山田洋次監督新作『おとうと』が2010年1月に公開、蒼井優、加瀬亮も出演決定

山田洋次監督による最新作『おとうと』が、2010年1月に公開されることが決まった。主演は『母べえ』（2007）でも共演した吉永小百合と笑福亭鶴瓶。さらに若手実力派の蒼井優、加瀬亮が初めて山田監督作品に参加する。

原作は幸田文。1960年の故市川崑監督による映画化から50年が経つ。物語は、東京で堅実に暮らす姉・吟子と、大阪で芸人に憧れいつしか年齢を重ねてしまった弟・鉄郎との再会と別れを描いたもの。戦後の昭和に生まれ育った姉と弟のゆるぎない絆を描き、現在とこれからの日本の家族の姿をスクリーンに映し出す。

『十五才　学校IV』（2000）以来、10年ぶりとなる現代劇にのぞむ山田監督。「吉永小百合、笑福亭鶴瓶の二人が四つに組んだらどんなに楽しい芝居になるだろうかと『母べえ』の撮影の時からイメージしていた。肉親という、不条理でいとおしくて、そして悲しい姉弟の物語を軽やかな笑いの中に描きたい」と語る。

撮影は1月中旬から4月中旬にかけておこなわれ、9月上旬に完成予定、公開は2010年1月を予定している。