「複数パネル連携の絵画」として描かれる京橋、母袋俊也展『窓―像 KYO OB AS HI』

京橋のINAXギャラリー2にて、屏風から着想を得た独特の「複数パネル連携の絵画」を描くアーティスト、母袋俊也による展覧会『窓―像 KYO OB AS HI』が、11月26日(水)まで開催されている。

母袋は1980年代のドイツ留学中から国内外で広く活躍。これまでに数多くの個展やグループ展などで作品を発表している。母袋の特徴でもある「横長フォーマート」の作品は、1995年に相模原市藤野にアトリエを移して以来、藤野の大小の山々の重なりで作られる風景から影響されて生まれた作風だ。

日頃見慣れている名画や名品を母袋独自の視線で観る、というその行為は、実写映像や写真作品とも異なり、改めて作品の美しさや気がつかなかった部分に気づかされる、衝撃を見るものに与えている。

今展ではINAXギャラリーのホワイトキューブの外側にある、細いラウンジの3つの窓に「膜窓」作品を、スペース内には京橋界隈をイメージした母袋の10mにも及ぶペインティング作品「TA ・KY OB AS HI」を展示。「TA」は立川市在住時代に考案した「複数型パネル作品」を意味しており、その後の京橋の文字が4つに分かれているのは2枚1組、計8枚のパネルを表している。

そして、入り口付近にはオリジナルの見晴らし小屋を設置。その窓によって切り取られた「像」により、さらに母袋の作品の新たな「像」へと連鎖する作品を展示する。

母袋俊也展
『窓―像 KYO OB AS HI』

2008年11月4日(火)~11月26日(水)10:00~18:00
会場:INAXギャラリー2(東京・京橋)
休館日:日曜・祝日
料金:無料

(画像:見晴らし小屋「アートプログラム青梅2007ー出会いのよりしろ」吉川英治記念館・青梅/東京)

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