是枝裕和監督のファンタジックラブストーリー『空気人形』、カンヌ国際映画祭に出品決定

『第62回カンヌ国際映画祭』のラインナップが発表され、日本から「ある視点」部門に是枝裕和監督作品『空気人形』の正式出品が明らかになった。

『空気人形』はマンガ家・業田良家の原作をもとに、是枝監督が9年がかりで実現させた念願の作品。主人公は、古びたアパートで持ち主である秀雄と暮らす空気人形。空っぽな誰かの「代用品」である彼女は、人形が持ってはいけない「心」を持ってしまう。秀雄が出かけるあいだに洋服を着て、靴を履き、街へ歩き出した彼女は、レンタルビデオ店で働く男性、純一に恋をしてしまう。純一に密かな想いを抱いた空気人形だったが、自分と同じ空虚感を彼の中に感じ出す。

『カンヌ国際映画祭』への出品は04年の『誰も知らない』以来5年ぶり、3回目の参加となる。是枝監督は現地入りを予定。昨年に同部門に出品を遂げ、審査員賞を受賞した黒沢清監督作品『トウキョウソナタ』に引き続き、期待が寄せられる。

是枝監督は「この度は新作の映画『空気人形』にとても素晴らしいワールドプレミアの場所を与えていただき、まずはカンヌ映画関係者のみなさんに感謝します。今秋の国内公開に先駆けてのお披露目になりますが、世界中から集まる映画ファンの目に今回の作品がどのように映るか、期待を胸に参加してきます。」とコメントしている。

『空気人形』

2009年秋、シネマライズ、新宿バルト9ほか 全国ロードショー

脚本・編集・監督:是枝裕和
原作:業田良家『ゴーダ哲学堂 空気人形』(小学館ビッグコミックススペシャル刊)
撮影監督:リー・ピンビン
美術監督:種田陽平
音楽:world end girlfriend(Human Highway Records)

キャスト:
ペ・ドゥナ
ARATA
板尾創路
オダギリジョー
富司純子
高橋昌也
余貴美子
岩松了
星野真里
丸山智己
奈良木未羽
柄本佑
寺島進

製作:「空気人形」製作委員会
配給・宣伝 アスミック・エース エンタテインメント

(画像:©業田良家/小学館/2009『空気人形』製作委員会/写真:瀧本幹也)

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