『狼少女』の深川栄洋監督が新たに挑んだ幻想的世界を描いた『真木栗ノ穴』が、ユーロスペースにて公開中だ。
主人公は古いアパートで日々を送る売れない小説家の真木栗勉。ある日、書けるはずのない官能小説の執筆を依頼された真木栗は彼の部屋に開いた穴を見つける。それにまるであわせるように隣の部屋に白い日傘をさした女が引っ越してきたのだ。それからというもの真木栗はその穴から覗き見たことを小説に書きとめ、知らないうちに女の虜になってゆく。
原作は、四谷ラウンド文学賞を受賞し、評論家に絶賛された作家、山本亜紀子による異色の小説『穴』。主人公の真木栗勉を演じるのは、数多くの映画に出演している西島秀俊。隣室に越してくる妖しい女を演じるのは『夕凪の街 桜の国』の好演が印象に残る粟田麗。そして、キムラ緑子、北村有起哉、松金よね子、田中哲司、利重剛らの実力派が彩りを添えている。
古くから多くの文豪が住み、さまざまな小説の舞台となっている鎌倉で繰り広げられる白日夢のような世界に引き込まれる作品だ。
『真木栗ノ穴』
2008年10月18日（土）より、ユーロスペースほか全国順次ロードショー
監督・脚本：深川栄洋
原作：山本亜紀子
キャスト：
西島秀俊
栗田麗
木下あゆ美
キムラ緑子
北村有起哉
尾上寛之,
大橋てつじ
ほか
2007年/日本/カラー/110分/
配給：ビターズエンド
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