痛み、恐怖、狂気、性などに迫る約100点を展示、画家・松井冬子の大規模個展

画家・松井冬子の個展『松井冬子展 ―世界中の子と友達になれる―』が、12月17日から神奈川・横浜美術館で開催される。

松井冬子は、油彩画を学んだのちに日本の古典絵画の技法に魅力と可能性を見いだし、東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻に入学。芸術表現が呼び起こす精神と肉体の「痛み」を始点として、恐怖、狂気、ナルシシズム、性、生と死などをテーマに挑発的とも言える作品を制作し続けている作家だ。

今回の個展では、同大の学部卒業制作であると同時に松井の出発点とも言える作品『世界中の子と友達になれる』と、その試行錯誤の軌跡を伝える下絵やデッサンのほか、日本初公開となる作品の1つ『喪の寄り道』、同展のために描かれた『転換を繋ぎ合わせる』などの新作も加えた約100点を展示。松井の創作活動のこれまでの歩みを検証すると共に、今後の方向性をも示唆する展覧会になるという。また、松井が初めてアートディレクションを手掛ける映像作品も同展会期中の3月にに公開予定だ。

なお、12月18日には松井と松任谷由実による対談イベントが実現するほか、2月11日には松井が自らの東京藝術大学の博士論文を講演形式で紹介するアーティストトークも開催される。その他のイベントについては横浜美術館のオフィシャルサイトを確認して欲しい。

CINRA.NET > 「理性ある狂気」で描く心の風景 松井冬子インタビュー


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コチラのメールフォームから応募情報を入力の上、ご応募ください。当選は、招待券の発送をもって替えさせていただきます(なお、ご応募いただいたメールアドレス宛に CINRAのメールマガジンを今後お届けいたします)。(応募締切り:2011年12月19日)

『松井冬子展 ―世界中の子と友達になれる―』

2011年12月17日(土)~2012年3月18日(日)
会場:神奈川県 横浜美術館
時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:木曜、12月29日(木)~2012年1月3日(火)
料金:
当日 一般1,100円 大学・高校生700円 中学生400円
前売 一般1,000円 大学・高校生600円 中学生300円
※小学生以下無料

クロス・トーク
『松任谷由実氏×松井冬子氏』
2011年12月18日(日)19:00~20:00
会場:神奈川県 横浜美術館レクチャーホール
出演:
松井冬子
松任谷由実
定員:200名
料金:無料
※受付終了

記念講演会
『不浄の肉体をもつ聖女たち―小野小町から松井冬子へ―』
2012年1月7日(土)15:00~16:30(開場14:30)
会場:神奈川県 横浜美術館レクチャーホール
講師:山本聡美(共立女子大学文芸学部准教授)
定員:先着240名
料金:無料

アーティスト・トーク
『知覚神経としての視覚によって覚醒される痛覚の不可避』
2012年2月11日(土・祝)15:00~16:00(開場14:30)
会場:神奈川県 横浜美術館レクチャーホール
出演:松井冬子
定員:先着240名
料金:無料

ギャラリー・トーク
2011年12月23日(金・祝)、2012年1月20日(金)、2月17日(金)、3月16日(金)14:00~14:30
会場:神奈川県 横浜美術館 企画展示室
講師:同展担当学芸員
※当日有効の観覧券必須

横浜美術館塾
『ラジオ美術館』
2012年1月14日(土)18:00~19:30
会場:神奈川県 横浜美術館
出演:
松井冬子
早川洋平(プロインタビュアー、KIQTAS)
定員:200名
料金:無料(要事前申込)

横浜美術館塾
『アートクルーズ』
2012年1月11日(水)、1月25日(水)、2月8日(水)19:00~20:45
会場:神奈川県 横浜美術館 企画展示室
講師:同展担当学芸員
定員:各回40名
料金:4,000円(鑑賞券含む、要事前申込)

(画像上から:『世界中の子と友達になれる』 2002年(平成14) 絹本着色、裏箔、紙 181.8×227.8cm 作家蔵(横浜美術館寄託)、『浄相の持続』 2004年(平成16) 絹本着色、軸 29.5×79.3cm 財団法人平野美術館寄託、『終極にある異体の散在』 2007年(平成19) 絹本着色、軸 124.3×97.4cm 個人蔵、『盲犬図』 2005年(平成17) 絹本着色 73.2×43.5cm 花房香氏蔵、松井冬子(撮影:中川真人))

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