現役最高齢の映画作家、オリヴェイラ監督最新作は『ブロンド少女は過激に美しく』

101歳を迎えた現役最高齢の映画監督、マノエル・デ・オリヴェイラの新作『ブロンド少女は過激に美しく』が、10月から日比谷TOHOシネマズシャンテほか全国で公開される。

リスボンから南の保養地アルガルブに向かう長距離列車で、主人公のマカリオは隣に居合わせた夫人に「話して楽になりたいんです」と自分の過去を語り出す。会計士として働くマカリオと、彼が恋したプロンドの少女・ルイザ。情熱的な想いの果てに待っていたのは、衝撃的な結末だった。

ポルトガルの文豪、エサ・デ・ケイロスが1873年に書いた短編小説『ブロンド少女の特異さ』を原作とした本作。詩人ペソアの言葉を全篇に散りばめるなど、オリヴェイラ独自のしかけは随所で、アイロニーとユーモアが豊かに爆発。昨年2月の『ベルリン映画祭』では、「最も色っぽい、最もおおらかな、おそらく最も美しい傑作」と圧倒的な賛辞を集めた。

主人公のマカリオにはオリヴェイラの孫でもあるリカルド・トレパ。夫人には『アブラハム渓谷』以来、オリヴェイラ作品のミューズ的存在であるレオノール・シルヴェイラなど、縁深い顔ぶれに加え、少女ルイザにはオリヴェイラ映画初主演となるカタリナ・ヴァレンシュタインが彩りを添える。

『ブロンド少女は過激に美しく』

2010年10月、日比谷TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
監督:マノエル・デ・オリヴェイラ
原作:エサ・デ・ケイロス
脚色・脚本:マノエル・デ・オリヴェイラ
撮影:サビーヌ・ランスラン
キャスト:
リカルド・トレパ
カタリナ・ヴァレンシュタイン
ディオゴ・ドリア
ジュリア・ブイゼル
レオノール・シルヴェイラ
ルイス=ミゲル・シントラ
グロリア・デ・マトス
アナ=パウラ・ミランダ
フィリペ・ヴァルガス
ロジェリオ・サモラ
ミゲル・セアブラ
配給:フランス映画社

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