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ご飯が美味しくて幸せならいい 曽我部恵一の楽しさ追求の生き方

ご飯が美味しくて幸せならいい 曽我部恵一の楽しさ追求の生き方

LIXIL「PEOPLE & WALLS MAGAZINE」
インタビュー・テキスト
榎並紀行(やじろべえ)
撮影:寺内暁 編集:久野剛士(CINRA.NET編集部)

今年の春、曽我部恵一は下北沢に「カレーの店・八月」をオープンさせた。なぜ、ミュージシャンがカレー屋を? 不思議に思う人もいるだろうが、じつは彼、約15年前から同じ下北沢でカフェも運営しており、場づくりにおいてはすでに長い蓄積がある。

それ以外にもソロ転向後、ほどなくして自身のレーベルを設立するなど、インディペンデントを機軸とした活動を展開してきた曽我部。ときには音楽、ときには飲食店と、形態にとらわれない表現を続けている。その背景に見えてくるのは、「好きなことを思うがままにやる」という、シンプルな生き様だ。

空間を豊かにするLIXILの壁材商品「エコカラット」のプロジェクトLIXIL「PEOPLE & WALLS MAGAZINE」とCINRA.NETのコラボレーションにより、空間と人との関係にフォーカスし、インタビューを行っていくこの連載。最終回となる第7回目は、そのときどきの感情を大切に「楽しいこと」を自然体で追求する曽我部の姿勢や生き方について伺った。

曽我部恵一(そかべ けいいち)<br>1971年8月26日生まれ。乙女座、AB型。香川県出身。1990年代初頭よりサニーデイ・サービスのボーカリスト / ギタリストとして活動を始める。2001年のクリスマス、NY同時多発テロに触発され制作されたシングル『ギター』でソロデビュー。2004年、自主レーベルROSE RECORDSを設立し、インディペンデント / DIYを基軸とした活動を開始する。以後、サニーデイ・サービス / ソロと並行し、形態にとらわれない表現を続ける。サニーデイ・サービス『もっといいね!』を2020年11月25日に、曽我部恵一『Loveless Love』を12月25日に配信リリース。
曽我部恵一(そかべ けいいち)
1971年8月26日生まれ。乙女座、AB型。香川県出身。1990年代初頭よりサニーデイ・サービスのボーカリスト / ギタリストとして活動を始める。2001年のクリスマス、NY同時多発テロに触発され制作されたシングル『ギター』でソロデビュー。2004年、自主レーベルROSE RECORDSを設立し、インディペンデント / DIYを基軸とした活動を開始する。以後、サニーデイ・サービス / ソロと並行し、形態にとらわれない表現を続ける。サニーデイ・サービス『もっといいね!』を2020年11月25日に、曽我部恵一『Loveless Love』を12月25日に配信リリース。

「いつか、できなくなるかも」ってことは考えない。明日ライブをやることのほうがリアルだし、大事。

―曽我部さんは今年4月、下北沢にカレー屋をオープンさせました。他にもレコードショップやカフェの経営、もっと遡れば自主レーベルの立ち上げなど、これまで様々なことに挑戦されていますよね。

曽我部:でも、あまり「挑戦」しているつもりはないんですよね。「いろんなことをやって凄いですね」って言われるんですけど、どれも成り行きで始めたことなので。カレー屋も僕が言い出したことではなくて、友達と話をしているうちに仲間に入れられていました。お店を立ち上げるとかは別に得意じゃないけど、やるからには楽しい場所にしたいと思ってやってます。仕事もそう。音楽以外にも、演劇に出てくれと言われたり。全部、そんな感じなんですよ。

―誘われて、楽しそうだから乗っかってみよう、という感じなのでしょうか?

曽我部:そう。頼まれたし、気が向いたからちょっとやってみようかって、本当に軽い気持ち。ただ、頼んでくれるってことは、たぶん「こいつにこれをやらせたら、面白いだろうな」っていう勝算がその人にあると思うんですよね。そこにはおそらく僕の想像できない未来があるので、乗っかってみたら楽しいんじゃないかなと。

下北沢にある曽我部恵一がオーナーを務める「カレーの店・八月」
下北沢にある曽我部恵一がオーナーを務める「カレーの店・八月」

―最近だと、小説の連載も始められましたね。

曽我部:それも、最初はすっごい断ったんですけどね。無理だよって。でも、どうしてもやってくれと説得された。これだけ熱意があるってことは、この人には自分には見えていないものが見えているのかもしれないと思って、引き受けました。今のところは締め切りが来るたびにきついですけど、やりきってみないとなにがあるかわからない。それはバンドとかでも全部そうですよね。

―ちなみに、小説は書き始めてから内容を考えると伺いました。物語がどう展開していくのか分からない、ライブ感を楽しむような執筆スタイルは曽我部さんの生き方にも重なるように感じます。

曽我部:そうかもしれませんね。

「カレーの店・八月」と同じビルの3Fにある、曽我部恵一がオーナーのレコードショップ「PINK MOON RECORDS」の店内
「カレーの店・八月」と同じビルの3Fにある、曽我部恵一がオーナーのレコードショップ「PINK MOON RECORDS」の店内

―あまり人生計画を立てずに……っていうと失礼かもしれませんけど。

曽我部:いや、本当にそう。昔も今も、計画性はないですね。目の前に楽しいことがあると、すぐそっちに飛びついちゃう。夏休みの宿題も、最終日までなにもしない子どもでした。子どもの頃は、ちゃんと勉強していい大学や会社に入って、高い給料をもらうのが「いい人生」だと教わりましたけど、当時からそれが理解できなくて。真逆に行っちゃった。大学は上京するための口実で入ったけど、行ってないし(笑)。

これから先の人生設計も、特にないなあ。基本的にはずっと歌っていたい。それしかないですよね。ライブ中に老衰で死ねたらいいかな。

―そのためにも、逆算して今から体力をつけておこう、とかは……。

曽我部:まったく考えない(笑)。もちろん98歳になったら絶対にライブは無理だろうし、そもそも呼ばれないと思うけど、そのことにリアリティーを感じないから。「いつか、できなくなるかも」ってことは全く考えてないですね。それより、明日ライブをやるってことのほうがリアルだし大事というか。

曽我部恵一“Sometime In Tokyo City”Lyric Video

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プロジェクト情報

LIXIL「PEOPLE & WALLS MAGAZINE」

壁は間取りを作るためのものだけではなく、空間を作り、空気感を彩る大切な存在。その中でインテリアや照明が溶け込み、人へのインスピレーションを与えてくれる。LIXIL「PEOPLE & WALLS MAGAZINE」は、LIXILとCINRA.NETがコラボし、7名のアーティストにインタビューを行う連載企画。その人の価値観を反映する空間とクリエイティビティについてお話を伺います。

プロフィール

曽我部恵一(そかべ けいいち)

1971年8月26日生まれ。乙女座、AB型。香川県出身。1990年代初頭よりサニーデイ・サービスのヴォーカリスト / ギタリストとして活動を始める。2001年のクリスマス、NY同時多発テロに触発され制作されたシングル『ギター』でソロデビュー。2004年、自主レーベルROSE RECORDSを設立し、インディペンデント / DIYを基軸とした活動を開始する。以後、サニーデイ・サービス / ソロと並行し、形態にとらわれない表現を続ける。サニーデイ・サービス『もっといいね!』を2020年11月25日に、曽我部恵一『Loveless Love』を12月25日に配信リリース。

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