特集 PR

PEDROのアユニ・Dと田渕ひさ子が語る「音楽が開く心の扉」

PEDROのアユニ・Dと田渕ひさ子が語る「音楽が開く心の扉」

PEDRO『THUMB SUCKER』
インタビュー・テキスト
柴那典
編集:矢島大地(CINRA.NET編集部) 撮影:諏訪稔

ずっとギターを弾くのが楽しい。しかもPEDROは自分が経験していない感じの音楽性で、それも楽しんでできています。(田渕)

―田渕さんに出会って、初めて好きなものができたと。めちゃくちゃいい話ですね。

アユニ:最初はこういうの、(田渕さんに対して)出さないでおこうと思ったんです。絶対隠し通そうって。だって、隣に田渕さんがいるのに、いきなりこんな話をし始めたらキモいじゃないですか(笑)。バンドもやりづらくなるだろうし。

……でも、今年wowakaさんと対談することができて。そのとき、ヒトリエが好きな気持ちを素直に伝えることができたんですよ。その後から、ちゃんとその人が生きているうちに気持ちを沢山伝えたいと思うようになって。だから気持ち悪くなるくらい言っておこうと。

田渕:いやいや、全然気持ち悪くないですよ! だって、こんな可愛い子に好きって言われて嬉しくない人、います?(笑)

左から:アユニ・D、田渕ひさ子

―ははははは。自分が作った音楽がこんな風に響くというのはミュージシャン冥利に尽きると思うんですが。

田渕:本当にそのとおりですね。自分が作った作品、自分が出してる音を聴いて、何かを感じてくれた。伝わったんだなという感じがして。シンプルに嬉しいです。

―田渕さんは、自分の10代や20代前半の頃の自分に置き換えて、自分にとってのギターヒーロー的な人はいましたか?

田渕:この人の弾くフレーズが好きという、演奏面で好きなギタリストはいたとは思います。ギターヒーローというより、自分のアイデンティティとしてのギターですね。

―NUMBER GIRLのデビュー当時から田渕さんの鳴らしている音は突き抜けていた感じがありますし、NUMBER GIRLが解散した後も、田渕さんはギタリストであり続けている。その理由って、どういうものでしょう。

田渕:結果として、ですね。すごく頭悪そうな言い方で恥ずかしいんですけど、ずっとギターを弾くのが楽しいんですよ(笑)。それにまつわる全てが楽しいんです。だから、プロとして仕事をしているっていう意識がたぶん他の人に比べて薄いと思います。

ただただ楽しいって思ってやってることが多いんですね。弾いてるだけで楽しいし、フレーズを考える、練習する、ライブをする、レコーディングをする……その全部が好きなんです。仕事としての感覚がないのが、ちょっといけないとこかなって思うこともあるくらい。それくらい楽しくやってるんです。

左から:アユニ・D、田渕ひさ子

―ギタリストにもいろんなタイプの人がいるじゃないですか。たとえば、どんなハウスバンドに呼ばれてもそこで合わせるセッションギタリストみたいな人もいる。求められる場所でなんでもやりますという。そういうタイプでもないですよね。

田渕:私の場合は、自分の好きなものが、そのつどハッキリ見えるんですよ。だから自然と「自分はこれがいい」っていう選択をしちゃうんで。何でもいいっていうわけではなくて。でも、やってほしいと言われたら喜んでやります。

―求められる場面としては、田渕さんらしいギターを弾いてほしいというのが多い?

田渕:そうですね。「もっとこうしてほしい」って言われないことが多いかもしれない。でもPEDROは、自分の中では経験していない感じの音楽性だし、ライブだとコーラスもある。それも楽しんでできています。

―アルバム『THUMB SUCKER』の話も聞かせてください。前の作品はエイベックスで、あくまでBiSHのアユニ・Dのソロプロジェクトという位置付けでしたが、今回はEMI Recordsに移籍して、本格的にバンドとしての活動が始まった感があります。まず、そのあたりの実感はどうでしょうか?

アユニ:移籍して大幅にチームが変わったとか、自分のやり方が変わったとか、そういうのはないですね。ただ、前からPEDROのツアーをやりたいって思ってたんですが、移籍など色んなきっかけがあって、今回の全国ツアーとリリースが決まって。そのことに対してはずっとワクワクしていました。

―アユニさんとしては、アルバムを作りたい、ツアーをやりたいという思いがあった。

アユニ:ありました。とにかくツアーがやりたくて。そもそも『zoozoosea』は7曲しかなかったので、ライブをやるために今回のアルバムを作った、みたいな感じです。

PEDRO『THUMB SUCKER』ジャケット写真
PEDRO『THUMB SUCKER』ジャケット写真(Amazonで見る

―レコーディング制作は、どういう感じだったんでしょう。

アユニ:まず松隈ケンタさんとSCRAMBLESのみなさんにデモを作ってもらって、それを田渕さんにお送りして。田渕さんのギターは宅録だったんですよ。

田渕:そうですね。デモの状態で松隈さんの仮歌とギターが入っていたんですけど、この通りじゃなくてもいいし、同じでもかまわないし、とにかく田渕さんの好きなように弾いてくださいという感じだったので。1曲ずつ取り掛かっていきました。

―お題を出されているみたいな感じ?

田渕:ある程度のフレーズは入ってるんですけど、それを変えるかどうかは、曲によってバラバラでした。ソロは大体自分で考えたフレーズが入っているかな。

アユニ:で、宅録したものをスタジオでアンプから鳴らしてレコーディングしていったんです。私は別にそこには来なくていいって言われてたんですけど、聴きたかったので、そこに行って。

田渕:そうそう! 来てくれてたよね(笑)。

アユニ:近くで聴きながら、「田渕さん、こんなギター弾くんだ」っていちいち感動してました。PEDROでしか聴けないギターの音を入れていただいていて、興奮しましたね。

左から:アユニ・D、田渕ひさ子
Page 3
前へ 次へ

リリース情報

PEDRO『THUMB SUCKER』
PEDRO
『THUMB SUCKER』初回限定版BOX仕様(2CD+Blu-ray+photobook)

2019年8月28日(水)発売
価格:10,800円(税込)
UPCH-29339

DISC1
1. 猫背矯正中
2. Dickins
3. STUPID HERO
4. NIGHT NIGHT
5. SKYFISH GIRL
6. EDGE OF NINETEEN
7. ボケナス青春
8. おちこぼれブルース
9. NOSTALGIC NOSTRADAMUS
10. ironic baby
11. 玄関物語
12. アナタワールド
13. ラブというソング

DISC2『super zoozoosea』
1. ゴミ屑ロンリネス
2. GALILEO
3. 自律神経出張中
4. 甘くないトーキョー
5. MAD DANCE
6. ハッピーに生きてくれ
7. うた
※『zoozoosea』を現在の編成で再録

Blu-ray
2018.09.25 新代田FEVER
「PEDRO first live “happy jamjam psyco”」

「Document of THUMB SUCKER」
2019年春のアルバム制作開始から、7月17日に行われたツアー初日までの舞台裏に完全密着。膨大な映像を1時間に収めた作品。

PEDRO『THUMB SUCKER』
PEDRO
『THUMB SUCKER』映像付通常盤(CD+DVD)

2019年8月28日(水)発売
価格:6,458円(税込)
UPCH-20526

1. 猫背矯正中
2. Dickins
3. STUPID HERO
4. NIGHT NIGHT
5. SKYFISH GIRL
6. EDGE OF NINETEEN
7. ボケナス青春
8. おちこぼれブルース
9. NOSTALGIC NOSTRADAMUS
10. ironic baby
11. 玄関物語
12. アナタワールド
13. ラブというソング

DVD
2018.09.25 新代田FEVER
「PEDRO first live “happy jamjam psyco”」

PEDRO『THUMB SUCKER』
PEDRO
『THUMB SUCKER』通常盤(CD)

2019年8月28日(水)発売
価格:3,240円(税込)
UPCH-20527

1. 猫背矯正中
2. Dickins
3. STUPID HERO
4. NIGHT NIGHT
5. SKYFISH GIRL
6. EDGE OF NINETEEN
7. ボケナス青春
8. おちこぼれブルース
9. NOSTALGIC NOSTRADAMUS
10. ironic baby
11. 玄関物語
12. アナタワールド
13. ラブというソング

イベント情報

『DOG IN CLASSROOM TOUR』FINAL

2019年8月29日(木)
会場:東京都 TSUTAYA O-EAST

プロフィール

PEDRO(ぺどろ)

BiSHのメンバーであるアユニ・Dによるバンドプロジェクト。アユニ・Dがベースボーカルを執り、全楽曲の作詞から一部作曲までを行う。ライブは、ギターに田渕ひさ子(NUMBER GIRL、toddle)、ドラムに毛利匠太をサポートメンバーに迎えたスリーピース形態で展開する。2018年に『zoozoosea』でデビューし、2019年8月28日に1stフルアルバム『THUMB SUCKER』をリリース。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

カネコアヤノ“光の方へ”

カネコアヤノの新作『燦々』より、すでに先行配信もされている屈指の名曲“光の方へ”のスタジオライブ映像。Tシャツ一枚に素足の飾り気ない佇まいが、音源よりも強気な歌声が、遠くを見つめたり、マイクをすっと見据えたり、手元を確認したりする一瞬一瞬が、いちいちかっこいい。カネコアヤノは、常に、今が一番最高なアーティストだと思う。(山元)

  1. 桑島智輝が妻・安達祐実を毎日撮影、写真集『我我』刊行 記念トークも 1

    桑島智輝が妻・安達祐実を毎日撮影、写真集『我我』刊行 記念トークも

  2. 女性の身体の柔らかさ 森瀬の個展『えっちすぎる ... 展』高田馬場で開催 2

    女性の身体の柔らかさ 森瀬の個展『えっちすぎる ... 展』高田馬場で開催

  3. 『ワンピース』ナミが17歳の高校生に カップヌードル「HUNGRY DAYS」新CM 3

    『ワンピース』ナミが17歳の高校生に カップヌードル「HUNGRY DAYS」新CM

  4. 乃木坂46と学生約300人が大合唱、「ファンタ坂学園」特別映像公開 4

    乃木坂46と学生約300人が大合唱、「ファンタ坂学園」特別映像公開

  5. フォーリミ・GENの本音。自らの手で時代を作るための葛藤と原点 5

    フォーリミ・GENの本音。自らの手で時代を作るための葛藤と原点

  6. 『The Covers』スカパラ特集に奥田民生&高橋一生が登場、スカパラとコラボ 6

    『The Covers』スカパラ特集に奥田民生&高橋一生が登場、スカパラとコラボ

  7. 『エイス・グレード』公開間近、春名風花の応援ロングコメントが到着 7

    『エイス・グレード』公開間近、春名風花の応援ロングコメントが到着

  8. 田中圭が花屋の店主役、今泉力哉監督『mellow』1月公開 共演に岡崎紗絵ら 8

    田中圭が花屋の店主役、今泉力哉監督『mellow』1月公開 共演に岡崎紗絵ら

  9. 『天気の子』展が銀座で開催、背景画など約400点 気象現象の再現装置も 9

    『天気の子』展が銀座で開催、背景画など約400点 気象現象の再現装置も

  10. 吉田ユニ展『Dinalog』ラフォーレミュージアム原宿で開催 新作や創作過程も 10

    吉田ユニ展『Dinalog』ラフォーレミュージアム原宿で開催 新作や創作過程も