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ベッド・インに訊く、二人の関係は?強烈キャラの裏にある素顔

ベッド・インに訊く、二人の関係は?強烈キャラの裏にある素顔

ベッド・イン『TOKYO』
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:田中一人 編集:山元翔一
2018/01/19
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ベッド・インに取材するたびに思うのは、このユニットを成す益子寺かおりと中尊寺まいという二人の女性は、ともにバブリーな衣装に身を包みながらも、実際は、全然違う性格をしているなぁということだったりする。その違いは、それぞれが書く歌詞にもよく表れている。

女性の弱さや痛みを情念豊かに描いたかと思えば、どストレートに前向きなメッセージを投げかける、かおり。どんな悲しみの上に立っても、「それでも生きてやる!」と言わんばかりの泥臭くもパンキッシュなエネルギーを発散させる、まい。この二人はそれぞれがとても強烈な個性を持っていて、そして、この二人の出会いこそが、「ベッド・イン」というユニットの奇跡のように思う。

そんなベッド・インから届けられた2ndアルバムのタイトルは、その名も『TOKYO』。人も文化も金も想いも、あらゆるものが交錯する街・東京。このアルバムは、そんな東京で奇跡的に出会った二人の女性の、夢とエモーションとアイデアと生き様が、パツンパツンに詰め込まれている。やはり、「出会い」は人を変えるし、世界を変える!――そう感じさせる傑作である。

「共感」というより、もっと深いところでの「共鳴」かなって思います。(まい)

—新作『TOKYO』、めちゃくちゃよかったです。前作『RICH』には、1980~90年代のバブル文化に対する憧れとオマージュが、すごくピュアな形で散りばめられていて、だからこそ、今の時代に対するカウンター的な側面があったと思うんですけど、『TOKYO』は、むしろ今の時代に対してメイン感があるというか。今、ど真ん中で鳴らされるべきアルバムだと思いました。

まい(Gt,Vo):きゃーのきゃーの♡ 感じとっていただけてサンクスモニカです! 前作はバブル文化への憧れから始まった私たちの「ボディコンロック」を踏襲した形だったと思うんです。今回はより、「等身大」というか、嘘のないアルバムを作れた感じがするんですよね。それに、「今を一生懸命に生きている人たちの精神的な部分は、今もバブル時代も変わらないんじゃないか」っていうことを、かなり踏み込んだ形で言えるようになったかと。

かおり(Vo):ウチらが伝えていきたいのは、自分自身がどれだけABCDE気持ちに輝けるかを追求する、バブル時代のタカビーな女性の自由な精神で。辛いことも、楽しいことも含めて、人生を謳歌しようとする生き様を通じて、当時の魅力を伝えられたらと思ったんです。

ベッド・イン(左から:益子寺かおり、中尊寺まい)
ベッド・イン(左から:益子寺かおり、中尊寺まい)

かおり:だからこそ、今回はバブル用語をあえて多用することはせずに、より赤裸々に自分たちの実体験やストレートな感情を歌詞にしてみました。なので、当時を知らないナウでヤングな子たちにも、共感してもらえるような作品になったんじゃないかなって。

まい:うん、「共感」というより、もっと深いところでの「共鳴」かなって思いますね。

—今回のアルバムのなかでは、僕は2曲目の“シティガールは忙しい”がすごく好きなんです。この曲は、これまでのベッド・インらしいバブル文化へのオマージュと遊び心に溢れながらも、<やりたいこと やればいいんじゃない?>っていう、すごくストレートなメッセージ性も併せ持った曲で。

まい:そうですね。この曲はバブル時代や文化に対する自分たちの憧れとか、あの時代をキラキラした女性たちへのリスペクトを込めつつ、今の自分たちから、今を生きている人たちへ伝えたいことを言えたらいいねって話していて。遠征先のテルホ(ホテル)で朝までギャーギャー笑いながらカキコキしたんですけど、そういう部分は「秋葉、真剣です!」(『代打教師 秋葉、真剣です!』。1991年、吉田栄作主演で映画化)って感じで♡

かおり:本田理沙さんばりの「本気(マジ)!」でね……♡ 「恋に、仕事に、遊びに忙しい」女の子のキラキラした気持ちは、当時も今も変わらない普遍的なものだと思うんです。1日の始まりに「よ~し、今日もユンケルンバでガンバルンバするゾ!」って、栄養ドリンクみたいな感覚で聴いてもらえたらと思って、ストレートな応援メッージを込めました♡ この曲がアルバムの方向性を決めた1曲でもあるので、ウチらも思い入れがありますね。

好きなことがいっぱいあって、毎日が足りなくて……そういう気持ちを受け止めてくれるのが、東京。(かおり)

—“シティガールは忙しい”の歌詞には、「TOKYO」という言葉も出てきますけど、お二人がこの言葉に向かっていったのはなぜだったんですか?

かおり:東京という街は、私たちが憧れているバブル時代のトレンディドラマの舞台になってたり、実際に自分たちが一番ウォンビーロングに住んできた故郷のような街でもあるので、ベッド・イン独自の視点で表現してみたいと思ったんです。今まで数々の作品で「東京」が描かれてきたように、酸いも甘いも経験できる、とてもドラマチックな街だと思うので。

まい:光があって、影があって、だからこそ輝くものがあると思うんですよね。「東京」ってそういう街だと思うんです。

かおり:あとは何より、東京は、私たちがリスペクトしているバブル文化が栄えた街でもあるので、タイトルを『TOKYO』にしようって決めたんです。

—「東京」が、お二人が憧れる「バブル時代」と、現実に生きている「今」をつないでいるんですね。

かおり:そうかもしれないですね。ウチらがチン善大使(親善大使)になって、このアルバムが、バブル時代と今をつなぐ架け橋のような作品になれたらマンモスうれPですね♡

左から:益子寺かおり、中尊寺まい

—では、東京という街がお二人に与えたものって、具体的に何だと思いますか?

かおり:やっぱり「出会い」ですかね。このアルバムを作るときに、「東京って自分たちにとってどんな街だろう?」って改めてチンキングしてみたんですけど、「今の私たちがあるのは、この街でいろんな人や、好きなものに出会えたおかげだよね」って話になって。WAKU WAKUする出会いを通じて、たくさんの刺激を受けて、生かされている。これはガラスの十代の頃から今もZUTTO変わらないですね。好きなことがいっぱいあって、毎日が足りなくて……そういう気持ちを全部受け止めてくれるのが、東京という街なんです。

まい:うん、多感な時期を過ごした街なので、自分を形成する上ですごく重要な出会いがたくさんあったなぁと改めて思いますね。大人になってからもそうで、メジャーデビューしてからは、私たちが「これをやりたい!」と言ったら、それを何倍にもして返してくれるよき理解者が周りにできたり、人だけじゃなくて、素敵な出会いは後を絶たなくて、今でもドキドキする場所に変わりはないです。

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イベント情報

『ベッド・インTOUR 2018 祝!“TOKYO”発射記念ツアー ~サクセス・ストーリーは突然に…~』

2018年1月20日(土)
会場:北海道 札幌 DUCE
料金:前売4,000円(ドリンク別)

2018年1月21日(日)
会場:北海道 札幌 DUCE
料金:前売4,000円(ドリンク別)

2018年1月27日(土)
会場:岡山県 CRAZYMAMA 2ndRoom
料金:前売4,000円(ドリンク別)

2018年1月28日(日)
会場:福岡県 DRUM Be-1
料金:前売4,000円(ドリンク別)

2018年2月3日(土)
会場:愛知県 名古屋 Electric Lady Land
料金:前売4,000円(ドリンク別)

2018年2月18日(日)
会場:東京都 お台場 Zepp DiverCity Tokyo
料金:前売 1階4,000円 2階4,500円(共にドリンク別)

リリース情報

ベッド・イン『TOKYO』
ベッド・イン
『TOKYO』(CD)

2017年12月6日(水)発売
価格:3,240円(税込)
KICS-3653

1. Kiss Me Kiss Me
2. シティガールは忙しい
3. CO・CO・RO グラデーション
4. GO TO HELL...!
5. 女豹 -PANTHER-
6. Snow Magic
7. 燃えさせてよ
8. Conscious ~闘う女たち~
9. 離れていても…
10. 男はアイツだけじゃない
11. ジュリ扇ハレルヤ

プロフィール

ベッド・イン
ベッド・イン

益子寺かおり、中尊寺まいによる地下セクシーアイドルユニット。日本に再びバブルの嵐を起こすべく、80年代末~90年代初頭へのリスペクト精神により完全セルフプロデュースで活動中。2012年、お互い別のバンドで活動していた二人が、猫も杓子もロリロリ重視の現代のアイドルシーンに殴り込みにイクかと一念勃起。バンド歴の長い二人による、ロック姐ちゃんなライブパフォーマンスと『おやじギャル』的な発言やTwitterが話題となり、日本各地を毎度おさわがせします中!かおりの逞しいドヤ顔ヴォイスと、まいの下心をつん裂くギタープレイによる「ボディコンロック」に酔いしれろ!

関連チケット情報

2018年3月21日(水)
cali≠gari/ベッド・イン
会場:新宿BLAZE(東京都)
2018年5月13日(日)
CONNECT 歌舞伎町 MUSIC FESTIVAL 2018
会場:新宿BLAZE(東京都)
2018年5月20日(日)〜9月22日(土)
PASSPO☆
会場:柏PALOOZA(千葉県)

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