『第12回文化庁メディア芸術祭』受賞作品が発表、岩井俊雄によるミュージックデバイスも

文化庁・国立新美術館・CG-ARTS協会による『第12回文化庁メディア芸術祭』の受賞作品と推薦作品が発表された。今年度はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門に世界44ヶ国から応募された過去最大となる2,146作品から選出されている。

アート部門大賞は、ユーモア溢れるグラフィックと愉快な反応を誰もが楽しむことができるMarcio AMBROSIOによる体験型作品『Oups!』、エンターテインメント部門は、メディアアーティスト・岩井俊雄がYAMAHAと共同開発し製品化したミュージックデバイス『TENORI-ON』、アニメーション部門は、水没してゆく街のなかでひとり暮らしている老人の物語『つみきのいえ』、マンガ部門は、天才的な才能を持つ少年が、ピアニストを目指し成長する姿を描いた『ピアノの森』がそれぞれ受賞。

功労賞には、60年代からアーティストとして時代を切り拓き、ビデオギャラリーや公募展を主催するなど、メディア芸術を根底から支える活動を行なってきた中谷芙二子が選ばれた。

受賞作品には佐藤雅彦研究室+桐山孝司研究室 / ユーフラテスによる『君の身体を変換してみよ展』や、モリサワのウェブサイトで展開された中村勇吾による『FONTPARK 2.0』など、ギャラリーやウェブ上など発表場所を問わず、今年の話題を集めた作品が名を連ねている。

なお、2009年2月4日からは国立新美術館にて受賞作品を紹介する『第12回文化庁メディア芸術祭』が開催される。

『第12回文化庁メディア芸術祭 受賞作品』

アート部門

大賞
『Oups!』(Marcio AMBROSIO)

優秀賞
『touched echo』(Markus KISON)
『Touch the Invisibles』(渡邊 淳司 / 草地 映介 / 安藤 英由樹)
『Moment - performatives spazieren』(田口 行弘)
『OUTSIDE』(Alexander MENDELEVICH)

奨励賞
『insider||outsider』(海老原 優)

エンターテインメント部門

大賞
『TENORI-ON』(岩井俊雄 / 「TENORI-ON」開発チーム代表 西堀佑)

優秀賞
『Wii Fit』(「Wii Fit」開発チーム代表 宮本茂)
『君の身体を変換してみよ展』
  (佐藤雅彦研究室+桐山孝司研究室 / ユーフラテス)
『Carbon Footprint』
  (「Carbon Footprint」製作チーム代表 Matt CHANDLER)
『FONTPARK 2.0』(中村勇吾)

奨励賞
『Gyorol』(朴正義)

アニメーション部門

大賞
『つみきのいえ』(加藤久仁生)

優秀賞
『カイバ』(湯浅政明)
『DREAMS』(荒井知恵)
『KUDAN』(木村卓)
『こどもの形而上学』(山村浩二)

奨励賞
『ALGOL』(岡本 憲昭)

マンガ部門

大賞
『ピアノの森』(一色 まこと)

優秀賞
『Real Clothes』(槇村さとる)
『栞と紙魚子』(諸星大二郎)
『マエストロ』(さそうあきら)
『宗像教授異考録』(星野之宣)

奨励賞
『Cartoon 2008』(菊池正文)

功労賞

中谷 芙二子(アーティスト)

『第12回文化庁メディア芸術祭』

2009年2月4日(水)~2月15日(日)10:00~18:00
金曜は20:00(入館は閉館の30分前、2月10日休館)
会場:国立新美術館(東京・六本木)

料金:無料

問い合わせ:CG-ARTS協会「文化庁メディア芸術祭事務局」 フリーダイヤル:0120-454536

(画像上:「Oups!」Marcio AMBROSIO © Oups!、画像中:「TENORI-ON」 岩井 俊雄 / 「TENORI-ON」開発チーム代表 西堀 佑 © 岩井俊雄 / ヤマハ株式会社、画像下:「ピアノの森」 一色 まこと © 一色まこと/講談社)

  • HOME
  • Art,Design
  • 『第12回文化庁メディア芸術祭』受賞作品が発表、岩井俊雄によるミュージックデバイスも

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて