音の主観的知覚と芸術家の主観的体験を組み合わせる意欲的な展覧会『SOUND/MINDSCAPE 音の風景、こころの風景』が、吉祥寺のArt Center Ongoingで、12月7日まで開催中だ。
同展では、人間が無意識のうちに選別して見ている風景と、コンピュータが自動的に記録する風景画との違いや、音によって呼び覚まされる記憶など、人間が持ちうる「知覚」や芸術的なセンスをワークショップと展示を通じ再考する。
会期の前半では、東京大学、SONYコンピューターサイエンス研究所、国際メディア研究財団、国立民族学博物館など、様々なフィールドで活躍する研究者によるワークショップを開催。そして会期後半では、「知覚から考える美術とコンピュータサイエンス」といったテーマを軸に、サウンド、地方でのアート活動、レジデンス、民俗学など様々な切り口を盛り込んだトークセッションを繰り広げる。
第一線の研究者達が集うことで生まれる空間と刺激的なトークセッション達。各プログラムとも参加人数に限りがあるため、気になった人は早めにチェックと予約がオススメだ。
『SOUND/MINDSCAPE 音の風景、こころの風景』
「知覚」から考える美術とコンピューターサイエンス、展覧会と連日公開トーク
ART & SCIENCE
2008年11月26日(水)~12月7日(日)12:00~21:00
定休日:月、火曜
会場:Art Center Ongoing(東京・吉祥寺)
参加予定者:
ジャン・ジュリアン・オートクチュリエ(東京大学池上研博士研究員)
出月秀明(武蔵野美術大学日本画学科非常勤講師)
徳井直生(国際メディア研究財団研究員)
鷲見淳(国立民俗学博物館在外研究員)
中崎透(武蔵野美術大学博士課程満了 美術家 遊戯室代表)
新井厚子(美術家 在スペイン(Hanger, HIAP, Sch_ppingen, A.I.R滞在))
相馬真太郎(ミュージシャン、サウンドワークショップオーガナイザー)
早川智彦(東京大学情報理工学系研究科創造情報学専攻修士課程)
ジェス・マンテル(グラフィック・プロダクトデザイナー)
オリヴィエ・マルティネス(映像作家)
フィリップ・パスキエール(シモン・フラザー大学教授(カナダ))
キャシー・コックス(玉川大学メディア・アーツ学科講師)
池上高志(東京大学大学院総合文化研究科準教授)
茂木健一郎(脳科学者/SONYコンピューターサイエンス研究所上級研究員 )
第一週
2008年11月26日(水)~11月30日(日)
ワークショップ。カフェスペースでトークあり
※公開トークでは1ドリンクがチケット代わり
プレオープニング
『サイエンス:iPhoneによるサウンドアート』
2008年11月28日(金)19:00~
DJ:徳井直生(工学博士)
オープニングイベント トークセッション
『アート&サイエンス:われわれはいかにしてここに集まったか』
2008年11月29日(土)19:00~
第二週
『展覧会』
2008年12月3日(水)~12月7日(日)
※公開トークでは1ドリンクがチケット代わりです。
展覧会オープニングトーク
『サイエンス:音と意識、科学者の視点から』
2008年12月3日(水)19:00~
出演:JJ オートクチュリエ(音声学者・工学博士)
トークセッション
『アート:ナショナルと周縁性をめぐる議論、地方で活動するアート』
2008年12月5日(金)19:00~
出演:
中崎透(芸術家)
出月秀明(芸術家)
トークセッション
『アート:トランスナショナルをめぐる議論、アーティストとレジデンス』
2008年12月6日(土)19:00~
出演:
新井厚子(芸術家)
出月秀明(芸術家)
クローシングトーク
『アート&サイエンス:クロストーク、この試みは一体?』
『芸術家と科学者の態度に対する民族学的考察』
2008年12月7日(日)17:00~
出演:
茂木健一郎
池上高志
鷲見淳
JJオートクチュリエ
出月秀明
他
(画像:本企画イメージ画像)