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Reol×majiko ネットカルチャー出身歌姫が思うメジャーで戦う意味

Reol×majiko ネットカルチャー出身歌姫が思うメジャーで戦う意味

Reol『事実上』
インタビュー・テキスト
黒田隆憲
撮影:伊藤惇 編集:川浦慧(CINRA.NET編集部)
2018/11/30

その小柄な体からは想像もつかない、圧倒的な歌声を持つシンガーソングライターReol。作詞作曲はもちろん、ステージ衣装やライブ演出、グッズデザインまで全て自ら手がける彼女の、1stフルアルバム『事実上』が10月17日にリリースされ話題となっている。

3人組ユニット「REOL」時代からの朋友Gigaらをアレンジャーに迎えて作り上げた本作は、ヒップホップやR&B、トラップなど様々なスタイルをミックスしつつ、エキゾチックなフレイバーを散りばめた刺激的なサウンド。なにより、Reolのパワフルかつカリスマティックなボーカルは、1度聴いたら耳から離れない中毒性の高さを誇っている。

ファーストにしてすでに確固たる世界観を築き上げているReolだが、ここに至るまでには様々な紆余曲折があった。そこで今回は、彼女と親交の深いシンガーソングライターmajikoとの対談を敢行。インターネットを通じて音楽活動をスタートした共通点を持つ2人に、ソロでやっていくことの「意味」や「覚悟」について語り合ってもらった。

majikoはカバーの枠を超えてアーティスティックなことをしようとしてるんじゃないかと思って。(Reol)

—2人は、プライベートでも仲がいいんですよね?

majiko:はい。最初に会ったのは、なにかのイベントだっけ?

Reol:2015年の冬に「歌ってみた」系のシンガーが出てくるイベントに出たらmajikoがいた。出演者のなかでも歳が近かったというのもあって、すぐ仲よくなったんですよね。

そのイベントというのが、いわゆるカバー曲を披露する趣旨だったんですけど、彼女はカバーの枠を超えてアーティスティックなことをしようとしてるんじゃないかと思って。それは、あとで話した時にも思いました。自分もそうだったので、「界隈のはみ出し者」というか(笑)、そういうシンパシーは強く感じました。

Reol
Reol

—「界隈のはみ出し者」というのは、当時のシーンになにか違和感があったということ?

Reol:まずカバー界隈って、原曲のファンも来れば歌い手のファンも来るから、お客さんを集めるのが普通よりも簡単だし、数字を獲得するのも簡単なんですよ。だけど、それってズルいんじゃないかということを、2014年くらいから思っていたんです。でも、同じ界隈にいる知り合いにそのことを話すわけにもいかないし、自分のなかで結構溜まっていて。そこにmajikoが「現れた」っていう感じはしたんですよね。

majiko:私もReolと同じで、そういうカバー系のイベントに出ても、他の人たちと馴染めなくて。楽屋があるんだけどトイレに篭ってたりしていました(笑)。ライブ前なのに、なんでこの人たちはどうでもいい話ばっかりしてるんだろうとか、すごく疑問だったし。なかには音楽活動に真面目に向き合っていない人もいたので……。

majiko
majiko

Reol:尖るね(笑)。でも本当にそうだよね。

majiko:そんななか、れをるん(Reol)はものすごくストイックに音楽と向き合っているし、向上心もあるなと思っていました。

Reol:さっき2014年って言いましたけど、その頃は今以上に出る杭が打たれる状況だったので。米津さんをはじめとした先人達が地ならしをしてくれた今でこそ、メジャーシーンに活動の場を移す人も増えましたけど、当時は批判的な声も聞いたし自分も言われましたよ。「裏切りだ」「踏み台にした」って。

でも、そんなのちゃんと考えたらおかしいじゃないですか。バンドだって、まずはコピーから徐々にオリジナルをやるようになっていくけど、「(コピーした曲を)踏み台にした」なんて誰も言わないですよね。オリジナルなんて模倣から始まるし、そこから自分のオリジナリティーを磨いていくものじゃないですか。そんなふうに、受け手に対しても送り手に対しても疑問を持つようになったのが、ちょうどその頃だったんです。で、その環境に不満を漏らすのではなく、環境を変えようと。

—なるほど。お2人はインターネットを介して知れ渡っていきましたし、「ネットとの親和性が高いアーティスト」という共通点がありますが、音楽的にはどうなんですか?

majiko:うーん、やっていることは似てないんですけど、好きなものは被るところも結構あります。だって、れをるんがGigaちゃんとカバーしたBIGBANGの“FANTASTIC BABY”とかメチャメチャ聴いたもん(笑)。あれを一緒に歌ってネットに上げたり(SoundCloudで聴く)、ライブで歌ったりしましたし。ああいうサウンドは大好き。今のれをるんがやっている音楽も、そことすごく近いところにあると思うから大好きなんですよね。

Reol:結構、2人とも洋楽と邦楽どちらも聴いてきたよね。私、中高の頃はバンドサウンドに傾倒していたんですけど、その後からどんどん打ち込み音楽を聴くようになって。majikoも、アンビエントやエレクトロニカを聴いているから、一緒にカラオケに行くと私の知らない歌を歌ってくれて、それで彼女の生活に根付く音楽の情報収集をしているところもありますね。

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リリース情報

Reol『事実上』初回限定盤
Reol
『事実上』初回限定盤(CD+DVD)

2018年10月17日(水)発売
価格:4,104円(税込)
VIZL-1418
初回限定盤特典DVD、『事実上』オリジナル・コンセプトブック封入(全36P)

1.幽居のワルツ
2.サイサキ
3.激白
4.十中八九
5.煩悩遊戯
6.-MANDARA FACT-
7.真空オールドローズ
8.ミラージュ
9.SAIREN
10.秋映
11.mede:mede -JJJ Remix-(CD購入者限定ボーナストラック)

Reol『事実上』通常盤
Reol
『事実上』通常盤(CD)

2018年10月17日(水)発売
価格:2,700円(税込)
VICL-65037

1.幽居のワルツ
2.サイサキ
3.激白
4.十中八九
5.煩悩遊戯
6.-MANDARA FACT-
7.真空オールドローズ
8.ミラージュ
9.SAIREN
10.秋映
11.mede:mede -JJJ Remix-(CD購入者限定ボーナストラック)

majiko『COLOR』限定盤
majiko
『COLOR』限定盤(CD+DVD)

2019年1月23日(水)発売
価格:3,240円(税込)
UICZ-9110

majiko『COLOR』通常盤
majiko
『COLOR』通常盤(CD)

2019年1月23日(水)発売
価格:1,944円(税込)
UICZ-5102

プロフィール

Reol
Reol(れをる)

1993年11月9日生まれ。シンガーソングライター。自身のアーティスト活動全般をセルフ・プロデュースするマルチ・クリエイター。2012年頃よりインターネットを通じ音楽制作を始める。2015年、れをる名義でアルバム『極彩色』をリリース。この年のオリコン新人アーティストランキングで4位に選ばれる。2016年、3人組ユニットREOLとして活動を開始、アルバム『Σ』をリリース。2017年10月、ラスト・ライヴ「終楽章」をもって、REOLを解散。2018年初頭、ソロ・アーティストReol名義によりCONNECTONEレーベルで活動を開始。10月17日にフルアルバム「事実上」をリリース。アルバム発売後には全国ツアー「Reol Japan Tour 2018 MADE IN FACTION」を開催。

majiko
majiko(まじこ)

1992年10月28日生まれ、東京都出身のシンガーソングライター。幼少の頃から音楽の溢れる家庭で育ち、高校の頃からソングライティングを始める。2010年、友人の勧めで「歌ってみた」動画を「まじ娘(ルビ:こ)」という名義で投稿。2018年7月にはシングル「ひび割れた世界」(東海テレビ・フジテレビ系 オトナの土ドラ「限界団地」主題歌)をリリースした。

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