大友良英が、自身の展示作品の材料として使用可能な「カセットテープ」を急遽募集している。
この作品は、11月30日から茨城の水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催されるプロジェクト『アンサンブルズ2010―共振』内で展示されるもの。大友の公式ブログによると、制作中の作品は、大友が10代から20代にかけて集めたカセットテープを材料にしており、現在約1,000本のテープたちが、プロジェクト参加メンバーの美術家・中崎透と工作員達の手によって、次々と作品に姿を変えているという。
今回募集しているカセットテープは、捨てられずにいたカセットや、手垢のついた使い古されたカセットなど、持ち主の思い出がつまったものが対象となる。
送った素材はすべて作品に反映される予定。大友の作品に関わることのできる貴重なチャンスといえるだろう。なお、送料は提供者の負担になるほか、素材の返却も行われない。また、11月12日までに公式ブログに掲載されている住所に到着することが好ましいとのこと。
なお、カセットだけでなく、使わなくなったアコースティックギターや小型のアンプ、ラジカセなども随時受付け中。詳細や最新情報は『アンサンブルズ2010―共振』ウェブサイト及び公式ブログからチェックして欲しい。
『アンサンブルズ2010―共振』
2010年11月30日(火)~2011年1月16日(日)
会場:茨城県 水戸芸術館現代美術ギャラリーおよび水戸市中心市街地
参加者:
大友良英(音楽家)
菊地宏(建築家)
堀尾寛太
五嶋英門
中崎透
矢口克信
青山泰知
毛利悠子
近藤祥昭(サウンドエンジニア)
高田政義(照明)
(画像:大友良英)