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TRI4THが抱く、反骨精神という名の向上心。挑戦の歴史を語る

TRI4THが抱く、反骨精神という名の向上心。挑戦の歴史を語る

TRI4TH『4th Rebellion』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:豊島望 編集:矢島由佳子、川浦慧
2017/09/28

「踊ろうぜ!」を代名詞に、ロック色の強い楽曲でオーディエンスを沸かせるJ-JAZZ界屈指のライブバンド・TRI4THが、ニューアルバム『4th Rebellion』を発表した。今年の夏は2年連続の出演となる『東京JAZZ』や、海外のジャズフェスに加え、『中津川THE SOLAR BUDOKAN』のようなロックフェスにも出演するなど活躍の場をさらに広げているが、元・東京事変のギタリスト・昼海幹音らが参加し、代表曲“Dance'em All”を再録するなどした新作で、彼らの存在が改めて印象づけられるはずだ。

そんなTRI4THに、CINRA.NETでは初となるメンバー全員インタビューを敢行。そもそも彼らは20代半ばでジャズに憧れて、知識も経験もないままに活動をスタートさせ、10年かけて音楽性を構築してきたバンドであり、そのキャリアはまさに「挑戦の歴史」と言うべきものである。これまでのターニングポイントを紐解くと、彼らが20〜30代にかけて挑戦をやめなかった背景には、大人になると失ってしまいがちな7つの柔軟なマインドがあった。

大人になっても、肩肘張らずに、とにかく新しいことをやってみる

―先日(2017年9月2日)の『東京JAZZ』のステージを観させていただきました。がっつりお客さんを盛り上げていて、さすがだなと。

伊藤(Dr):『東京JAZZ』には昨年初めて出させていただいたんですけど、今年は初の渋谷開催で、野外ではなくライブハウスで演奏させてもらえて嬉しかったですね。最近はジャズクラブよりもスタンディングのライブハウスで演奏する機会のほうが多いので、自分たちの今のスタイルを披露できる格好の機会になりました。

『東京JAZZ』撮影:関口佳代

『東京JAZZ』撮影:関口佳代
『東京JAZZ』撮影:関口佳代

―MCでは「もともとジャズのことをまったく知らなかった僕たちが、『東京JAZZ』に出られるようになるなんて」ということもおっしゃっていましたね。

伊藤:今年が結成11年目なんですけど、『東京JAZZ』だけじゃなく海外のジャズフェスにも出演させていただけるようになって、ホントに感慨深い気持ちですね。もともとは僕と織田さんが中心になって結成したんですけど、単にジャズに対する憧れがあっただけで、最初はホント無知だったので、ゼロからのスタートだったんです。ただ自分たちらしくジャズをやってきて、それを少しは認めていただけたのかなって。

伊藤隆郎(Dr)
伊藤隆郎(Dr)

―伊藤さんと織田さんはもともと音大でクラシックを勉強されていたんですよね?

伊藤:僕はクラシックの大学に在籍しつつ、当時からロックやパンクのバンドもやっていたんです。で、上京をきっかけになにか新しいことをやりたいと思ったときに、集まったメンバーがドラムやトランペットだったから、「インストゥルメンタルの音楽をやろう」っていう。

織田(Tp):ちょうど僕が大学生の頃にPE'Zが世の中に出てきて、「トランペットでこういうバンドができるんだ」と思って、憧れがあったんです。それで、東京で(伊藤)隆郎さんと再会して、「一緒にバンドやりませんか?」って。

織田祐亮(Tp)
織田祐亮(Tp)

―今から11年前ということは、20代半ばだったわけで、その年齢で新たなジャンルのバンドにチャレンジするのは、かなり気合いが必要だったんじゃないですか?

伊藤:いや、いい意味で、肩の力が抜けていたというか。「このバンドでのし上がってやろう!」って力が入った感じというよりかは、「とりあえず、なにか新しいこと、刺激的なことに一緒にトライしていこう」みたいな感じのスタートだったんです。

初期は都内じゃなくて、大宮で投げ銭ライブをやったりとか、ゆったりとしたペースでやってたので、今思うとそれもよかったのかなって。最初から「絶対これで食ってやろう」と思ってたら、1年くらいでやめてたと思う(笑)。お互いに刺激を受けながら、ちょっとずつ成長してこられたのが、長く続けられた理由だと思いますね。

ともに「成長」ができそうな人を仲間にしていく

―藤田さんは2008年の加入ですが、藤田さんももともと学校ではクラシックを勉強されていたそうですね。

藤田(Sax):僕は大学を卒業したあとに、インストゥルメンタルのユニット(Clacks)でメジャーデビューをさせてもらってるんです。それはクラシッククロスオーバー(クラシックとポップスのクロスオーバー)みたいな感じだったんですけど、そのサポートをTRI4THのメンバーにやってもらっていて。

そのユニットが解散してしまって、「なにかしなきゃ」と思っていたときに、TRI4THのライブを観に行って、一緒に演奏させてもらったら、「やべえ、楽しい」ってなって。ジャズへの憧れはあったんですけど、セッションに行ったこともないし、理論も知らないから、最初は「一緒にやるの怖いな」と思ってたんですけど(笑)。

藤田淳之介(Sax)
藤田淳之介(Sax)

藤田:クラシックが根底にあって、ジャズのことをちょっとずつ覚えようとしていて、パフォーマンスするのが好き、という共通項があったので、一緒にご飯を食べに行ったときに……。

織田:軽いノリで、「入ったらいいじゃん」って(笑)。

伊藤:俺はそのとき一緒にいなくて、あとから織田さんに「誘ったんだけど」って言われて(笑)。

―やっぱり、最初はそれくらい肩の力が抜けた感じだったと。

織田:ホント、TRI4THのメンバーみんな一で緒に成長してきたという感じなんですよね。

―関谷さんはクラシック出身の三人とは違って、バークリー音楽大学でジャズを勉強されたそうですね。

関谷(Ba):そうなんですけど、もともとベースを始めたきっかけはロックとかメタルだったんです。ただ、ロックだけやっていても飯を食えないんじゃないかと思って、いろんな知識を得るために、ジャズを学び始めたんですよね。

でも、4年間アメリカで勉強しても、最初はなにも仕事がないなかで、ちょうど須永辰緒さんがTRI4THのプロデュースをすることになって、「ベーシストを入れろ」って話になったらしく……。

関谷友貴(Ba)
関谷友貴(Ba)

藤田:関谷はもともと友達で、当時ほとんど毎日のように飲んでたんですよ。

関谷:ただ、「ウッドベースやってほしいんだけど」という話で、それまで僕はずっとエレキベースだったから、最初は「……や、やります」みたいな戸惑った感じで(笑)。他のメンバーより長くジャズをやってはいたけど、ウッドベースはゼロからのスタートだったので、僕も彼らと一緒に成長してきたんです。

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リリース情報

TRI4TH『4th Rebellion』
TRI4TH
『4th Rebellion』(CD)

2017年9月6日(水)発売
価格:2,500円(税込)
PWT-37

1. Black Crows
2. Rebellion
3. Guns of Saxophone
4. Morning Smile
5. On Fire
6. Light in the dark
7. Night Fly
8. Bastard
9. HORNS RIOT (TRI4TH ver.)
10. N.I.N.K.Y.O. (4th Rebellion ver.)
11. Dance’em All (bonus track)

イベント情報

『TRI4TH 4th Rebellion Tour』

2017年10月13日(金)
会場:大阪府 Pangea

2017年10月14日(土)
会場:福岡県 INSA

2017年10月15日(日)
会場:熊本県 ONE DROP Dining Studio

2017年10月21日(土)
会場:栃木県 宇都宮 SNOKEY RECORDS

2017年10月22日(日)
会場:宮城県 仙台 SPACE ZERO

2017年11月16日(木)
会場:東京都 渋谷CLUB QUATTRO

プロフィール

TRI4TH
TRI4TH(とらいふぉーす)

2006年より活動を開始。2009年3月に、須永辰緒主宰レーベル「DISC MINOR」からアナログシングル『TRI4TH plus EP』でデビュー。2015年10月にPlaywrightより4thアルバム『AWAKENING』をリリース、タワーレコードのJAZZ年間セールスチャートに発売からわずか1か月で15位ランクイン。2016年4月には活動10周年を記念するベスト盤を数量・店舗限定でリリースし、話題を集めるも間もなく完売。そして9月に早くもPlaywright移籍後2枚目となるフルアルバム『Defying』をリリース。そして、2017年5月に盟友カルメラとのスプリットミニアルバム『HORNS RIOT』を発売、大きな反響を受けて間もなく6枚目のフルアルバム『4th Rebellion』を9月6日にリリース。フランス『Jazz a Vienne』、デンマーク『Copenhagen Jazz Festival2017』をはじめ、2年連続『東京JAZZ』『札幌シティジャズ』等国内外のジャズフェスを飛び回る最重要バンドへと成長した。

関連チケット情報

2019年3月15日(金)
TRI4TH
会場:WWW X(東京都)
2019年3月18日(月)
ADAM at/TRI4TH
会場:SPiCE(北海道)

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