国立新美術館、11ヶ月で来館者数300万人を突破

12月14日、六本木の国立新美術館は開館から約11ヶ月で来館者数300万人に突破したことを発表した。当初の目標であった開館1年で150万人を倍上回る盛況ぶり。

同館の発表によると、10万人を越えた企画展は「黒川紀章展」が166,793人、「異邦人たちのパリ1900−2005」が315,266人、「大回顧展モネ−印象派の巨匠、その遺産」が704,420人、「日展100年」が135,486人となっている。

国立新美術館は今年亡くなった黒川紀章氏による建築で、ロゴは佐藤可士和氏が手掛けるなど、開館時に話題を呼んだが、実際に動員が多かった展示を見ると、いわゆる「巨匠」の展示や古くからある公募展などが目立つ。

実際の数字は公表されていないが、これらの展示の動員のかなりの部分が40代以上の美術愛好家によって支えられているのではないかと推測される。美術館の役割の一つである「アートの普及」を考えたときに、すでに東京で十分開催されており、動員が確実に保証されるような展示を、わざわざ新たにできた都市美術館が開催しなくてはならないのは、日本の美術界の皮肉なのかもしれない。

興行面での葛藤はどこも抱えているに違いないが、既存の美術愛好家への展示はもちろん、新たな層の開拓や、コンテンポラリーアートの普及、若手作家のプロデュースなど、今後の同館の活躍にも期待したい。

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