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eillの物語。音痴で病弱だった少女を変えた、ビヨンセとの出会い

eillの物語。音痴で病弱だった少女を変えた、ビヨンセとの出会い

eill『MAKUAKE』
インタビュー・テキスト
柴那典
撮影:岩澤高雄 編集:山元翔一
2018/10/03

「時代を変えていこうぜ」みたいな、そういうバイブスがある。俺が韓国で広めるからお前が日本で広めろよ、みたいな。

—“MAKUAKE”をきっかけにメディアやSNSで自分の名前が広がっていったと思うんですけれど、そのことでポジティブな感触はありました?

eill:ありました。「“MAKUAKE”、いいね」って知らない人がつぶやいてるのを見て、すごく嬉しかったです。その前に作ったデモの“721 (feat.RHEEHAB, OCEAN)”はどちらかというと深いR&Bで。でも“MAKUAKE”は自分が聴いて楽しい曲、頑張ろうと思える曲にしたいと思って、自分の意志だけで書いた曲だったんです。前のフェーズも大好きで楽しいけれど、1つステップアップしたというか、自分に自信がついた感じがありました。これでいいんだ、って。

—ミニアルバムのリード曲は“FUTURE WAVE”ですが、この曲はどのように作ったんでしょう?

eill:この曲は、プロデューサーとかミュージシャンの人たちが“MAKUAKE”と一緒なんです。だから“MAKUAKE”のパワーアップバージョンを作ろうという意識がありました。幕が開けて、「次は私が主役よ!」みたいな。ステージで堂々と歌ってる姿を思い浮かべながら作りました。

—この2曲を聴くと、eillさんの人となりが伝わってきますね。いい意味での闘争心とか負けず嫌いなところが曲のフックになっている。そういうタイプのシンガーソングライターなんだなってわかりました。

eill:(笑)。そのとおりです。

eill“FUTURE WAVE”を聴く(Apple Musicはこちら

—“ONE feat. K.vsh”は韓国のトラックメイカーHYE SUNGとラッパーK.vshとのコラボレーションです。これはどういうつながりで?

eill:2人はクリエイティブディレクターの人が探して、つなげてくれたんです。それで一緒に曲を作ろうということになって。トラックを送ってくれて、そこに歌入れして作りました。韓国はもともと好きだし、前のデモの作品でフィーチャリングしてもらったし、また韓国のアーティストとやりたいと思って。

—こうやって、当たり前に韓国のトラックメーカーとラッパーと一緒に曲を作って、それが当たり前にかっこいい曲になるのって、すごくいい時代になったなって思うんです。そういう感覚はありますか?

eill:たしかに。幸せ者ですよね(笑)。前の作品でやったRHEEHABとOCEANも同年代の20代前半の子たちで。アジアの一緒に頑張ってる人たちと、データでやりとりして「こういうのがいいんじゃない?」って言い合って作れる時代になった。自由で楽しいなって思いますね。

—同世代の作り手で、国境が変わっても通じ合う感覚はありますか?

eill:ありますね。「時代を変えていこうぜ」みたいな、そういうバイブスがあるので。俺が韓国で広めるからお前が日本で広めろよ、みたいな。音楽的なところで言うと、フロウが全然違うというのをすごく感じていて。

—フロウが違う?

eill:ラップにしても、昔のフロウと今のフロウは、韓国でも日本でも違うんです。新しいフロウが主流になってきてる。韓国の若い子たちのフロウを聴くと「やべ!」ってなる。そこに感化されて、“MAKUAKE”とか“FUTURE WAVE”でも意識して取り入れてますね。

—フロウの新しさはeillさんの音楽の大きな魅力だと思うんです。具体的に言うと、たとえば三連符のフロウが自然に入ってきたりしますよね。他にもいろいろ感化されたりしますか?

eill:「新しい、これ!」って思うと好きになりますね。言葉の詰め方とか、切る場所が変だったりすると「自由だな」って思う。なんとなく聴いたら変じゃないんだけど、ちゃんと聴いたらメロディーとリズムが全然あってなかったりする。そういうのを自由にやっているのが素敵だなって思うんです。

eill

—“メタモルフォーゼパラマジーノ”は日本語と韓国語と中国語が混じった歌詞になっていますよね。韓国語を勉強していたからこそだと思いますが、歌詞にハングルが自然と出てくるのはeillさんの強みだなと。これはどういった曲ですか?

eill:この曲も女の子の強さを表現しようと思って。呪文っぽい言葉を入れたいなと思ったんです。それで、韓国語と英語と中国語を組み合わせて、パズルみたいな感じで書きました。

—“Hush”は恋愛がテーマの曲ですけれど、これも女の子から誘いにいくようなモチーフの曲ですよね。

eill:たしかにそういう曲が多いですよね。バチバチしてる曲が多い(笑)。

eill“Hush”を聴く(Apple Musicはこちら

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リリース情報

eill『MAKUAKE』
eill
『MAKUAKE』

2018年10月3日(水)発売
価格:2,200円(税込)
XQBZ-1039

1. MAKUAKE
2. FUTURE WAVE
3. ONE feat. K.vsh
4. HUSH
5. メタモルフォーゼ パラマジーノ
6. shoujo
7. 初恋
8. special girl
9. HUSH-MONJOE Remix- feat. Kick a Show

プロフィール

eill
eill(えいる)

東京出身のシンガーソングライター。15歳からJazz Barで歌い始め、その頃から作曲も始めるようになる。透き通る歌声、スキルフルなボーカルワークは聞く人の脳裏に惹き込み魅了する。高校生の頃には、PAELLAS のアルバム「Pressure」の収録曲“P house”にてフィーチャリング(当時は名称ENNEにて活動)。また、韓国ヒップホップシーンで活躍するアーティストRHEEHAB、OCEANとのコラボ曲「721(RHEEHAB+COCEAN)」と楽曲制作を行うなど積極的に活動しており、5月に公開された、Seihoが楽曲制作をした、中村アン出演のPEACH JOHNのCMソングでの歌唱や、SKY-HIのニューアルバム「FREE TOKYO」での「So What?? Remix feat.eill&KEN THE390」での楽曲参加もしている。2018年6月のデビュー曲「MAKUAKE」では、Apple Music今週のニューアーティストに選出され、セカンドシングル「HUSH」では高橋海(LUCKY TAPES)プロデュースによる作品をリリース。10月3日、デビューミニアルバム『MAKUAKE』をリリース。

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