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華々しいデビューの後に挫折を味わったOKAMOTO'S、復活を語る

華々しいデビューの後に挫折を味わったOKAMOTO'S、復活を語る

OKAMOTO'S『BROTHER』
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:豊島望 編集:山元翔一
2016/06/01

俺は、残っていくものを作れることはすごく幸せなことだと思っていて。音楽を残すことで、自分の想いすら未来に残っていく。(ショウ)

―振り返ってみれば、シーンに登場した頃のOKAMOTO'Sには、同級生であるがゆえのピュアな関係性と衝動がありましたよね。そこには「バンド」というコミュニティーの一番幸福な状態があったし、今はお客さんを引き入れたよりたくましい状態で、スタート地点に戻ってきているとも言えますよね。

ショウ:そうですね。『OPERA』のツアーが終わったあと、レイジが「やっぱり俺ら、マイノリティーなんだなぁ」と言っていて。俺はそれがすごく印象的だった。

レイジ:最初は、1000人いたら、7~800人は俺らのことをかっこいいと思ってくれるだろうと思っていたんですよ。でも、蓋を開けてみたら、俺らのことをかっこいいと思ってくれていたのは、1000人のうち、たった1人だった。

ショウ:そうだね。たったの1000分の1だった。

レイジ:でも、それって言い換えれば、EXILEやジャニーズやAKB48を好きな人が1000万人いるのなら、OKAMOTO'Sを好きな人は1万人いるということでもあって。『OPERA』のツアーを終えたとき、その「1万人いる」事実を肯定できるようになったんです。結局、僕らはマイノリティーかもしれないけど、「マイノリティーな音楽を好んでくれる人はたくさんいるんだ」と思ったんです。

ショウ:そうなんだよね。OKAMOTO'Sを選んでわざわざ聴きに来る人は、本当に純粋に音楽を楽しみに来てくれる人たちばかりで。でも彼らは、世の中的にはマイノリティーにあたると思う。それでも、『OPERA』のツアーファイナルでZepp DiverCity Tokyoをソールドアウトさせることができた。もちろんその裏には、この6年の活動のなかで「俺たちがやっていることを、誰もかっこいいと思ってくれないんだ」って突きつけられた事実もある。でも、そこには味方がいることも同時に知った。それなら俺は、その味方たちに「あなたたちは最高にセンスがいいよ!」と言いたい。

―マジョリティーになるための戦いのなかで挫折もしたけど、今はマイノリティーであることの誇りを伝えたい、ということですよね。

ショウ:そう。俺たちは中学生の頃からずっと、テレビで歌番組を見ても、みんなが盛り上がっているアイドルでは盛り上がれないマイノリティーだった。そのときに「これだ!」って出会ったのが、THE ROLLING STONESのようなロックバンドたちや、部活でみんなと一緒に楽器をやる喜びでした。そうやって救われてきた俺たちが命を削って作る作品を受け取って、同じように「これだ!」と思ってくれる人がいるのなら、俺はその人たちに全て捧げたいんです。

―今の言葉はきっと、このシングルでショウさんが「自分」のことを「わかっている」人たちに向けて歌い始めたことの根源的な理由でもありますよね。僕は、このシングルでOKAMOTO'Sが遂に「今」のロックバンドになったと思ったんです。過去の膨大な音楽遺産のなかに留まるのではなく、その遺産を受け継ぎながら「今」を生き、未来に繋げていく……そんなロックバンドにOKAMOTO'Sはなったんだなって。

コウキ:役割意識のようなものはそんなにないんですけどね。僕らは本当に、自分たちが心底「楽しい!」と思えることをやっているだけ。

OKAMOTO'S
OKAMOTO'S

ショウ:でも、憧れを真似していたときのものより、今の自分の想いが刻まれているもののほうが未来に残っていくのは、確かなことだと思います。俺は、残っていくものを作れることはすごく幸せなことだと思っていて。自分達の音楽を残すことで、自分の想いすら未来に残っていく。それは特別なことなんです。だからこそ、もっと自分自身を歌っていきたいと思うし、そのときそのときの自分の気持ちをこの先の未来にも届けていけたら、こんなに嬉しいことはないと思います。

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リリース情報

OKAMOTO'S『BROTHER』初回限定盤
OKAMOTO'S
『BROTHER』初回限定盤(CD+DVD)

2016年6月1日(水)発売
価格:1,800円(税込)
Ariola Japan / BVCL-724/5

[CD]
1. BROTHER
2. Lagoon
3. なんかホーリー
[DVD]
『OKAMOTO'S MOVIE11』
1. LIVE BOOTLEG SERIES
OKAMOTO'S 2015-2016 “LIVE WITH YOU” 2016.1.30 ZEPP Diver City
2. オカモトーーーク特別編 ヤバコウキ ~実録!本当にやっていた曲作り 2015~

OKAMOTO'S『BROTHER』通常盤
OKAMOTO'S
『BROTHER』通常盤(CD)

2016年6月1日(水)発売
価格:1,200円(税込)
Ariola Japan / BVCL-726

1. BROTHER
2. Lagoon
3. なんかホーリー

プロフィール

OKAMOTO'S
OKAMOTO'S(おかもとず)

オカモトショウ(Vo)、オカモトコウキ(Gt)、ハマ・オカモト(Ba)、オカモトレイジ(Dr)による、中学校からの同級生で結成された四人組ロックバンド。2010年、日本人男子としては最年少の若さでアメリカ・テキサス州で開催された音楽フェス『SxSW2010』に出演。アメリカ7都市を廻るツアーや豪州ツアー、香港、台湾、ベトナムを廻ったアジアツアーなど、海外でのライヴを積極的に行っている。2015年9月、通算6枚目となるフルアルバム『OPERA』をリリース。同年11月からスタートした同作のリリースツアーのファイナル公演をZepp DiverCityにて開催。2016年6月、Netflixオリジナルドラマ「火花」の主題歌“BROTHER”を表題に掲げたシングルをリリースする。また同月3日千葉LOOK公演を皮切りにキャリア初の47都道府県を回るツアー“OKAMOTO'S FORTY SEVEN LIVE TOUR 2016”を敢行する。

関連チケット情報

2020年4月16日(木)〜4月17日(金)
never young beach
会場:東京キネマ倶楽部(東京都)
2020年5月15日(金)
OKAMOTO’S
会場:中野サンプラザ(東京都)
2020年5月17日(日)
OKAMOTO’S
会場:神戸国際会館こくさいホール(兵庫県)
2020年5月21日(木)
OKAMOTO’S
会場:日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール(愛知県)

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