アジア地域では初となるドキュメンタリーのための映画祭『山形国際ドキュメンタリー映画祭』で市民賞を受賞した『ピリペンコさんの手づくり潜水艦』が、今秋、渋谷シアター・イメージフォーラム他全国で上映される。
本作の舞台は、ウクライナの小さな村。主人公である62歳のピリペンコさんは貯めた年金を切り崩し、黒海に潜るという長年の夢を叶えるため、日々潜水艦作りに精を出す。妻や村の住民たちに迷惑をかけつつも、くず鉄の山と古いスペアパーツ、そして30年の時間をかけて潜水艦は出来上がった。村の沼での潜水に成功した潜水艦は、村人の理解を得ながら、400キロ離れた黒海へ向かう。夢追い人、ピリペンコの挑戦は果たしてどうなるのだろうか。
抜けるような青空と穏やかな人々、試行錯誤で製作に取り組むピリペンコさんのユニークさ、そして物語のキモである潜水艦の、まるで空飛ぶ円盤のような可愛らしいフォルムに要注目だ。
『ピリペンコさんの手づくり潜水艦』
今秋、渋谷シアター・イメージフォーラム他全国ロードショー
監督:ヤン・ヒンリック・ドレーフス、レネー・ハルダー
出演:
ウラジーミル・アンドレイェヴィチ・ピリペンコ
アーニャ・ミハイロヴナ・ピリペンコ
セルゲイ・セミョーノヴィチ・ホンチャロフ
イルカ号
配給:パンドラ
(画像:©2006 nonfictionplanet)