母乳を通して伝わった歴史の傷跡、ペルーを舞台に心の解放描く映画『悲しみのミルク』

ペルーの歴史の傷跡を背負う娘・ファウスタをめぐる映画『悲しみのミルク』が、4月より東京・渋谷のユーロスペースほか全国で公開される。

舞台は、ペルーの首都リマ周辺の新興町。80年代のテロの時代に生まれたファウスタは両親を亡くし、おじ家族と暮らしていたが、心を閉ざす彼女のことを周囲は母親が体験した苦しみが母乳を通して子に伝わる「恐乳病」だと信じて疑わなかった。そんなファウスタは、母を故郷に埋葬する費用を稼ぐため、母が残していった民族歌を心の支えに、裕福な女性ピアニストの屋敷でメイドとして働き始める。

監督を務めるのは、同作で『ベルリン国際映画祭』の金熊賞と批評家連盟賞をダブル受賞し、一躍世界で注目を集めたクラウディア・リョサ。残酷さと笑い、悲しみと喜びの共存という二面性がある「ペルー的感性」を独特の映像世界で表現している。また、ファウスタ役のマガリ・ソリエルは、女優や歌手としてペルーで活躍しており、同作で歌う曲のほとんどは、彼女自身が即興で作り出したものだという。

ペルーの過去への厳しい眼差しと未来への希望が交差するなかで、心の解放を求めるファウスタの姿をペルーの歴史に重ねあわせて描く。

『悲しみのミルク』

2011年4月よりユーロスペース、川崎市アートセンターほか全国ロードショー
脚本・監督:クラウディア・リョサ
出演:
マガリ・ソエル
スシ ・サンチェス
エフライン・ソリ ス
マリノ・バ リョン
配給:東風

(画像:©Courtesy of Wanda Vision)

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