ホームドラマの名手の人生を舞台化、文学座「女優シリーズ」第1弾『くにこ』

向田邦子が作家になるまでを描いた舞台『くにこ』が、11月26日から12月5日まで東京・新宿の紀伊國屋サザンシアターで上演される。

絶妙なセリフ、鋭い人間観察にもとづく巧みな描写などで『寺内貫太郎一家』『阿修羅のごとく』『あ・うん』など、記憶に残る数々の傑作を生みだした向田邦子。「向田ドラマ」と呼ばれた作品群はホームドラマの基礎を築き、没後30年近く経った現在でも数多くのファンから支持され続けている。

同作は、そんな彼女が作家になるまでの軌跡を辿る評伝的な要素と、遺した数々の作品からエッセンスを抽出したオマージュ的な要素を交えて舞台化。サクセスストーリーではなく、おかしくて哀しい、立派じゃないけど憎めない人間のあれこれを、向田の視点を通じて描き出す。

出演は、角野卓造、塩田朋子、栗田桃子ら。人情喜劇作家・中島淳彦が女性を中心に描く「女優シリーズ」第1弾として、文学座の女優たちが「明るい笑いと元気」を届ける。

文学座公演
『くにこ』

2010年11月26日(金)~12月5日(日)
会場:東京都 紀伊國屋サザンシアター

作:中島淳彦
演出:鵜山仁
キャスト:
塩田朋子
山本郁子
栗田桃子
太田志津香
鬼頭典子
上田桃子
角野卓造
関輝雄
亀田佳明

料金:一般6,000円 ユースチケット(25歳以下)3,800円 中高生2,500円

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