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川崎鷹也が語る、世間に見つかるまでの葛藤と、根底にある「愛」

川崎鷹也が語る、世間に見つかるまでの葛藤と、根底にある「愛」

川崎鷹也『Magic』
インタビュー・テキスト・編集
矢島由佳子
撮影:永峰拓也
2020/10/16

無名でありながら、Spotifyのバイラルチャート1位に躍り出たシンガーソングライター・川崎鷹也。これまで大きなチャンスに恵まれることなく地道に音楽活動を続けてきたその才能が、TikTokを起点にバイラルを生み、今多くの人の耳にその歌声を刷り込んでいる。しかも、現在ヒットしている楽曲“魔法の絨毯”は最新曲ではなく、2年半前にリリースしたもの。そういった楽曲の広がり方・才能の発見のされ方は、まさに今の時代ならではの面白さだと言える。“魔法の絨毯”の中で愛する人への気持ちと、自身に対する歯痒さをおおっ広げに歌っている川崎鷹也とは、これまでどんな人生を歩んできた人物なのか。溢れ出る人間への愛と、仕事をやめる決断をするほどの音楽に対する覚悟を語った。

僕が大事にしてるのはステージ上のパフォーマンスなので、どういうふうに知ってもらうかは、正直どうでもいいんです。

“魔法の絨毯”の異変に本人が気付いたのは、8月11日。2年半前にリリースした曲が突然、ストリーミングで再生され始めた。TikTok主催プロジェクト「TikTok Spotlight」に応募した数日後、地元の友人から「使われてるよ」とたびたび連絡がくるようになり、本人も「なんで?」としか言えない状況だったという。その後再生数は右肩上がりに伸び続け、Spotifyのバイラルチャートでは1位の座をキープ、LINE MUSICのランキングでは単曲だけでなくアルバム『I believe in you』がトップ10にランクインし続けている(最高2位)。ただし、自信を持って作ったアルバムがこうして日の目を見るまでの2年半は歯痒い暗闇の期間だったと、川崎は振り返る。

川崎鷹也(かわさき たかや)<br>1995年、栃木県生まれ。2018年、アルバム『I believe in you』をリリース。一度聴いたら忘れられないハスキーな歌声と美しいビブラート、癖になるメロディーラインが魅力。2020年10月1日に新EP『Magic』をリリースし、11月6日にはTSUTAYA O-EASTにてワンマンライブを開催する。
川崎鷹也(かわさき たかや)
1995年、栃木県生まれ。2018年、アルバム『I believe in you』をリリース。一度聴いたら忘れられないハスキーな歌声と美しいビブラート、癖になるメロディーラインが魅力。2020年10月1日に新EP『Magic』をリリースし、11月6日にはTSUTAYA O-EASTにてワンマンライブを開催する。
今回のヒットを受けて、新たに撮影・公開された“魔法の絨毯”のミュージックビデオ。公開から1か月で200万回以上再生されている

―“魔法の絨毯”がこれだけ聴かれるようになったきっかけを、ご自身ではどう分析していますか?

川崎:“魔法の絨毯”を使ってTikTokに上げてくれていたカップル動画的なものがひとつあって、それがバズって何万いいねもついていて。「その人誰なんだろう?」と思ってページを見たら、フォロワー100人とかの一般人なんですよ。本当になにが起きたんだろうって感じでした。

―そうやって自分の曲が一人歩きして、ネット上で二次創作されていくことに対しては、どう思っていますか?

川崎:全然よくて。僕が大事にしてるのはステージ上のパフォーマンスなので、どう広まるとか、どういうふうに知ってもらうかは、正直自分の中でどうでもいいんです。とにかく「知ってもらえれば!」って。SNSで有名になった曲という印象が付いたとしても、自分の中でその曲を胸張って扱えていればどう言われてもいいかなって思います。

@takaya_kawasaki

初投稿となります。皆様たくさん聴いてくれて、使ってくれてありがとうございます。##魔法の絨毯 ##川崎鷹也 ##初投稿 ##おすすめ

♬ 魔法の絨毯 - Takaya Kawasaki
反響を受けて8月30日に自身がアップした弾き語り動画には、12万以上の「いいね」が付いている(TikTokで見る

―2018年3月にアルバムを出してからの2年半は、どういうモチベーションで音楽活動をされていたのでしょう。

川崎:苦しかったですよ、すっごく。お客さんが入ってくれるときも、あるっちゃあるけど、会場が満員になることはなく……。お客さんより共演者の数のほうが多いところで歌う、みたいなライブをずっとやっていました。ステージ上では楽しんでましたけど、結果がついてこないから苦しかったですね。自分は自信持って「これだ」と思ってリリースしてるのに、「どうやって広まっていくんだろう」という不安がずーっとありました。

川崎鷹也

―作品を作ったときの自信を失いそうになるときもありました?

川崎:うーん……自信を失うことはなく、ずっとあって。なんて言えばいいんだろう……サポートしてくれる人や応援してくれる人は少なからずいたのでそこを信じたし、信じてもらえている自分も信じていたし。でも、ずっとモチベーションがあるわけでもないし、ずっと前向きにいられるわけでもなく……不安とか、歯痒さとか、「なんでなんだろう」っていう気持ちが大きかったですね。

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リリース情報

川崎鷹也『Magic』
川崎鷹也
『Magic』

2020年10月1日(木)配信

1. Let me know
2. エンドロール
3. 光さす
4. ほろ酔いラブソング

イベント情報

『川崎鷹也ワンマンライブ “Magic~魔法の絨毯にのって~”』

2020年11月6日(金)
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-EAST
定員:300名
料金:3,000円(ドリンク別)

プロフィール

川崎鷹也
川崎鷹也(かわさき たかや)

1995年、栃木県生まれ。2018年、アルバム『I believe in you』をリリース。一度聴いたら忘れられないハスキーな歌声と美しいビブラート、癖になるメロディーラインが魅力。2020年8月、TikTokで“魔法の絨毯”が人気となり同曲を使った動画が27,000本以上アップされ、トータルの再生回数は約1億3千万回となる(2020年9月現在)。また、Spotify「バイラルTop50」で1位を獲得。LINE MUSIC「アルバムトップ100」で2位にランクイン。2020年10月1日に、EP『Magic』をニューリリース。11月6日にはワンマンライブ(有観客&無料配信)『Magic~魔法の絨毯にのって~』を開催する。

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