リアルとバーチャルの間から新しい感覚を導き出す、名和晃平個展『Synthesis』

国内外で高い評価を受ける現代アート作家の名和晃平による個展『synthesis』が、東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSEで本日9月24日から開催される。

今年は『釜山ビエンナーレ』への出展、『バングラディシュビエンナーレ』に日本代表作家として参加するほか、KDDIの携帯電話iidaのArt Editionsとして携帯のコンセプトモデルを発表するなど活躍が目覚ましい名和。京都伏見区に旧サンドイッチ工場を改装した創作のためのプラットフォーム「SANDWICH」を立ち上げ、自身の作品制作のほか、様々なジャンルのクリエイターが集ってプロジェクトが進行するスタジオを運営するなど、幅広く活動している。

名和の作品には、ビーズやプリズム、シリコーンオイル、発泡ポリウレタン、グルーなど様々な素材が用いられており、それぞれの作品は、「BEADS」「PRISM」「LIQUID」「SCUM」「GLUE」といった素材に紐づいたカテゴリーに分類されている。

化学用語で「合成」を意味する「Synthesis」をタイトルとする同展は、ビーズシリーズの作品の新たな展開とドローイングインスタレーションで構成。新作では、コンピューター画面上で画像をコピー&ペーストして行うイメージの加工を実際の彫刻で試みるとのこと。また、インクの滴が集積したドローイングインスタレーションでは、画面を構成するひとつの単位としてのドットが画面に奥行きを生み出し、その映像的な空間は、空間の抽象性、感覚において名和によるさまざまなカテゴリー作品の間をつなぐような展示となるだろう。

名和晃平
『synthesis』

2010年9月24日(金)~10月30日(土)
会場:東京都 谷中 SCAI THE BATHHOUSE
時間:12:00~19:00
休廊日:日、月、祝日
入場料:無料

(画像:「PixCell-Double Deer」、2010、h.142 x w.78 x d.71 cm、photo by OMOTE Nobutada)

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