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POLYPLUSを詳しく知る。fcp、Calmera、175Rらが新バンド結成

POLYPLUSを詳しく知る。fcp、Calmera、175Rらが新バンド結成

POLYPLUS『release』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:Bun(ナカヤマフミコ) 編集:矢島由佳子

1stシングル『release』:4年の熟成期間を経て完成

POLYPLUSの初ライブは2014年9月1日、会場は渋谷354CLUB。それ以降、これまでライブは年に3~4本程度ではあったものの、回を重ねるごとにその精度は増していった。そしてついに、2018年4月1日、初音源『release』を事前告知一切なしで突如リリースした。

『release』には、初めて5人が集まったときにMELTENがスタジオで弾いたフレーズからできあがった4つ打ちのダンスナンバー“limiter”をはじめ、ストレートなファンクビートの“ratz”、TSUUJIIが哀愁のソロを聴かせる“late at night”の3曲を収録。なかでも、リードトラックの“limiter”は、この5人だからこそ生まれた、POLYPLUSの名刺代わりとなる一曲だ。

MELTEN:最初はただ思いつきで弾いたフレーズだったんですけど、メンバー全員で作っていくなかで、ダンスミュージック的な4つ打ちと、ロックっぽい縦ノリのテンポ感と、ポリリズムのメロディーが組み合わさって。ライブでやると謎の爆発力があるんです。自分がこれまでに作った曲でいうと、“疾走する閃光”(fox capture plan)とかにちょっと近い感じの、ある種のごった煮感とかポリリズムによる謎の高揚感があるなと。

YOSHIAKI:“limiter”はループ感を大事にしたくて、「スネアは使わなくていいや」って思ったんです。スネアを入れると、逆にスピード感が落ちちゃうんですよ。キックとハットのみだから、打ち込みっぽいけど、ハットのニュアンスで人間味を出して、ちゃんと血の通った感じにできたかなと。大好きな曲になりましたね。

YUKI:2・4(2拍目と4拍目)のスネアが入ってないビートの曲のなかで、“Get Wild”(TM NETWORK)に並ぶ名曲やなって(笑)。やっぱり、YOSHIAKIくんという人選が、このバンドの核なんです。僕とかMELTENはジャズやファンクの素養があるのに対して、パンクバンドをずっとやってきたYOSHIAKIくんがドラムを叩いているのが面白い。YOSHIAKIくんのビートだからこそ、ストレートアヘッドなものになって、その代表が“limiter”だなと。だから僕もずっと同じ音しか弾いてなくて、これはJABBERLOOPではできない、POLYPLUSならではの尖り方なんですよ。

POLYPLUS『release』を聴く(Spotifyを開く

POLYPLUS『release』ジャケット
POLYPLUS『release』ジャケット(TOWER RECORDS ONLINEで見る

POLYPLUSの活動のあり方は、時代にマッチしている

現在のジャズをはじめとしたブラックミュージック全盛の時代において、強力な存在感を発揮しているH ZETTRIOのH ZETT Mや、ペトロールズの長岡亮介は、東京事変というスーパーバンドへの参加がキャリアの大きな転機となっていた。あるいは、indigo la Endのメンバーとして活動していた川谷絵音は、軽い気持ちでスタートさせたゲスの極み乙女。の人気が爆発し、結果的にindigo la Endをフックアップすることにつながった。つい最近もジェニーハイやichikoroをスタートさせるなど、縦横無尽にシーンを闊歩している。

バンドという枠組みがかつての運命共同体から、一人ひとりの個性を生かした集合体へと変容していくなかにあって、POLYPLUSのあり方は時代にマッチしたものだと言える。メンバーをつなぎとめるため、勢いでつけたバンド名が「複数」の「加算」であるという、そのネーミング自体が偶然にも時代感とフィットしているように思うが、こうした流れを感覚的につかめることも大きな才能。POLYPLUSのこれからが非常に楽しみだ。

TSUUJII:「メインのバンドを疎かにしない」というのはこのバンドの鉄の掟。ある意味、「スーパーバンド」というよりは、「スーパーサブバンド」なんですよね(笑)。全員が主役ではあるけど、誰もこのバンドを背負う必要がないし、だからこそ、ちょっとでも面白いと思ったらチャレンジすることができる。

それは曲に関してもそうだし、今回みたいに突如リリースしたりするのもそう。メインのバンドだと、「今このタイミングでやってどうなん?」って考え込んでしまうことも、このバンドなら背負わないからこそ攻められるんです。その結果として、いろんなことが一人歩きして、「あれ? なんかPOLYPLUS売れてない?」ってなるのが密かな狙いだったりします(笑)。

TSUUJII。“limiter”ミュージックビデオ撮影時オフショット
TSUUJII。“limiter”ミュージックビデオ撮影時オフショット

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リリース情報

POLYPLUS『release』
POLYPLUS
『release』

2018年4月1日(日)に配信リリース
価格:750円(税込)
PWT-042

1. limiter
2. ratz
3. late at night

POLYPLUS
『release』(CD)

2018年4月10日(火)発売
価格:1,080円
PWT-042

1. limiter
2. ratz
3. late at night

プロフィール

POLYPLUS
POLYPLUS(ぽりぷらす)

2014年9月結成の5人組インストセッションバンド。メンバー各々がそれぞれのバンドで活動する中、「フロアを躍らせるセッションを!」を合言葉に、Sax. TSUUJII(from Calmera)とDr. YOSHIAKI(from 175R)を中心に、Key. MELTEN(from JABBERLOOP/fox capture plan)、Ba. YUKI(from JABBERLOOP)、Gt. Gotti(from Neighbors Complain)が集結。その場の空気、集う人々のテンションに合わせ自由に音を紡いでいく「セッション」を大切にし、時にクールに、時にハイテンションに、ジャンルやカテゴリを飛び越えたダンサブルなサウンドを展開。高い演奏力とフロアを巻き込む空気感で観る者を魅了し、躍らせ、着実に支持を拡大中。結成4年目に突入し、次なるステージへの飛躍が期待される注目のバンド。

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