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クラフトビールのブルックリン・ブルワリーが大切にした哲学と仲間

クラフトビールのブルックリン・ブルワリーが大切にした哲学と仲間

Brooklyn Brewery Alternatives Project
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:玉村敬太 編集:今井大介(CINRA.NET編集部)

ブルックリンには「多様性」という言葉すら必要ない。全部がフラットなんですよね。

―ブルックリンがアートと起業の街と呼ばれるようになったのは、ブルックリン・ブルワリーが果たした役割も大きかったんですね。

小西:カルチャーは一人では作れないので、まずブルックリンに新しいカルチャーが生まれる土壌を作るために、食、アート、音楽、それぞれの領域で、いろんな仲間を作り、DIOのやり方で、メインストリームではないものを一緒に生んでいったということだと思います。バスキアとかも、まさに自分の表現を作っていった人だし、食で言うと、「新しい食のトレンドが生まれる祭り」と言われている『スモーガスバーグ』っていう食のお祭りがあって、それもブルックリンで始まってるんです。そうやっていろんな領域で、「私はこれがいいと思う」っていうものを発信することで、新しいものが生まれていったのかなって。

―そして、今度はそれをここ日本でも実現させていこうと。

小西:「オリジナルの精神を追求する」ということを、彼らは「Brooklyn State Of Mind」(以下、BSOM)と呼んでいて。今ブルックリン・ブルワリーは世界30か国以上で展開しているんですけど、もうブルックリンを活性化する段階は終わったと。今度はこの街が持っているエネルギー、価値観、つまりはBSOMをどう世界に広げていくか。それがブランドの次のミッションだと考えているんです。

小西裕太

―BSOMについて、もう少し説明していただけますか?

小西:いくつかキーワードがあるんですけど、僕が一番いいなと思ったのは「GRITTY」っていう言葉で、洗練された、かっこつけた感じではなくて、「ひたむきに作る」という意味を込めているそうです。イメージで言うと、工場の職人が、ピュアな目で何かを一生懸命作ってる、みたいな。そういうピュアさとか、何かを追求する気持ちがBSOMの核になっていると思います。あとは「VIBRANT」=「いろんなカラーの人たちがいて活気がある」とか、「OPEN MIND」=「何でも受け入れる」とか。そういう考え方が広がれば、世界はもっと楽しくなるんじゃないかって。

―「メインストリームではないものを打ち出す」という価値観であると同時に、「OPEN MIND」であることも大切にしている、そこも重要なポイントですね。

小西:メインストリームを否定するわけではなくて、いろんな価値観が並走している状態がいいという考え方です。ブルックリンって、誰かを排除することは絶対にしないんですよ。ブルックリンの街に入ると、看板には「おかえりなさい」って書いてある。誰かを排除したり否定したりするんじゃなくて、「君のそれもいいけど、俺はこれもいいと思う」っていう、全部がフラットなんですよね。「軽い味のビールに枝豆もいいよね。でも、暖炉の前で飲む黒ビールもいい」みたいな、そう言えるのがブルックリンのよさかなって。

―近年は「多様性」という言葉が時代のキーワードになっていますけど、ブルックリンはそれがすでに存在している街というか。

小西:ブルックリンは「多様性」という言葉すら必要ないというか、「人」って言葉しか存在しないんです。ブルックリンには「House of Yes」――つまりは「すべてにイエスと言う」っていう名前のライブハウスがあって、人種に対しても、セクシャリティに対しても、全てにイエス。それくらい全部がフラットなんですよね。「これがいい、悪い」じゃなくて、「これもいいし、それもいい」って言える土壌がある。裏路地のアナーキーな落書きみたいな世界じゃなくて、もうちょっと柔らかい世界の中で、選択肢を提示しているのがブルックリンという街だと思っています。

小西裕太
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プロジェクト情報

『Brooklyn Brewery Alternatives Project』
『Brooklyn Brewery Alternatives Project』

「クラフトビール」がまだ一般的でなかった1980年代から、地元ブルックリンのアーティストやミュージシャンとコミュニティを作り、共に成長し、「クラフトビール」という新しいビール市場を開拓してきたブルックリン・ブルワリー。常に「自分たちらしく」歩んできたビールブランドとして、既成の価値にとらわれず、自分らしく活動するオルタナティブなアーティストの活動をサポートするプロジェクトが、『Brooklyn Brewery Alternatives Project』です。

本プロジェクトは、独自の視点でカルチャーの紹介を続けているWEBメディア「CINRA.NET」をパートナーに迎え、ものづくり精神を互いに共有できるアーティストを選出していくシリーズ企画。第一弾アーティストは、バンドYogee New Wavesのボーカルとして活躍する角舘健悟に決定。「未知との遭遇」をテーマに、角舘健悟が様々なアーティストと出会い、コラボレーションをしながら新しい創作物を生み出します。

また、『Brooklyn Brewery Alternatives Project』ではプロジェクトに賛同するコミュニティーメンバーも募集中。メンバー限定で、定期的にプロジェクトの活動レポートが届くほか、プロジェクトで生み出された創作物が抽選でプレゼントされる予定です。

プロフィール

小西裕太(こにし ゆうた)

ブルックリンブルワリー・ジャパン マーケティングダイレクター

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