ナチス政権下のパリ、家族と引き裂かれた子供達描く映画『黄色い星の子供たち』

実際に起こった史上最大のユダヤ人一斉検挙「ヴェル・ディヴ事件」を題材に、家族と引き裂かれた子供たちの視点で描かれた映画『黄色い星の子供たち』が今夏より、東京・TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国で公開される。

物語の舞台は、ユダヤ人の胸元に黄色い星を付ける事が義務づけられていたナチス占領下のパリ。11歳のジョーはその星をつけて生活していることや、様々な場所への立ち入りが禁止されている事に腹を立てながらも、家族との幸せな暮らしが変わりなく続くと信じていた。しかし、ある夜明け前に始まったユダヤ人一斉検挙により、彼の生活は一変していく。それは祖国フランスがナチスに協力して行った信じ難い事件の始まりに過ぎなかった。

女性や子供、赤ん坊まで含めた1万3,000人ものユダヤ人が、フランス警察によりヴェル・ディヴに押し込められ、ドイツとポーランドの強制収容所に送られていった「ヴェル・ディヴ事件」。1995年にシラク大統領が国家の責任に触れるまで国内ではタブーとされてきた同事件を、一斉検挙された子供達の中で生き残った数少ない人物であるジョセフ・ヴァイズマンの証言をもとに、元ジャーナリストのローズ・ボッシュ監督が3年にわたる調査と研究の末に描いたのが同作だ。

子供たちを母親代わりに守ろうとする赤十字派遣の看護士を演じるメラニー・ロランは、自身もユダヤ系の家系に生まれ、祖父がアウシュビッツに強制収容されていたという背景を持ち、献身的で愛情溢れる演技を見せている。また、フランスが誇る名優ジャン・レノ、シルヴィ・テスチューらが子供達の物語を支えている。

自身もユダヤ系の家系に生まれ、祖父がアウシュビッツに強制収容されていたという背景を持つメラニー・ロランが、子供たちを母親代わりに守ろうとする赤十字派遣の看護士役で献身的かつ愛情溢れる演技を見せている。また、フランスが誇る名優ジャン・レノ、シルヴィ・テスチューらが子供達の物語を支えている。

『黄色い星の子供たち』

2011年夏よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督・脚本:ローズ・ボッシュ
製作:イラン・ゴールドマン
出演:
メラニー・ロラン
ジャン・レノ
シルヴィ・テスチュー
ほか
配給:アルバトロス・フィルム

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