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jizue、結成11年目にしてメジャーデビュー。その理由と理想を訊く

jizue、結成11年目にしてメジャーデビュー。その理由と理想を訊く

jizue『grassroots』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人 編集:矢島由佳子
2017/10/30
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2016年に結成10周年を迎え、集大成的なアルバム『story』を発表したjizueが、2017年に入ってメジャーデビューを発表。10月25日に、ビクターエンタテインメントから、ミニアルバム『grassroots』を発表した。

彼らのメジャーデビューというのは、現在の国内外におけるインストやジャズの盛り上がりと無関係ではないだろう。ただ、以下の対話にも表れているように、彼らは決してシーンに寄りかかっているわけではなく、あくまで挑戦を続け、自らを更新していくことこそを楽しんでいる。これまでのクールな印象ではなく、柔らかな笑顔を見せる新しいアーティスト写真は、そんな「jizueらしさ」をよく表しているように思う。

今のままのやり方だと、「これ以上は広がらへんな」って感じていたんですよね。(片木)

―結成10周年を経てのメジャーデビューというのは、若くしてのメジャーデビューとは意味合いが変わってくると思うのですが、実際どのような経緯で決まったのでしょうか?

片木(Pf):いくつかのレーベルから声をかけてもらっていたんですけど、もう年齢も若くないし、せっかくメジャーに行くなら、バンドのことを好きでいてくれて、長く一緒に頑張れる人たちとチームを組んでやりたいという気持ちが強くて。ビクターの人からはその熱量がすごく伝わってきたので、それに後押しされて、今に至るという感じですね。

山田(Ba):実は昔、メジャーデビューが決まりかけたことが一回あったんです。でも、震災で話が流れてしまって。そのときにちょうど番さん(番下慎一郎。現在所属しているインディーレーベル「bud music」の社長)と出会って、すごく近い距離でやれる仲間として、bud musicにお世話になることを決めたんですね。今回もビクターなら、チームとして長く一緒にやっていけると思ったので決めました。

粉川(Dr):僕らも大人になって、大人の見分け方がわかるようになりました(笑)。

片木:そうそう、若いときに勢いでメジャーに行かなくてよかったなって、すごく思います。インストバンドだから「若いうちが旬」というわけでもないし、長くずっと大事にやりたかったので、今のタイミングでよかったなって。

jizueの最新アーティスト写真。左から:山田剛、井上典政、片木希依、粉川心
jizueの最新アーティスト写真。左から:山田剛、井上典政、片木希依、粉川心

―井上さんはいかがですか?

井上(Gt):僕はもともと、「どこからCDを出すか」ということへのこだわりがそんなになくて。これまでずっとbud musicと一緒にやってきて、ライブをやるのも音源を出すのも自由にやらせてもらえていたので、そのスタンスが変わらなければ、どこから出してもいいと思ってました。ビクターに行っても、その辺はまったく問題なく、これまでと変わらない形でメジャーから出せるというのは、すごくいいなって。

―他のみなさんは「メジャーでやりたい」という気持ちが前からあったのでしょうか? それとも、その気持ちが近年強まった?

片木:たぶん四人ともちょっとずつ思ってることが違うと思うんですけど、私はせっかくこれだけ気持ちを込めて作ってるから、できるだけたくさんの人に届けたいという気持ちがすごく強くて。そのためには新たな力が必要だなというのは、10年間やってきてめちゃくちゃ感じたので、なにかきっかけがあればいいなっていつも思ってました。

今のままのやり方だと、「これ以上は広がらへんな」って感じていたんですよね。bud musicでやり始めて、一回ワッと広がった感じはあったけど、京都にいながらだと、これ以上は難しいなって。jizueでやってることがじわじわと大きくなってるのは感じていたけど、それをさらに広げる一歩が、メジャーだったということですね。今回のミニアルバムのタイトルは「草の根」という意味なんですけど、今までやってきたことをより広げたい、伝えたいって気持ちでつけたんです。

片木希依
片木希依

―このタイミングでjizueがメジャーデビューするというのは、インストやジャズのシーンの盛り上がりともリンクしているように感じました。ビクターはSchroeder-HeadzやADAM atもリリースしてるし、過去にjizueとスプリットを出したfox capture planも盛り上がってる。『GREENROOM FESTIVAL』のようなフェスも盛況で、片木さんのソロアルバムに参加していたOvallの再始動も決まり……さあ、jizueもメジャーデビューっていう。

粉川:……あんまり実感はしてないんですよね、インストシーンが上がってるっていうのは。

山田:同じインストシーンにいる人って、逆にそんなに聴かなかったりもするし、シーンどうこうを意識することってあんまりなくて。

粉川:実際僕らが一番インストを聴いていたのって、2010年前後とかで。toeとかが盛り上がっていて、あの頃に比べたら、逆に下がってるくらいのイメージがあるというか。

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イベント情報

『NEWTOWN』

2017年11月11日(土)、11月12日(日)
会場:東京都 多摩センター デジタルハリウッド大学 八王子制作スタジオ(旧 八王子市立三本松小学校)

『特別音楽地区「体育館FREE」』

2017年11月11日(土)、11月12日(日)
出演:
おとぎ話
桑田研究会バンド
コトリンゴ
jizue
曽我部恵一
Damon & Naomi
トリプルファイヤー
バレーボウイズ
and more
料金:無料

リリース情報

jizue『grassroots』
jizue
『grassroots』(CD)

2017年10月25日(水)発売
価格:1,620円(税込)
VICJ-61767

1. grass
2. trip
3. I Miss You
4. rosso (brass ver.)
5. sakura (strings ver.)

イベント情報

『jizue「grassroots」release one man live』

2017年12月2日(土)
会場:大阪府 CONPASS

2017年12月16日(土)
会場:愛知県 名古屋 TOKUZO

2018年1月21日(日)
会場:東京都 渋谷 WWW

プロフィール

jizue
jizue(じずー)

2006年、井上典政、山田剛、粉川心を中心に結成、翌年より片木希依が加入。これまでに『Bookshelf』、『novel』、『journal』、『shiori』、『story』の5枚のフルアルバムを発表し、そのどれもがロングセラーを記録。ロックや、ハードコアに影響を受けた魂を揺さぶるような力強さ、ジャズの持つスウィング感、叙情的な旋律が絶妙なバランスで混ざり合ったサウンドで、地元京都を中心に人気を高め、『FUJI ROCKFESTIVAL』、『GREENROOM FESTIVAL』、『朝霧JAM』といった大型フェスにも出演。国内に留まらず、カナダ、インドネシア、中国、台湾など、海外にも進出し、その圧倒的な演奏力で高い評価を得ている。2017年10月25日、ビクターよりメジャー・デビュー作『grassroots』を発表する。

関連チケット情報

2017年12月2日(土)
jizue
会場:CONPASS(大阪府)
2017年12月16日(土)
jizue
会場:TOKUZO(愛知県)
2018年1月21日(日)
jizue
会場:Shibuya WWW(東京都)

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