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コロナ禍の夏とKYGO、チルに向かうダンスミュージックを語る

コロナ禍の夏とKYGO、チルに向かうダンスミュージックを語る

KYGO『Golden Hour』
インタビュー・テキスト
柴那典
編集:山元翔一(CINRA.NET編集部)

フェスも、ライブも、パーティーも海水浴場も、ほぼ全て中止。新型コロナウイルス感染拡大の影響で集まって楽しむイベントが激減した2020年の夏。誰も予想していなかったパンデミックの拡大で、ダンスミュージックのシーンはどう変わったか? オンラインフェスやDJ配信、バーチャルライブなどデジタルな取り組みが広がるなかで音楽の聴かれ方はどう変わりつつあるのか?

そんなことをテーマに、DJ / キュレーターのTJO、ラジオDJでタレントのサッシャ、Spotify JapanのHead of Content芦澤紀子にリモートで語り合ってもらった。

「ステイホーム」と言われ人々の外出が減ったここ数か月。リスナー側ではチルやリラックスできる音楽への欲求が高まり、一方、アーティスト側は自分のルーツやパーソナルな音楽性を追求するようになってきているという。そして、あくまで「結果的に」ということにはなるが、そんな潮流の象徴として挙げられるのがKYGOのニューアルバム『Golden Hour』だという。

「特別な夏」となった2020年のシーンの動向を、DJ、ラジオ、ストリーミングサービスというそれぞれの視点から掘り下げた。

KYGO(かいご) / photo by Johannes Lovund<br>ノルウェー、ベルゲン出身のDJ / プロデューサー。6歳よりピアノを始め、15歳でDJをスタート。ColdplayやRed Hot Chili Peppersを好んで聴いていたが、同じスカンジナビア地方のアーティスト、Avicii“Seek Bromance”に衝撃を受け、エレクトロニックミュージックの道を志すようになり、同時に楽曲制作を始める。南国を連想させる、ゆったりとしたビートが特徴的な「トロピカル・ハウス」の火付け役として注目を浴び、自身初のオリジナル楽曲“Firestone ft. Conrad Sewell”などが大ヒット。その後、音楽ストリーミングサービスSpotify史上最速で再生回数10億回を突破したアーティストとなった。2019年、映画『名探偵ピカチュウ』のエンディングソングに、リタ・オラをゲストに迎えた“Carry On”が起用され、話題に。2020年5月29日に配信されたニューアルバム『Golden Hour』が、7月8日に日本盤CDとなってリリースされた。
KYGO(かいご) / photo by Johannes Lovund
ノルウェー、ベルゲン出身のDJ / プロデューサー。6歳よりピアノを始め、15歳でDJをスタート。ColdplayやRed Hot Chili Peppersを好んで聴いていたが、同じスカンジナビア地方のアーティスト、Avicii“Seek Bromance”に衝撃を受け、エレクトロニックミュージックの道を志すようになり、同時に楽曲制作を始める。南国を連想させる、ゆったりとしたビートが特徴的な「トロピカル・ハウス」の火付け役として注目を浴び、自身初のオリジナル楽曲“Firestone ft. Conrad Sewell”などが大ヒット。その後、音楽ストリーミングサービスSpotify史上最速で再生回数10億回を突破したアーティストとなった。2019年、映画『名探偵ピカチュウ』のエンディングソングに、リタ・オラをゲストに迎えた“Carry On”が起用され、話題に。2020年5月29日に配信されたニューアルバム『Golden Hour』が、7月8日に日本盤CDとなってリリースされた。

ストリーミングやラジオの聴取状況に変化など、ステイホーム下での音楽を取り巻く状況について。コロナウイルスに感染したサッシャ、TJO、芦澤紀子が語る

―緊急事態宣言が明けてから、サッシャさん、TJOさんのラジオやDJのお仕事はどんな感じでしたか?

TJO:緊急事態宣言が明けても、DJの仕事はなかなか現場には復帰できなかったですね。7月中旬から徐々に回復してきたんですけれど、第2波が来ているのでそれもいつまで続くかなという状況です。クラブにしても、人数制限もあるし、感染対策をしなければいけないので、大変な時期は続いていますね。

サッシャ:緊急事態宣言が出ていた頃は、テレビはリモート出演、ラジオは共演者がリモート出演でした。そこから状況が戻ってきて、テレビでもラジオでもスタジオに復帰したあたりで、延期になっていた舞台が再開されることになって、舞台終了後、共演者の新型コロナウイルスの感染が判明しました。

そこからはバタバタでした。仕事をすぐにリモートに切り替えて検査をしたら僕も罹患していたということがわかって。そこからは全ての仕事を休んで8日間入院しました。退院したあと、徐々に仕事に復帰しました。

―サッシャさんは新宿シアターモリエールでのクラスターで感染されたんですよね(舞台『THE☆JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-』にサッシャは、マネージャー役兼ゲームマスターとして出演していた)。病状はどんな感じだったんでしょうか?

サッシャ:一番軽かった部類だと思います。38度台の熱が出て、レントゲンと血液検査をしたら肺炎の兆候は少しあったんですけれど、すぐに回復して、全ての数値が問題ないということで退院できました。悪化する可能性はあったと思いますが、結果的には軽症でした。

―ここ数か月、リモートでの仕事や授業が増えて、多くの人の暮らしが変わったと思います。そのことで音楽の聴かれ方も変わったと思うんですが、Spotifyではコロナ禍以降、どんな変化が見られますでしょうか?

芦澤:まずは使用される時間帯が変わりました。これまで、特に日本においては平日の朝と夕方~夜、つまり通勤と通学の時間帯に突出して使用されるデータがあったんです。

それがステイホームと言われるようになり、自宅にいる人が増えて、毎日が週末のようになった。時間の段差がなくなって、一日を通して聴かれ続けるように変化しました。デバイスで言うと、スマホで聴かれる率が相変わらず高いんですけれど、スマートスピーカーやPS4のようなゲームコンソールで聴かれる率が上がりましたね。

―全体的な再生回数も上がっているということでしょうか?

芦澤:そうですね。もともとストリーミングサービス自体が成長していたフェーズにあったので、その成長過程は続いています。

サッシャ:その話を聞いて、ラジオの聴かれ方と似ているなと思いました。ラジオも、前は朝起きて出勤するまでが一番聴かれていたんです。でも、それが午前中から昼にかけてたくさん聴かれるようになりました。radikoのアクティブユーザー数もこの期間ですごく上がったし、全体的に聴かれるようになっているというのも似てますね。

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リリース情報

KYGO『Golden Hour』
KYGO
『Golden Hour』

2020年7月8日(水)発売
価格:2,420円(税込)
SICP-6327

1. The Truth with Valerie Broussard
2. Lose Somebody with OneRepublic
3. Feels Like Forever with Jamie N Commons
4. Freedom with Zak Abel
5. Beautiful with Sandro Cavazza
6. To Die For with St. Lundi
7. Broken Glass with Kim Petras
8. How Would I Know with Oh Wonder
9. Could You Love Me with Dreamlab
10. Higher Love with Whitney Houston
11. I'll Wait with Sasha Sloan
12. Don't Give Up On Love with Sam Tinnesz
13. Say You Will with Patrick Droney & Petey
14. Follow with Joe Janiak
15. Like It Is with Zara Larsson & Tyga
16. Someday with Zac Brown
17. Hurting with Rhys Lewis
18. Only Us with Haux

[日本盤CD限定ボーナストラック]
19. Carry on with Rita Ora
20. Not Ok with Chelsea Cutler
21. Think About You with Valerie Broussard

プロフィール

KYGO
KYGO(かいご)

ノルウェー、ベルゲン出身のDJ/プロデューサー。6歳よりピアノを始め、15歳でDJをスタート。ColdplayやRed Hot Chili Peppersを好んで聴いていたが、同じスカンジナビア地方のアーティスト、Avicii“Seek Bromance”に衝撃を受け、エレクトロニックミュージックの道を志すようになり、同時に楽曲制作を始める。南国を連想させる、ゆったりとしたビートが特徴的な「トロピカル・ハウス」の火付け役として注目を浴び、自身初のオリジナル楽曲“Firestone ft. Conrad Sewell”などが大ヒット。その後、音楽ストリーミングサービスSpotify史上最速で再生回数10億回を突破したアーティストとなった。2019年、映画『名探偵ピカチュウ』のエンディングソングに、リタ・オラをゲストに迎えた“Carry On”が起用され、話題に。2020年5月29日に配信されたニューアルバム『Golden Hour』が、7月8日に日本盤CDとなってリリースされた。

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