鴻池朋子『隠れマウンテン&ザ・ロッジ』、登山のように恐怖や歓喜を呼び起こす展覧会

ミヅマアートギャラリー(東京・中目黒)にて鴻池朋子展『隠れマウンテン&ザ・ロッジ』が4月16日(水)~5月17日(土)まで開催される。

鴻池朋子は1985年に東京藝術大学の日本画科を卒業。おもちゃや家具のデザインを経て、2005年から巨大壁画のシリーズを制作し、東京都現代美術館や森美術館を中心に発表してきた。キュレーターとしても活躍しており、ミヅマアートギャラリー注目の作家だ。

同展覧会はミヅマアートギャラリーの2階と5階にて行われる。ビル全体を山に見立て、登山するように作品を鑑賞してゆく構成が特徴的な展示だ。自然現象や予期せぬアクシデントに見舞われる可能性を含み、自己と向き合いながらその向こうの世界を切り開いていく力を必要とする「登山」。それは見る者が自らの想像力で頂上に登ることに似ている行為でもある。

足を踏み入れたものはまず大きな襖絵を目にし、描かれたものの向こうの世界を想像することにより、その想像力とともに頂上を目指していく感覚を味わうことになるだろう。それはまるで険しい山の頂きに挑む山登りのように、観客に恐怖や歓喜を触発していくものだ。

作家鴻池朋子があまり語らなかった自身の言葉を、新作絵画、インスタレーションを通じて感じ取ることのできる展覧会となっている。

鴻池朋子展『隠れマウンテン&ザ・ロッジ』
2008年4月16日(水)~5月17日(土)
会場:ミヅマアートギャラリー(東京・中目黒)
休廊日:日・月・祝日休廊(5月3日及び6日は営業)
料金:無料

「オープニングレセプション」
2008年4月16日(水)18:00~20:00

(画像:鴻池朋子、襖絵 タイトル未定(制作中)2008 ミクストメディア 1820 x 5440mm 撮影:宮島径)

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