奇才デイヴィッド・リンチのデビュー作『イレイザーヘッド』の公開から30年の月日が経ち、何とついにデジタルリマスターバージョンが制作された。2009年2月、ライズXより3週間限定で公開される。
しかし今回はそれだけにとどまらない。ペンシルバニア美術学校在学中に制作されたショートフィルムから、リンチ自身が発起人となっている会員制サイトのために作られたアニメーションまで、リンチの骨の髄、本質に迫る貴重な未公開作品も含めて一挙に上映される。
映画監督だけではなく、画家、ミュージシャン、とアーティストの顔を何重にも持っているデイヴィッド・リンチ。商業映画監督としての地位を確立するまでの40年、彼の創造の軌跡を振り返ることのできる絶好のチャンスになるだろう。一見難解に感じる彼の作品だが、考えるより感じて欲しい。
『デイヴィッド・リンチ・ワールド』
2009年2月から、ライズXほか全国順次ロードショー
監督:デイヴィッド・リンチ
配給:デイヴィッド・リンチ・プロジェクト
上映作品:
『イレイザーヘッド デジタル・リマスター版』
『ザ・ショートフィルム・オブ・デイヴィッド・リンチ』
『SIX MEN GETTING SICK』(1967)
『THE ALPHABET』(1968)
『THE GRANDMOTHER』(1970)
『THE AMPUTEE』(1973)
『THE COWBOY AND FRENCHMAN』(1987)
『LUMIERE』(1995)
『ザ・ベスト・オブ・デイヴィッド・リンチ・ドット・コム』
『ダムランド』
(画像:© 2005 ABSURDA)