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The Songbardsが語る、ビートルズと同じ舞台に立って見えたこと

The Songbardsが語る、ビートルズと同じ舞台に立って見えたこと

The Songbards『The Places』
インタビュー・テキスト
金子厚武
編集:矢島由佳子
2018/10/12

寺山修司の『書を捨てよ、町へ出よう』が言い表しているように、自分を知るための一番の方法は、あらゆる「場所」へ実際に赴き、たくさんの「人」と出会うことである。神戸出身の4人組・The Songbardsの新作『The Places』と、それにまつわるこの半年のエピソードを聞いていると、そんなことを改めて実感させられる。

彼らはこの夏、イギリス・リバプールで開催されたThe Beatlesの祭典『International Beatle Week』に参加し、活動初期のThe Beatlesが演奏したことで知られるThe Cavern Clubでのライブを経験。また、渡英前に制作された『The Places』は上野皓平と松原有志がそれぞれインドと四国を訪れたことをきっかけに作られた作品であり、本作で4人はエンジニア兼プロデューサーである古賀健一との貴重な出会いを経験している。それぞれの「場所」と「人」に想いをはせながら、『The Places』をじっくりと聴いてみてほしい。

「これで貯めたお金でThe Cavern Clubで演奏してきぃや」って、夢を持たせてくれたんです。(柴田)

—まずは8月の『International Beatle Week』について聞かせてください。そもそもはどういうきっかけでThe Beatlesを好きになったんですか?

上野(Vo,Gt):僕は小学生の頃にサッカーをやっていたんですけど、試合の送り迎えを友達のお父さんがしてくれていて、その車のなかでずっとThe Beatlesが流れていたんです。中学に上がると音楽の授業でも出てきたりして、やっぱりめっちゃかっこいいなって惹かれて、YouTubeで映像を見たりもするようになりました。自分でもやりたいと思ったのは、斉藤和義にハマったのがきっかけでお年玉を使ってアコースティックギターを買ったんですけど、斉藤和義もThe Beatlesに影響を受けてると知って、その影響の影響を受けましたね。

松原(Gt,Vo):僕が初めて自分から好きになったアーティストは、マイケル・ジャクソンだったんです。中2くらいのときに亡くなって(2009年に逝去)、ニュースでミュージックビデオとかが流れるじゃないですか? それでかっこいいなと思って聴き始めたんですけど、最初“Come Together”をマイケルの曲だと思っていたんです。でも、後にThe Beatlesの曲だってわかって、ポール・マッカートニーとコラボしてたりするのも知って、自分が好きだったアーティストに影響を与えていた存在なんだとわかったことが大きかったです。

上野:ちなみに松原は、マイケル・ジャクソンと誕生日が同じで運命を感じたそうです(笑)。

松原:それもあとから知ったんですけど(笑)。僕らは、ストリーミングで新しく出会う音楽すべてを新譜としてフラットに聴いたなかから、シンプルにいいと思うものを、文脈関係なく選択して聴いていると思います。

左から:柴田淳史、松原有志、上野皓平、岩田栄秀(撮影:井上奨之)
左から:柴田淳史、松原有志、上野皓平、岩田栄秀(撮影:井上奨之)

—神戸VARITでThe Beatlesをはじめとした自身のルーツを4時間にわたってカバーするバーライブ『The SongBARds』を継続して行ってきて、今年の6月にファイナルを迎えたんですよね。「The Beatlesを真似してバーイベントをやろう」となったのは、なにかきっかけがあったんですか?

松原:VARITの店長の南出(渉)さんもThe Beatlesが好きで。The Songbardsは去年の3月から活動し始めたんですけど、その前身バンドの頃から、The Beatlesがハンブルクでやっていた下積み時代を真似しようってことで、VARITが場所を提供してくれたんです。実際にやってみると、最初は本当に……クソしんどかったけど(笑)。

上野:終わったら風邪をひいたり(笑)。もともとドラムがいない頃に3人で始めたんですけど、なにもわからずとにかく1日4時間休憩ナシでやって、しかもそれを月3回とかやってたので、「こんなにしんどいの?」って(笑)。The Beatlesはハンブルクで1日7~8時間やってたらしいので、相当すごかったんやなって改めて感じましたね。

左から:上野皓平、松原有志。『International Beatle Week』出演を終えて、日本でインタビュー中の様子
左から:上野皓平、松原有志。『International Beatle Week』出演を終えて、日本でインタビュー中の様子

柴田(Ba,Cho):もともとは自分たちの足腰を鍛えるために始めたんですけど、ドリンク売り上げの20%をギャラとしてくれて、「これで貯めたお金でThe Cavern Clubで演奏してきぃや」って、店長が夢を持たせてくれたんです。

—「そのギャラで」ってわけじゃないけど、今年実際にThe Cavern Clubでのライブが実現しちゃったんだからすごいですよね。8月13日には六本木VARITで『Tokyo Beatle Session』を開催して、その直後にイギリスへ旅立ちました。

松原:自分たちでやり始めたことからどんどん広がっていきましたね。『International Beatle Week』に参加が決まったのも、日本の窓口の方が何度か『The SongBARds』に遊びに来てくれていて、「これだけThe Beatlesの曲を演奏できるなら一緒に行こう」って声をかけてくれたんです。

『The SongBARds』神戸VARITにて(撮影:阪東美音)
『The SongBARds』神戸VARITにて(撮影:阪東美音)
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リリース情報

The Songbards『The Places』
The Songbards 『The Places』(CD)

2018年10月10日(水)発売
価格:1,600円(税込)
NWWCD-003

1. Time or Money?
2. ローズ
3. 斜陽
4. 21
5. Inner Lights

イベント情報

『The Places Release Tour』
『The Places Release Tour』

2018年11月16日(金)
会場:愛知県 名古屋 CLUB ROCK'N'ROLL
ゲスト:
ドミコThe Fax

2018年11月18日(日)
会場:大阪府 Live House Pangea
ゲスト:
Ryu Matsuyama
ムノーノ・モーゼス

2018年11月22日(木)
会場:東京都 TSUTAYA O-nest
ゲスト:
KOTORI
Gi Gi Giraffe

2018年12月6日(木)
会場:福岡県 Queblick
ゲスト:
The Wisely Brothers
The Cheserasera
The Folkees

2018年12月7日(金)
会場:岡山県 CRAZYMAMA 2ndRoom
ゲスト:
The Wisely Brothers
The Cheserasera
THE HELLO WATER

2018年12月12日(水)
会場:宮城県 仙台 LIVE HOUSE enn 2nd
ゲスト:
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
Sentimental boys
Radicalism

2018年12月21日(金)
会場:兵庫県 神戸 VARIT.
ゲスト:
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
Easycome

プロフィール

The Songbards
The Songbards(ざ そんぐばーず)

2017年3月より地元・神戸を中心に活動開始。バンド名は、「Songbird=さえずる鳥」と「bard=吟遊詩人」を掛け合わせたダブルミーニング。UKロックに影響を受けた作詞作曲を手掛けるツインギターボーカルと、エヴァーグリーンなグッドミュージックに映える4人の息の合ったコーラスワークが魅力。2018年7月23日には、神戸VARIT.で初となるワンマンライブがソールドアウト。8月には12本の渡英ライブを成功させ、10月10日に自身2枚目のmini album『The Places』のリリースと全国7都市をまわるレコ発ツアーが決定している。

関連チケット情報

2020年4月10日(金)
The Songbards/竹内アンナ
会場:札幌Crazy Monkey(北海道)
2020年4月12日(日)
トアロード・アコースティック・フェスティバル2020
会場:神戸VARIT./他(兵庫県)
2020年5月9日(土)
RUSH BALL☆R
会場:大阪城音楽堂(大阪府)
2020年5月14日(木)
The Songbards
会場:DRUM SON(福岡県)
2020年5月17日(日)
The Songbards
会場:岡山MO:GLA(岡山県)
2020年6月19日(金)
The Songbards
会場:渋谷CLUB QUATTRO(東京都)
2020年7月7日(火)
The Songbards/竹内アンナ
会場:札幌Crazy Monkey(北海道)

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