「僕はここにいても、いいの?」胸が痛いほどエモーショナル、『BOY A』

ひとりの青年の心の傷、希望、孤独をエモーショナルに描いたブリティッシュ・インディーズの感動作『BOY A』が、11月15日(土)より渋谷シネ・アミューズにて公開されている。

舞台はイギリス。24年の生涯の殆どを一般社会から隔離されて過ごした青年は、新しい名前「ジャック」を選び生き直すことを決める。新しい世界は何もかもが上手くいっているように見え、運送業の職場でペアを組む同世代のクリスとも親しくなり、さらに職場にはミシェルという気になる女性もいた。しかし、偽りの自分でいる事はジャックにとって祝福であると同時に苦しみとなり、彼をサポートするソーシャルワーカーのテリーは「過去の君は死んだ」と力強く言い聞かせる。彼は問いかける「僕はここにいても、いいの?」と。物語がすすみ、少しずつジャックを知り始めた時に訪れる衝撃の結末。その時、あなたは彼の問いに何と答えますか?

本作は、英国期待の若手作家ジョナサン・トリゲルの受賞小説を、『ダブリン上等!』で才能を煌かせたジョン・クローリーと脚本マーク・オロウのコンビが映画化。ベルリン映画祭受賞や、本国イギリスでは栄誉あるBAFTAで主要4賞獲得、アメリカでも大絶賛された。さらに魅力的なのは主人公ジャックを演じる英国の新星アンドリュー・ガーフィールド。舞台出身で数々の新人賞に輝いた後、トム・クルーズ、メリル・ストリープ、ジョニー・デップらとも共演している。テリーを演じるのはカンヌ主演男優賞の栄誉を持つベテラン俳優ピーター・ミュラン、同僚クリスに『華麗なる恋の舞台で』のショーン・エヴァンスと、イギリス映画らしい実力あるキャストが新星ガーフィールドを支えている。

『BOY A』の監督、脚本、そして俳優たちが口を揃えるのが「先入観なしで、主人公と出会ってほしい」ということ。クローリー監督はこう語る。「この映画は観客たちに、自分が持っていた先入観を思い起こさせます。ある意味、これは「先入観」へのチャレンジともいえるでしょう」。

先入観なしで、少しずつ主人公を知る。ラスト、あなたの心が大きく揺れる。

『BOY A』

2008年11月15日(土)より渋谷シネ・アミューズほか全国順次ロードショー

監督:ジョン・クローリー
脚本:マーク・オロウ
原作:ジョナサン・トリゲル
原題:BOY A

キャスト:
アンドリュー・ガーフィールド
ピーター・ミュラン
ケイティ・リオンズ
ショーン・エヴァンス

2007年/イギリス/カラー/107分/ドルビーSRD
配給:シネカノン

(画像:© THE WEINSTEIN COMPANY ,FILMFOUR CUBA PICTURES)

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