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Ryu Matsuyama×林響太朗 仕事ともの作りはぶっちゃけ話が大事

Ryu Matsuyama×林響太朗 仕事ともの作りはぶっちゃけ話が大事

Ryu Matsuyama『Between Night and Day』
インタビュー・テキスト
三宅正一
撮影:鈴木渉 編集:山元翔一

MVに関してはみんなで楽しく作ることが大事。(林)

—Ryuくんは映像に対して注文が多いですか?

:うるさいですよ(笑)。でも、それは全く悪い意味ではなくて。むしろしっかり意見を言ってもらわないとわからないことがあるので。他の仕事ではそれを聞き出すという謎のコミュニケーションを取ることがあるけど(笑)、まっちゃんとはそういうのがないんですよ。

Ryu:お互いYouTubeをディグっていて、しょっちゅう「あの映像見た?」って言い合いってます。そういうやり取りが共通言語になっているのも大きいと思う。

:たしかに普段からコミュニケーションを取ってるのは大きいよね。恋愛の話とかも全部共有してるし(笑)。

左から:Ryu(Ryu Matsuyama)、林響太朗

—円滑なコミュニケーションができるというのはほんとに大きいですね。それって当たり前だけど一番難しいところでもあって。

:そうですね。僕は性格上、細かく説明するのが苦手で。絵コンテは描かないんですけど、イメージを共有するための資料をしっかり作るんです。「こんな感じでやります! あとはみんなで作っていきましょう!」みたいな(笑)。

特にMVに関してはみんなで楽しく作ることが大事だと思うので、僕のやりたいことを全部実現するというよりも、みんなの好きなことをかけ合わせたいんですよね。だから撮影中も驚きの連続で、「あ、こうなるんだ! あとは編集します!」みたいな感じで作っていくことが多いです。

林が手がけたRADWIMPS“Shape Of Miracle”のMV / 『Mountain Top / Shape Of Miracle』(2018年)収録

林が手がけたフレデリック“たりないeye”のMV / 『たりないeye』(2017年)収録

—Ryuくんは音楽制作するうえでのチーム論みたいなものってあります?

Ryu:僕もメンバーには自分のイメージを100%は伝えないので、響ちゃんと似てると思います。最初から100%を伝えてしまうと、メンバーの特色が出ないんですよね。だからこそ、セッションという方法論で曲を作ってるというのもあります。

僕の性格上、最初から100%を伝えると、あとで「なんでわからないの?」ってなってしまいがちなので、僕はバンドメンバーに常に70%で伝えるんですよ。それがその時点での100%だと思ってもらえばいい。メンバーに余白を埋めてもらって100%のものを完成させることがバンドの醍醐味だと思ってます。

林が手がけたRyu Matsuyamaの4本目のMV。『Leave, slowly』(2017年)収録曲

MVはアーティストのもの。僕のものだとは思ってないんですね。(林)

—2人の間には日常的に培っている共通言語がありつつ、制作に対するスタンスも似通っていると。

Ryu:そうですね。響ちゃんもほんとに100%は伝えないもんね。MVの企画書が写真4枚だけだったりするんですよ(笑)。

:(笑)。

Ryu:僕は普段から響ちゃんとコミュニケーションを取っているので、その4枚の写真から「あ、これってあのとき言っていたことか!」ってイメージがつながっていくんですけど、マネージャーとかメンバーは「?」なんですよね(笑)。それに撮影してるときは、響ちゃんが一番ビックリしてて(笑)。“Paper Planes”のMVは、その瞬間のミラクルを撮りにいくみたいな感じだった。

:“Paper Planes”は廃校を借りて撮ったんですけど、ほんとは野外でも撮影する予定だったのに当日土砂降りで無理になって(笑)。

Ryu:当時はまだインディーズで撮影スタッフも少なかったので、まずメンバーやマネージャー、スタッフ全員で廃校をきれいにするところからやったんです。

—DIYで臨んだと。

:めちゃめちゃDIYでしたね。

Ryu:ダンサーさんにもほぼ即興で踊ってもらって、撮影しながらセッションしてる感覚でした。

林が手がけたRyu Matsuyamaの2本目のMV。『Grow from the ground』 (2015年)収録曲

—林さんは、そういうふうにDIYな姿勢でバンドのMVを撮ってきた一方で、大企業のクライアントを相手にした映像広告も手がけていますよね? 常に同時進行でマスとコアに向き合っていると思うんですけど、そのあたりで意識していることはありますか?

Ryu:それ、俺も聞きたい。

:現状は広告の仕事をくれる方々って「MVを見てオファーしました」というパターンが多くて。僕自身はMVはアーティストのものだと思っていて、僕のものだとはあんまり思ってないんですね。作ったからには「これは僕が撮りました」とは言いつつも、内心は「彼らのものだ」って思ってます。そうやってできたMVの気持ちよさを感じて広告のオファーをしてくれる方々もいると思うんですけど……。

林のポートフォリオサイトを見る
林のポートフォリオサイトを見る

—正直、「これは自分がやるべき仕事じゃないな」と思うオファーもあるんじゃないですか?

:ありますね。そういう仕事は極力受けないようにしています。なんとなく検索をかけて僕にたどり着いただけなんだろうな、と感じるオファーもありますし。仕事は自分のなかで楽しめるものを選ばせてもらっているところはありますね。現状、僕はMVが多いですが、そういう仕事はマス向けの仕事の信用を上げるためにももっとやっていきたいと思ってます。

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リリース情報

『Between Night and Day』
Ryu Matsuyama
『Between Night and Day』

2018年5月16日(水)発売
価格:2,430円(税込)
VPCC-86168

1. Window
2. Footsteps
3. City
4. That Mad Rad Tale
5. Istante
6. Take a Piece
7. Simply, Something
8. Return to Dust
9. Landscapes

イベント情報

『「Between Night and Day」リリース記念インストア・イベント』

2018年6月16日(土)
場所:タワーレコード新宿店 7F イベントスペース
※ミニライブ&サイン会を実施

『Ryu Matsuyama TOUR “Afterglow”』

2018年10月13日(土)
会場:大阪府  アメリカ村CLAPPER
2018年10月14日(日)
会場:愛知県 名古屋JAMMIN'
2018年10月20日(土)
会場:北海道 札幌PROVO
2018年10月27日(土)
会場:東京都 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
2018年11月18日(日)
会場:宮城県 仙台retro Back Page
2018年12月7日(金)
会場:東京都 渋谷TSUTAYA O-WEST

プロフィール

Ryu Matsuyama
Ryu Matsuyama(りゅう まつやま)

ピアノスリーピースバンド。イタリア生まれイタリア育ちの Ryu(Pf,Vo)が2012年に「Ryu Matsuyama」としてバンド活動をスタート。2014年、結成当初からのメンバーであるTsuru(Ba)にJackson(Dr)を加え現メンバーとなる。2014年に1stミニアルバム『Thinking Better』を自主制作し、ライブ会場、iTunesで販売。2015年にはタワーレコードレーベルより2ndミニアルバム『Grow from the ground』をリリース。2017年5月17日、ミニアルバム『Leave, slowly』を発表。2018年5月、アルバム『Between Night and Day』をVapよりリリースし、メジャーデビューを果たす。

林響太朗(はやし きょうたろう)

1989年東京都生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科を卒業後、DRAWING AND MANUALに参加。先端テクノロジーとストーリーテリングを絶妙にマッチングさせ、放送、ネット、展示映像など横断的に企画・演出を行う。主な仕事に、Mr.Children、CHAI、MONDO GROSSO、あいみょん、Ryu Matsuyama、Nabowa、The Wisely Brothers、TVCMに英会話Gaba、コンセプトムービーではソニー、トヨタ、アディダス、資生堂、ワコール、ブリヂストン、JTB、Visaなど。展示映像ではヴェネツィア・ビエンナーレ2016 日本館などの監修。撮影監督として PUMA Suede for spoken words project、CGアーティストとして132 5. ISSEY MIYAKEなどを手がける。

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