暗闇のエンターテイメント『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』

視覚以外の感覚を研ぎ澄まし、暗闇の中で体験するワークショップ形式の展覧会『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』が、3月20日から開催される。

『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』は1989年に開催されて以来、その後20年間に渡りヨーロッパを中心に120都市で開催され、これまで600万人以上の人々が体験している世界的規模のイベント。日本国内でも1999年から短期で開催されていたが、参加人数に限りがあったためにチケットの入手が困難なことで知られていた。今後は国内での常設展示を目指しており、今回の試みは記念すべき初の長期開催となる。

参加者はまったく光の入らない完全な暗闇の空間で、視覚障害者のスタッフのサポートのもと、さまざまなできごとを視覚以外の感覚で体験する。日常生活のさまざまな環境を織り込んだ会場で健常者と障害者の立場が入れ替わることにより、普段の生活では気づくことのできない新しい関係を生み出す社会的なプロジェクトともいえる。

自分の手元もさえも見えないまったくの暗闇の中での対話、そこで感じる味覚、そして体験後に改めて感じる「光のある世界」。約90分で起こるできごと、そして体験後の自分の中の心境の変化は体験者の人生を左右する貴重な体験になることは間違いないだろう。

『ダイアログ・イン・ザ・ダーク TOKYO』

2009年3月20日(金)~6月下旬※各火曜日は休館
会場:レーサムビルB1F(東京・外苑前)
参加ユニット:定員各8名 (所要時間約90分)

参加費:
完全予約制、オープン価格(大人4,000円(税込)~、日時によって異なる)
※学生(中・高・大学生)割引あり、小学生半額

(投稿:CINRA柏木)

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