小5が妊娠出産、さそうあきら原作の漫画『コドモのコドモ』、音楽はトクマルシューゴ

小学5年生の女の子の妊娠を描いた映画『コドモのコドモ』が、9月より渋谷シネ・アミューズ、新宿武蔵野館ほか全国で順次ロードショーされる。原作は音楽漫画などで高い評価を得ている、さそうあきらの同名コミック。連載当時から熱狂的なファンを持つ隠れた名作がついに映像化されることになった。

春菜(甘利はるな)はちょっぴり負けん気の強いイマドキの小学5年生の女の子。ある日、いじめられっこで幼なじみのヒロユキと興味本位でしたのは「くっつけっこ」という遊び。学校で性教育の授業を受け「私、妊娠したかも!?」と思い始めた春菜は、大人たちにそのことを言えないまま、確実にどんどん大きくなっていくお腹を抱えながら、友人たちとともに、コドモの力だけで赤ちゃんを守ることを決意するのだが…。

衝撃的な題材と真摯に向き合ったのは『神童』に引き続き、さそう作品でメガホンを取る荻生田宏治監督。主人公の春菜を演じるのは、400人の中から選ばれた奇跡の新人、甘利はるな。共演の麻生久美子、宮崎美子などの演技派女優たちもまた、甘利の演じる「11歳の母」をバックアップすべく脇をかためている。

本作の劇中音楽を担当するのは3rdアルバム『EXIT』のUS盤リリースも決定し、世界的にも注目を集めるトクマルシューゴ。奥田民生の歌う主題歌“SUNのSON”とともに、それぞれの紡ぐ音楽が作品の世界にピタリとはまった印象だ。

小学生の妊娠、出産という衝撃的なテーマを通して、命の尊さ、人間の力強さを、丁寧、かつ繊細に描いた本作。性と生命、友情のありかた、家族のかたち、教育の役割、さまざまな疑問を投げかける、真摯な名作がここに誕生した。

『コドモのコドモ』
2008年9月、渋谷シネ・アミューズ、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
監督:荻生田宏治
原作:さそうあきら『コドモのコドモ』(双葉社刊)
脚本:宮下和雅子、萩生田宏治 
音楽:トクマルシューゴ
主題歌:奥田民生“SUNのSON”(キューンレコード)
出演:
甘利はるな
麻生久美子
宮崎美子
谷村美月
草村礼子
斉藤暁
榎木兵衛
ほか
2008年/日本/カラー/122分/
配給:ビターズ・エンド

(画像:© 2008.『コドモのコドモ』製作委員会)

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