飴屋法水の新作公演『わたしのすがた』は戯曲や舞台のない「脱・演劇的装置」

演出家・現代美術家の飴屋法水の新作公演『わたしのすがた』が、10月30日から11月28日まで約1か月にわたり開催される。

演劇、美術、音響から動物店の経営まで、さまざまなフィールドで活動しながら、一貫して「生命」や「身体」を見つめ続けてきた飴屋法水。1995年のヴェネツィア・ビエンナーレ参加後から休止していた美術活動を2005年から再開しているほか、近年は舞台演出も再び取り組んでおり、現役女子高校生を起用した戯曲『転校生』、イギリスの劇作家サラ・ケインの遺作『4.48サイコシス』(いずれも『フェスティバル/トーキョー』内プログラム)を鮮烈に演出したことでも話題を集めた。

『わたしのすがた』は、舞台芸術の祭典『フェスティバル/トーキョー10』内のプログラムとして行われるもの。開催場所や公演内容などの詳細は10月30日12:00の発表までベールにつつまれており、現在明らかになっている情報は、戯曲や舞台、俳優もない「脱・演劇的装置」の作成に飴屋が取り組んでいるということのみ。

その場に立ち会う観客だけが知ることができる、謎に包まれた30日間になりそうだ。

『わたしのすがた』

2010年10月30日(土)~ 11月28日(日)
考案:飴屋法水
会場:開催場所未定
入場料・予約方法:『フェスティバル/トーキョー10』ウェブサイトで告知

(画像上:『わたしのすがた』イメージ写真 ©池田晶紀、画像中・下:F/T09秋『4.48 Psychosis』舞台写真 ©石川純)

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