カメラを持った売春窟の子どもたち、芸術の力で現実を乗り越えるドキュメント

インドの売春窟に暮らす子どもたちにカメラを持たせ、芸術の力によって厳しい現実を乗り越えていく姿を描いたドキュメンタリー映画『未来を写した子どもたち』が、11月、シネスイッチ銀座ほか全国でロードショーされる。

ニューヨークのフォトジャーナリストであるザナ・ブリスキは、売春婦を取材するうち、そこで暮らす子供たちに魅了され、写真の撮り方を教え始める。子どもたちの撮った写真は素晴らしく、それだけではない何かもっと大切なものを感じた彼女は、困難な状況にいる子どもたちを芸術の力によって救い出そうとする。

監督は数多くのドキュメンタリー作品で、世界的な評価を得るロス・カウフマン。2001年、フォトジャーナリストのザナ・ブリスキと組んで制作したのが本作にあたる。

子どもたちが撮った芸術性あふれる写真の数々は、ニューヨーク、カルカッタで展覧会が開催されるまでの紹介になるのだが、自分たちの作品が展示されているのを見て、喜びと誇りで顔をきらきらと輝かせる場面は、本作の見所のひとつとなっている。子どもたちの成長と、その変化が実に印象深い作品だ。

『未来を写した子どもたち』
2008年11月、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー

監督:ロス・カウフマン、ザナ・ブリスキ
編集:ナンシー・ベイカー&ロス・カウフマン
撮影:ロス・カウフマン&ザナ・ブリスキ
音楽:ジョン・マクダウエル

キャスト:
アヴィジット
ゴウル
プージャ
コーチ
マニク
シャンティ
スチートラ
タパシ

2004年/アメリカ/カラー/85分/ヴィスタ/ドルビーSRD/カラー/ベンガル語・英語/35mm/日本語字幕:桜井文
配給:アットエンタテインメント

(画像:Copyright© Red Light Films, Inc. 2004)

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