も見られるようになって、もっと楽しませたいというか、エンターテイメントとして見せたいという気持ちがすごく強くなりました。今年はいろんなライブを観に行ったんですけど、ONIGAWARAさんのライブがめっちゃ楽しかったんです。成人男性なのにアイドル的な扱いを受けていて、お客さんもペンライトとか振っていると、ホントに二人がアイドルに見えてくるっていう(笑)。

―あと、ぽんちゃんはTwitterにイラストを投稿したりもしてましたよね。美大出身だけに単純に上手だなって思う一方で、ORESAMAのポップな1980年代風のビジュアルとは違う、ちょっとダークなテイストだったのが印象的で。

イラスト:ぽん
イラスト:ぽん

イラスト:ぽん
イラスト:ぽん

ぽん:エドワード・ゴーリーの『うろんな客』(アメリカで1957年に刊行された大人向け絵本)を読んで、線画にハマったんですよ。エドワード・ゴーリーは残酷な絵本が多いんですけど、「かわいいけど怖い」みたいな世界観が昔から好きなんです。子供の頃はエリック・カールの『パパ、お月さまとって!』(1986年刊行)とか『はらぺこあおむし』(1969年刊行)も好きだったし、ああいうちょっとシュールな、かわいいだけじゃないのが基本的に好きなんですよね。

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リリース情報

ORESAMA『oresama』(CD)
ORESAMA
『oresama』(CD)

2015年12月2日(水)発売
価格:2,000円(税込)
PUMP-0008

1. KARAKURI
2. オオカミハート
3. Morning Call
4. Listen to my heart
5. ドラマチック
6. 迷子のババロア
7. 密告テレパシー
8. 恋のあじ
9. あたまからモンスター
10. 乙女シック
11. カラクリ

イベント情報

『グラフィックガール×2.5D presents GIRLS DON'T CRY vol.2』

2015年12月3日(木)
会場:東京都 渋谷WWW
出演:
ORESAMA
さユリ
livetune+
アリスムカイデ(DJ)
KASICO(VJ)
料金:前売 3,000円 当日 3,500円(共にドリンク別)

プロフィール

{作品名など}
ORESAMA(おれさま)

ぽん♀(作詞、ボーカル)と小島英也♂(作曲、プログラミング、ギター)による、渋谷を中心に活動中のユニット。2013年『The 6th Music Revolution Japan Final』優秀賞獲得。90年代生まれの2人が描き出す楽曲は、エレクトロやファンクミュージックをベースにし、映像が浮かぶ歌詞世界とともに「ORESAMA」ワールドを構成している。まさに、ネオポップスと呼ぶにふさわしいユニット。2014年12月、アニメ『オオカミ少女と黒王子』のエンディングテーマ『オオカミハート』でデビュー。

関連チケット情報

2019年12月6日(金)
ORESAMA
会場:WWW X(東京都)

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