地球に触れる展示イベント『触れる地球展』が、西麻布のギャラリー ル・ベインにて7月11日まで開催されている。
同展では、世界初のデジタル地球儀(実寸の1千万分の1)が展示されており、地球儀にはリアルタイムの気象の動きや渡り鳥の移動などが映し出される。おまけに、鑑賞者は地球儀に触ることで「地球」を動かすこともできてしまう。その他、地球儀をテーブルに埋込んだ「地球テーブル」や「地球茶室」などの空間も出現する。
同展のウェブサイトでは、「地球時代と言われながら、私たちの経験はますます狭い範囲に閉じ込められ、地球に生きるというリアルな感覚を失っています」と説明されている。「地球に触れる」と言えば、常日頃私たちは地球に触れているわけだが、日常生活の中でそんなグローバルな感覚を持つことは難しい。しかし、「地球」という壮大な振れ幅で物事を考えていては、現実逃避、もしくは浮世離れ。実際問題、生活は成り立ってくれない。
それでも、日常に閉じこもらず、この地球に自分とそれ以外に60億人以上の人々が生きているという途方もない事実を想像しながら日常を生きることの充実や楽しさを、この展覧会は気づかせてくれるだろう。会期が短いので、この機会見逃さないでもらいたい。
『触れる地球』展
2009年6月30日(火)~7月11日(土)
会場:ギャラリー ル・ベイン
時間:11:00~19:00(最終日は15:00まで)
休廊日:月曜日
料金:無料